あらすじ
猫がいるだけで
23歳の有山ういは猫カフェで日々のストレスを癒していた。お気に入りは銀という猫。保護猫である銀をついに引き取る事を決めたういは、猫カフェの店員に里親になる事を申し出る。しかし銀にはすでに里親になりたいという人物がいた。その人物はういの会社の上司で、嫌みでドケチだがイケメンの安達主任だった。
その彼レンタル可能です
清子は行き過ぎた潔癖症が原因で、25年間男性と付き合った事が一度もない。モテるのに交際を断ってしまう清子を見て、同僚は女性を好きなのではという疑問を持ってしまう。ある日、先輩にレンタル彼氏の話を聞いた清子は、男性とデートのシミュレーションをしてみようと、レンタル彼氏の申し込みをしてしまう。
就活ラフファイト
学生優位と言われるなか、就活に励む22歳の寺川舞美。すでに100社近く面接を受けているが、すべてが不採用。面接の数をこなして慣れてくるどころか、緊張して余計におかしな受け答えをしてしまう。肩を落として歩いていると、夏目拳太郎と名乗るイケメン男性が、声をかけてきた。彼は体操選手権に出ていた舞美を知っており、自分と一緒に働かないかと言う。怪しいなと思いながらもついていくと、そこはプロレス会場で、舞美に悪役レスラーを盛り立てる女神になって欲しいと言うのだった。
猫のように鳴いて
小森拓哉はふて腐れながら、自動販売機のジュースを補充していた。社長の甥である彼は若くして大企業KOMODOの役員だったが、自分の周りの女性が勝手にもめてしまうので、社長から外回りを命じられたのだ。拓哉は自販機の下に弱った子猫を発見するが、見なかった事にして元に戻そうとする。そこへ商店街の花屋の娘、・花田かすみが声をかけてきた。彼女は弱った子猫を見て、動物病院に連れて行くから、車に乗せてくれないかと頼んできた。仕事中だし、自分には関係ないと拓哉が断ると「KOMODOの自販機の下にいたんだから責任はある」と言って、かすみは強引に車に乗り込んでしまう。