概要・あらすじ
平安時代の日本。帝の第一皇子である早太郎は、蹴鞠の最中に鞠で頭を打って倒れ、現代日本にタイムスリップする。時代は1980年代。テレビでは松田聖子の歌声が流れ、人々はソウルオリンピックを待ちわび、ディスコには若い男女がたむろして自由な青春を謳歌していた。強く衝撃を受けた早太郎は、平安の世に戻ってからも自由な青春を送ろうとあがくが、周囲からは奇異の目で見られるばかり。
そんなとき、以前から好意を寄せていた少女が、側室として他の男のもとに嫁ぐという話を聞き、直接、愛を打ち明けに行く。
登場人物・キャラクター
早太郎 (はやたろう)
平安時代の帝の第一皇子。タイムスリップして、未来の若者たちの自由な生き方を見て、うらやましく思っている。ストレートの髪にパーマをかけてクリクリにしたり、蹴鞠をやめてサッカーを始めたりして、周囲からは頭がおかしくなったと思われている。
天竜 (てんりゅう)
早太郎の侍従。黒髪の美形。早太郎の奇行の連続にショックを受け、熱を出して寝込む。
川上の娘 (かわかみのむすめ)
平安時代の早太郎が想いを寄せる女の子。時折、早太郎の屋敷に薬草を届けにくるが、正式な名前もわからない。早太郎のことが好きだが、庶民の身分なので、はじめから諦めている。近いうちに別の貴人の側室になることが決まっている。
春乃 (はるの)
早太郎がタイムスリップした現代で出会う女の子。川上の娘と同じ顔をしているが、ショートカットで活発。しかし、付き合っていた次郎に二股をかけられていた事がわかり、泣き出して「死にたい」とつぶやき、早太郎を驚かせる。
次郎 (じろう)
早太郎がタイムスリップした現代日本の男の子。春乃とずっと付き合っていたが、仕事仲間の女性にも手を出していた事がばれて、春乃に殴られる。