概要・あらすじ
男子高校生の小尾は、クラスメイトである日菜子の言葉を信じ、母親探しの費用として1万円をカンパした。日菜子を心配して東京まで追ってきた小尾は、日菜子と見知らぬ男が、新宿の歓楽街で腕を組んで歩いているのを目にする。母親探しを依頼された探偵の浜松と、その依頼者となる日菜子、そして日菜子を心配して追ってきた小尾、奇妙な三人組による日菜子の母親探しの顛末が描かれる。
登場人物・キャラクター
小尾 (おび)
日菜子とクラスメイトの男子高校生。日菜子の言葉を信じ、調査費用として1万円をカンパする。日菜子とは小学校の頃から一緒の仲。
日菜子 (ひなこ)
叔父夫婦の養女となっている女子高生。自分が3歳の時に亡くなったと聞かされていた実母・美菜子の名前で手紙が届いたことを知り、母親の行方捜索を、探偵の浜松に依頼する。母親捜索のためのカンパを小尾を含むクラスメイトにお願いしたり、3人で泊まった安宿で布団を独り占めしたりと、わりと甘えた性格。
浜松 (はままつ)
日菜子が依頼した興信所の探偵。依頼主の日菜子が調査につきまとうので困惑する。