概要・あらすじ
作者・桜玉吉は、仕事が減り、漫画喫茶が仕事や生活の場となるなど、生活が破綻しつつあった。2011年3月11日、漫画喫茶で東日本大震災の地震を体験し、自分自身の過去などを思い起こしながら、漫画喫茶での一風変わった生活が続いていく。
登場人物・キャラクター
桜 玉吉 (さくら たまきち)
『漫喫漫玉日記深夜便』の語り手(主人公)で、作中では「私」。50歳喫煙者。かつては売れっ子漫画家だったが仕事が減り、自宅のネット回線を解約するほど生活は困窮し、漫画喫茶が仕事や生活の場となっていた。漫画喫茶で東日本大震災を体験し、さまざまなことに想いを馳せる。
父 (ちち)
「私」(桜玉吉)の父。作者の家から二駅離れた場所に住んでいる。役所(都庁)を定年退職しており、作者は「根っからの文系」であり、「大変常識人」であると評している。作者の「ゴジラげたはかせ」の持論を聞いてそれにコメントをする。
母 (はは)
「私」(桜玉吉)の母。作者の家から二駅離れた場所に住んでいる。元教師で、作者は「根っからの文系」であり、「大変常識人」であると評している。作者の「ゴジラげたはかせ」の持論を夫とともに聞く。
女 (おんな)
『漫喫漫玉日記深夜便』の登場人物で、表題作『深夜便』のカギとなる若い女性。深夜、親子丼屋に行った「私」(桜玉吉)が店内の「いつもは何もない空間」で見かけた人影(若い女性)。その不可思議な行動に、「私」はさまざまな推理・妄想を繰り広げることになる。