濃爆おたく先生

濃爆おたく先生

TVアニメ『機動戦士ガンダム』やTVゲーム『サクラ大戦』を題材にし、妄想や理想などを熱く語るギャグ漫画。コミックス1巻には「サクラ大戦追っかけ日記」、2巻には「サクラ大戦追っかけ日記・2」が掲載され、作者である徳光康之の『サクラ大戦』に対する想いも語られている。「マガジンZ」'99年8月号から'02年5月号にかけて連載された。

正式名称
濃爆おたく先生
ふりがな
のうばくおたくせんせい
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

新しく転任して来た学校でクラスの担任となった暴尾亜空は、最初の授業でTVアニメ『機動戦士ガンダム』について語ろうとする。しかし一部の生徒は暴尾のことを「おたく」と呼んで軽蔑していた。暴尾はそんな生徒に対し、自分の妄想話を熱く語り生徒たちを感動させる。この授業以降も、暴尾は学校内外で『機動戦士ガンダム』やTVゲーム『サクラ大戦』への想いを語り続ける。

登場人物・キャラクター

暴尾 亜空 (あばお あくう)

TVアニメ『機動戦士ガンダム』、中でもアニメでは敵側だったジオンに強い想い入れがある男性教師。TVゲーム『サクラ大戦』のファンでもある。授業で生徒に「好きなモビルスーツ」を聞いたり、同僚の女性教師にあるキャラクターのコスプレをしてもらい、セリフをしゃべってもらおうとする。『機動戦士ガンダム』の中ではドムというモビルスーツが一番好きで、「ドムにまつわるエピソード」や「アニメでは敗北したジオンが勝利するためにはどうすればよかったのか」などを常々妄想している。 金原伊弩、唐間歩院徒と「叫ぶジオンの会 太い三連星」を結成し、ストリートパフォーマンスも行っている。ジオンファイトの第13代チャンピオンでもあり、「ジオキング」の称号を持つ。

擦符 麗夜 (こすぷ れいや)

転任初日に暴尾亜空が不良から助けた女子生徒。助けてくれた暴尾に好意を抱き、暴尾に興味を持ってもらうためにTVアニメ『機動戦士ガンダム』を見て勉強して、キャラクターやモビルスーツのコスプレをしている。

難平 邪武郎 (なんべい じゃぶろう)

暴尾亜空の元生徒の男性。TVアニメ『機動戦士ガンダム』のモビルスーツであるガンダムに強い想いがある。互いの妄想を語り合って相手のおたく心を揺さぶったほうが勝ちという勝負を暴尾に持ちかけて、ガンダムに関わりのあるジムの開発史や、エースパイロットの生き様についての妄想を語る。

金原 伊弩 (きんばら いど)

TVアニメ『機動戦士ガンダム』、特にアニメでは敵側だったジオンに強い想いがある男性。TVゲーム『サクラ大戦』のファンでもある。警察官であり、職務においては名推理で事件を解決する敏腕刑事。捜査一課の課長だが、部下には自分のことを「中隊長」と呼ばせている。「濃爆おたく刑事」と呼ばれることもある。暴尾亜空、唐間歩院徒と「叫ぶジオンの会 太い三連星」を結成し、ストリートパフォーマンスも行っている。

唐間 歩院徒 (からま ぽいんと)

TVアニメ『機動戦士ガンダム』、特にアニメでは敵側だったジオンに強い想いがある男性。TVゲーム『サクラ大戦』のファンでもある。職業は医者で院長を務めており、患者に自分のことを「院長」ではなく「中隊長」と呼ばせている。語尾に「てが」と付けてしゃべる。暴尾亜空、唐間歩院徒と「叫ぶジオンの会 太い三連星」を結成し、ストリートパフォーマンスも行っている。

真運天再苦 (まうんてんさいくる)

暴尾亜空に、互いの妄想を語り合って相手のおたく心を揺さぶったほうが勝ちという勝負を持ちかけた男性。想いがあふれ過ぎて、勝負を挑んだほうが先行するという掟を破った暴尾に圧倒されてしまう。

千巣負湾打 (せんすおぶわんだ)

暴尾亜空、金原伊弩、唐間歩院徒が居酒屋で出会った男性。SFに強い想い入れを持ち、科学的根拠を持たないロボットアニメのことを「SF」と呼ぶ暴尾たちに憤る。

酢波 苛留 (すぱ いらる)

ドリルに対して強い想いがある男性で、「ドリル番長」というあだ名がある。ドリルをぞんざいに扱った暴尾亜空に憤って果たし状を送り、ドリルのことを認めさせようと暴尾に対して熱く持論を展開する。

射野 輪或 (しゃの わある)

TVゲーム『サクラ大戦3』に強い想いがある男性で、「サクラ3番長」というあだ名がある。『サクラ大戦3』で新しいキャラクターに心奪われた暴尾亜空に苦言を呈する。

皆角 留贄 (みなかど るにえ)

TVアニメ『機動戦士ガンダム』、特にアニメでは敵側だったジオンに強い想いがある男性。「ガンダム」シリーズの設定資料「ガンダムオフィシャルズ」に登場するジオンに関連する資料文献を実際に作り、第21回「ジオンファイト」でチャンピオンの暴尾亜空に挑む。

伊藤 今平 (いとう こんぺい)

TVアニメ『機動戦士ガンダム』、特にアニメでは敵側だったジオンに強い想いがある男性。職業は書家で、「和むジオンの会」に所属している。ジオンが連邦に勝てる手段が思いつかない暴尾亜空に、負けの美学を説いて和ませようとする。

章藤・劾 (しょうどうがい)

高校時代から暴尾亜空の友達の男性。同じガンダムのプラモデル(ガンプラ)を何度も衝動買いしてしまう癖がある。妻から禁止令が出ているにもかかわらずガンプラを買ってしまうため、ガンプラを暴尾の部屋に預けている。

現実 (あらわみのる)

擦符麗夜の担任教師で、暴尾亜空の同僚の男性。自分勝手な妄想を並び立て、生徒を現実逃避の社会不適格者ともいえる「おたく」にしようとしていると、暴尾を責める。

集団・組織

ザ・ゼダんのもんズ (ざぜだんのもんず)

暴尾亜空を倒すために集まった集団で、「最強妄想チーム」を自称している。暴尾を研究するあまり、全員が暴尾に似た姿になっている。突拍子もない妄想を展開して暴尾を追い詰める。

イベント・出来事

ジオンファイト

TVアニメ『機動戦士ガンダム』、特にアニメでは敵側だったジオンに強い想いがある同士が、年に一度集まってジオンへの想いをぶつけあうイベント。現在のチャンピオンは暴尾亜空で、5年間防衛し続けている。

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