概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
川上 みつを 主人公
スリラー漫画でそれなりに人気を博した漫画家で、雑誌に連載も持っているが、漫画を描くことはあまり好きではなく、執筆は生活のためと割り切っている。人気を失い始めており、生活は行きつけの喫茶店のつけと、質屋... 関連ページ:川上 みつを
坂本
『漫画家残酷物語』の「雪」に登場する人物。東京に住む漫画家で、児童向けの漫画を発表している。作品に対する理想が高く、短編を一作仕上げるのにも執筆期間を長く掛けてしまう。また、漫画を描く時間を削って副業を行うことを嫌い、サンドイッチマンのアルバイトをしている。そのため生活は貧しい。
永島
『漫画家残酷物語』の「雪」に登場する人物。東京に住む漫画家。坂本とは知人同士で、道でサンドイッチマンをしている坂本と話をする。坂本と違って、連載をいくつも抱える人気漫画家。内心では理想の高い坂本のことを嫌っている。
源
『漫画家残酷物語』の「雪」に登場する人物。東京に住む中年の労働者。職場からの給料の支払いが滞っており、困窮している。幼い娘がひとりおり、春用のセーターを買ってやるという約束をしているが、給料の支払いが遅れているためにその約束が果たせないことを気に病んでいる。
品川 功
『漫画家残酷物語』の「雪」に登場する人物。東京でテレビ番組の脚本家をしている男。自分の脚本を使用した「雪の降る街を」という番組を放送直前のところまでこぎつけていたが、「内容が実際の季節に見合わない」という理由から、土壇場で放送見合わせとなってしまい、途方に暮れている。
画家
『漫画家残酷物語』の「雪」に登場する人物。売れない画家で生活に困窮している男。由子という病気で臥せっている妻を持つが、治療費を払えないことで医者から見放されている。治療費を稼ぐために、描き上げた絵のを持って街を駆けまわり、絵の買い手を探している。
春日 友治
『漫画家残酷物語』の「ラ・クンパルシータ」に登場する人物。少年雑誌に連載を10本持つ人気漫画家。知人の漫画家土地屋文男の墓参りに現れたひとり。土地屋が自殺した原因は、彼が受賞した作品が、自分の描いた漫画の絵柄を真似たものであり、そのことを後悔したためと考えている。
秋葉 秀一
『漫画家残酷物語』の「ラ・クンパルシータ」に登場する人物。漫画を芸術作品だと信じている男。土地屋文男の墓参りに参加したひとり。土地屋が自殺した原因は、土地屋が好意を抱いていた女性と自分が結婚したからだと考えている。
夏山 悟
『漫画家残酷物語』の「ラ・クンパルシータ」に登場する人物。漫画映画製作に情熱を注ぐ男。土地屋文男の墓参りに参加したひとり。土地屋が自殺した原因は、土地屋を下宿まで送っていかずにひとりで帰した夜に、実は土地屋が重大な悩みを抱えていたからではないかと考えている。
冬木 しげる
『漫画家残酷物語』の「ラ・クンパルシータ」に登場する人物。土地屋文男の葬儀を行ったびんぼう寺のひとり息子であり、春日友治たちとは投書漫画を通じて知り合った。土地屋が自殺した原因は、彼が自殺をする前年に父親が死んだことにあると考えている。
土地屋 文男
『漫画家残酷物語』の「ラ・クンパルシータ」に登場する人物。漫画家の男。「児童文化協会漫画賞」という、文学賞で言えば直木賞や芥川賞に匹敵する、名誉ある賞を受賞したその夜のうちに自殺を遂げた。動機に不明な点が多く、知人たちはそれぞれに自分だけが真相を知っていると思い込んでいる。
秋葉
『漫画家残酷物語』の「嘔吐」に登場する人物。単行本をメインに執筆している漫画家。それなりに人気のある漫画家だったが、理想とする漫画と、仕事で描いている漫画のギャップに耐えられず、自分の単行本を読んでい... 関連ページ:秋葉
友部
『漫画家残酷物語』の「蕩児の帰宅」に登場する人物。母親からは政治家になるように望まれて、T大に通っていたが、途中で大学を辞め漫画家を志しはじめた。母親の危篤の知らせが届き帰省するが、最初の単行本を見てもらおうと印刷が終わるのを待っていたために臨終に間に合わず、兄達から絶縁されてしまう。
書誌情報
漫画家残酷物語 :シリーズ・黄色い涙 全1巻 朝日ソノラマ〈〉 完結
第1巻
(1993年12月発行、 978-4257902119)
漫画家残酷物語 全2巻 朝日ソノラマ〈サン・コミックス〉 完結
第1巻
(2003年6月発行、 978-4893933645)
第2巻
(2004年5月発行、 978-4893933652)
漫画家残酷物語 全3巻 ジャイブ〈〉 完結
第1巻
(2010年11月発行、 978-4861767944)
第2巻
(2010年11月発行、 978-4861767951)
第3巻
(2010年11月発行、 978-4861767968)