概要・あらすじ
300を超える学校がひしめき合う学園都市。徳川家夷は、この学園都市の創始者の一人息子で、都市の中枢にある大権現中央高等学校の生徒会長。父の急死で学園都市の全権を握ったことにより、その暴君ぶりはさらにエスカレート。危機感を抱いた薩摩学園高等学校の校長は、息子の島津弥七をお目付役として送り込む。
登場人物・キャラクター
徳川 家夷 (とくがわ いえい)
17歳。学園都市の創始者、徳川家金の息子。徳川生徒会の生徒会長として大権現中央高等学校のトップに君臨している。徳川家金の突然の死により、学園都市の総理事長となる。IQ300の天才。
島津 弥七 (しまづ やしち)
薩摩学園高等学校校長の息子。徳川家夷のお目付役を命じられ、大権現中央高等学校に転校。徳川家夷との勝負に勝ち、徳川生徒会副会長となる。武道全般をこなす武道の申し子。
姉小路 深紅 (あねこうじ しんく)
16歳。徳川家夷に仕える忍者。大権現中央高等学校の生徒で、徳川生徒会会計を務めている。島津弥七と仲が良い。
波多野 明紅 (はたの みんく)
16歳。徳川家夷に仕える忍者。大権現中央高等学校の生徒で、徳川生徒会書記を務めている。
豊臣 秀頼 (とよとみ ひでより)
大阪城高等学校の生徒会長。徳川家に滅ぼされた先祖の無念を晴らすべく、打倒徳川に執念を燃やす。学園都市の支配権を賭け、学校対抗のバレーボール大会で徳川家夷に勝負を挑む。戦国時代の武将、豊臣秀頼が名前の元ネタだと思われる。
大塩 平太郎 (おおしお へいたろう)
徳川家の顧問弁護士。徳川家夷の部下、波多野明紅に惚れている。徳川家夷の父・徳川家金が残した財宝を独り占めしようと企むが、失敗に終わる。江戸時代の人物、大塩平八郎が名前の元ネタだと思われる。
加藤 清正 (かとう きよまさ)
肥後熊本高の生徒。恩人と慕う豊臣秀頼の仇を討つため、徳川生徒会のメンバーを襲撃する。のちに大権現中央高等学校に転校、徳川生徒会祭事実行委員となる。武術の腕は超高校級だが、大会ではいつも島津弥七に負けている。戦国時代に活躍した武将、加藤清正が名前の元ネタだと思われる。
島津 茂久 (しまづ しげひさ)
薩摩学園高等学校校長の弟。徳川家夷に対抗するため、長州学園高と手を組み、薩長学園同盟を結成する。島津弥七の武術の師匠で、薩摩示現流の達人。幕末の薩摩藩藩主、島津茂久が名前の元ネタだと思われる。
弁天 菊乃 (べんてん きくの)
島津茂久の命を受け、徳川家夷がいる大権現中央高等学校に英語教師として赴任。徳川生徒会のメンバーである加藤清正を色仕掛けで落とそうとする。見た目は美女だが実はオカマ。
西郷 隆盛 (さいごう たかもり)
薩長学園同盟が送り込んだ刺客。徳川家夷の部下である姉小路深紅と波多野明紅を倒そうとするが、失敗に終わる。幕末に活躍した西郷隆盛が名前の元ネタだと思われる。
徳川 家金 (とくがわ いえかね)
徳川家夷の父親。学園都市の創始者で、「政界、財界一の酔狂人」と呼ばれていた。すべての財産を一人息子である徳川家夷に残し、この世を去る。死因はタイの天ぷらの食べ過ぎ。
生類あわれみの霊 (しょうるいあわれみのれい)
学園都市を騒がせたもののけ。人間に殺された害虫の怨念が固まって誕生した。学園都市に謎の熱病を流行らせ、ゴキブリを殺した生徒たちに復讐しようとした。元ネタは、五代将軍徳川綱吉が発布した生類憐れみの令と思われる。
集団・組織
徳川生徒会 (とくがわせいとかい)
『徳川生徒会』に登場するグループ。学園都市の中枢にある大権現中央高等学校の生徒会。徳川家夷が生徒会長を務め、学園内で絶対的な権力を持つ。
その他キーワード
閻魔帳 (えんまちょう)
徳川家夷の父、徳川家金が残した帳面で、学園都市全校の理事および校長たちの秘密が書かれている。