灼眼のシャナ

人間の世界と並行して、「紅世」という異世界が存在する世界。紅世から密かに人間を狩りに来ている存在を打ち倒すために、紅世から遣わされた少女・シャナと、人間界の少年・坂井悠二が出会い、恋とバトルを繰り広げるファンタジー作品。原作:高橋弥七郎、作画:笹倉綾人、キャラクターデザイン:いとうのいぢ。

正式名称
灼眼のシャナ
ふりがな
しゃくがんのしゃな
原作者
高橋 弥七郎
作画
ジャンル
アクション
レーベル
電撃コミックス(メディアワークス)
巻数
全10巻完結
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概要・あらすじ

平凡な高校生活を送っていた坂井悠二は、ある日、炎髪灼眼の少女、アラストールフレイムヘイズシャナと出会い、自分が既に人間ではなくなっていたことを知る。悠二は、異世界の「徒」と呼ばれる存在に、自分の「存在の力」を奪われ、抜け殻となっていた人間の残滓(トーチ)だった。そのトーチの中でも、特別な宝具を埋め込まれたミステスという存在だった悠二は、これ以上、自分と同じような人間を増やさないようにするため、シャナを助けて戦いに身を投じていく。

戦いを続けていくうちに、悠二シャナとの仲を深め、またクラスメイトの吉田一美からも好意を向けられるようになっていく。

登場人物・キャラクター

坂井 悠二 (さかい ゆうじ)

御崎市在住の15歳の高校生で優しく思いやりのある男子。平凡な高校生活を送っていたが、ある日、人間の「存在の力」を奪う徒を倒して歩く存在、フレイムヘイズのシャナと出会い、自分が既に人間ではなくなっていたことを知る。悠二は既に「存在の力」を奪われ、抜け殻となった存在、トーチであった。 その中でも、宝具を埋め込まれた特別なトーチ、ミステスであり、さらにはトーチやミステスが動けない空間、封絶の中でも動ける特異な人物。埋め込まれている宝具は、零時迷子。零時迷子は人間を狩って歩く徒にとっては垂涎の宝具であるため、宝具マニアのフリアグネに狙われている。 フリアグネによって、御崎市が「都喰らい」のターゲットにされていることを知り、人々を守るため、自分を犠牲にする覚悟をもった。街を守るために、自分を利用して欲しいとシャナに伝えている。女性の心に対して鈍感な部分は、父の貫太郎ゆずり。

シャナ

赤い髪と赤い眼をしており、「炎髪灼眼の討ち手」と異名をとる。通常の人間世界では、黒髪に黒い目となる。アラストールのフレイムヘイズ(人間の「存在の力」を奪う「徒」を倒す存在)。「贄殿遮那」という大太刀を持っており、ほかのフレイムヘイズと区別して、「贄殿遮那」と呼ばれていた。 悠二も、この太刀の名前から「シャナ」と呼ぶようになる。坂井悠二を餌にして、彼を狙ってくる紅世の王を倒そうと考え、悠二のクラスに転校してくる。その際、トーチであった平井ゆかりの存在に割り込みを行った(これにより平井ゆかりは消滅)。また、悠二を守るために、彼の家へ住み込むこととなる。 美少女だが仏頂面をしており、正論を吐きすぎるため、学校では敬遠されていたが、体育教師の理不尽なしごきを撃退したことで、一気に人気が高まった。甘いものが好きで、特にメロンパンが大好物。反面苦いものが苦手。非常に小柄で、悠二よりも頭1つ分ほど小さく、手は制服の袖に隠れがち。悠二と接するうちに、彼に特別な想いを抱くようになった。

アラストール

紅世の徒の1人。現在は、シャナの体内に入っており、シャナの首にぶら下がっているペンダント(神器コキュートス)を通して意思伝達を行っている。「天壌の劫火」との異名をもつ。

フリアグネ

徒の王の1人。フレイムヘイズを殺して歩いており、「狩人」と異名をとる。坂井悠二の住む町に拠点を構え、「都喰らい」を起こし、不安定な存在であるマリアンヌを確固たる一個の存在へと変えようとしている。無類の宝具コレクターであり、悠二も自分の手中に収めたいと考えている。 主な所持宝具は玻璃壇、レギュラー・シャープ、バブルルート、ダンスハッピー、アズュール、トリガーハッピー。

マリアンヌ

フリアグネの燐子。小さな女の子の人形の形をしている。燐子ながら、特別な存在であり、フリアグネは彼女のために「都喰らい」を起こそうと計画している。

吉田 一美 (よしだ かずみ)

坂井悠二のクラスメイト。悠二に好意を抱いている。あまり体が強くなく、普段から貧血気味。引っ込み思案なところがある。シャナが悠二に向ける好意に気づいており、勇気を出して恋の宣戦布告をした。

池 速人 (いけ はやと)

坂井悠二の友人。眼鏡をかけた男子生徒。察しがよく、機転が利く。

田中 栄太 (たなか えいた)

坂井悠二の友人。佐藤啓作とは高校以前からの仲。短髪で体の大きな男子生徒。体育の授業で吉田一美が倒れた際、彼女を抱きかかえて保健室に運んだ。マージョリー・ドーに出会い、彼女に協力するようになる。

佐藤 啓作 (さとう けいさく)

坂井悠二の友人。田中栄太とは高校以前からの仲。裕福な家庭に育っており、自宅は友人たちの溜り場になっている。マージョリー・ドーに出会い、彼女に協力するようになる。

緒方 真竹 (おがた またけ)

坂井悠二のクラスメイト。吉田一美と仲良し。佐藤啓作と田中栄太とは高校入学以前からの知り合い。

マージョリー・ドー (まーじょりーどー)

グラマラスな肢体に、長い髪を後ろで束ね、眼鏡をかけた妙齢の女性の姿をしている。ブリテン島出身。「弔詞の詠み手」という名をもつフレイムヘイズ。「蹂躙の爪牙」マルコシアスを宿している。ラミーを追って旅をしている。普通のフレイムヘイズは、世界に影響を与えない徒は無視するが、マージョリーとマルコシアスは戦闘狂であり、一度狙ったラミーを執拗に追い回している。 佐藤啓作と田中栄太と出会い、彼らを徒を狩るための協力者とした。酒癖が悪く、酔うと支離滅裂な発言をし、陽気になって人に絡む。酒好きだが、強さは並であり、倒れるまで呑んで、翌日二日酔いになるというのがお決まりのパターン。

マルコシアス

人の胴体ほどもある大きな本の神器コキュートスを通して、マージョリー・ドーと意思疎通を行っている。テンションが高く、ノリの良い口調。お調子者なところがあって、マージョリーからは、「バカマルコ」と呼ばれることも。

ラミー

「屍拾い」と呼ばれる紅世の徒の1人。見目良い初老の男性の姿をしている。世界のバランスに気を使っており、決して人を襲わず、トーチとなった者のうち、消滅が間近な弱い炎の者のみを喰らって存在している。かつて、ある人間が、自分のために作ってくれた物が、ラミーが眼にする前に失われ、これを未練に感じている。 彼が贈ろうとしてくれた物を、いつかこの眼で見たい、この手で触れたいと願い、これを復元するために数百年かけて、少しずつ存在の力を集めている。

坂井 千草 (さかい ちぐさ)

坂井悠二の母。シャナのことが気に入り、時々訪れる彼女を親身になって世話を焼く。娘が欲しかったため、シャナのための服を用意したり、一緒にお風呂に入ったりして楽しんでいる。

棺の織手 (ひつぎのおりて)

かなり昔に存在した徒の王の1人。自分が喰らい、トーチと化した存在に仕掛けを施し、とてつもない世界の歪みを生んだ。「都喰らい」と呼ばれる、フレイムヘイズを大量に生み出す契機となった事件を起こした。

場所

紅世 (ぐぜ)

人ならざるものが跋扈している、歩いて行けない隣の世界。紅世とは、人間の古の詩人によって付けられた名称であり、紅世の世界に住む者たちは、自らの世界を「渦巻く伽藍」と呼んでいる。

イベント・出来事

都喰らい

『灼眼のシャナ』の中で起こった事件。棺の織手が引き起こした事件。自らが喰らったトーチに、指示を出すと元の「存在の力」に戻る「鍵の糸」という仕掛けを編みこんだ。都の人口の1割を喰らった後、この仕掛けを発動させ、トーチを存在の力に戻し、人も物も巻き込んだ巨大な揺らぎを生じさせた。このため、その都は矛盾だらけで滅茶苦茶になり、最終的に都1つを飲み込んだ、莫大かつ高純度な「存在の力」が生み出された。

その他キーワード

紅世の徒 (ぐぜのともがら)

『灼眼のシャナ』に登場する用語。紅世の住人の総称。個々を指しては「徒」と呼ぶ。人がこの世に存在するための根源の力、「存在の力」を奪い、この力を持って「この世」に自身を顕現させ、あり得ない不思議を自在に起こすことができる。また、徒に「存在の力」を奪われた人間は、この世にいなかったこととなり、本来存在するはずのものが消えることで、世界は歪んでいく。

フレイムヘイズ

『灼眼のシャナ』に登場する用語。徒が気ままに「存在の力」を奪うことにより、世界が歪み、これが原因となって人間の世界のみならず、紅世の世界も大きな災厄をもたらすのではないかと考えた、一部の紅世の王たちが、行き過ぎた徒を狩るための尖兵とした存在を指す。フレイムヘイズとなるのは、徒への復讐を願い誓った人間であり、己の全存在を王の器として捧げることで異能の力を得ている。 行き過ぎた徒を狩るという同じ目的を持ちながらも、フレイムヘイズ同士は必ずしも友好的ではなく、敵対することが多い。

封絶 (ふうぜつ)

『灼眼のシャナ』に登場する用語。周囲の世界とのつながりを一時的に絶った空間。普通の人間やトーチ、ミステスは、この空間では動けない。

トーチ

『灼眼のシャナ』に登場する用語。徒に「存在の力」を喰われ、人間の抜け殻となった存在。「存在の力」を喰われた人間をそのままにしておくと、空白となった世界が歪みを作るため、これを一時的に穴埋めするために、本物の人間の身代わりとして存在させられている。普通の人間や普通のトーチには見えないが、体内に蝋燭の炎のようなものを内包しており、これが燃え尽きると存在が消滅し、他人の記憶からも、関わった跡もすべてが消える。

ミステス

『灼眼のシャナ』に登場する用語。人間の抜け殻となった存在。トーチの中で、体内に宝具を持つ特別な存在。

零時迷子 (れいじまいご)

徒の王が作り出した宝具の1つ。時の事象すべてに干渉する宝具であり、これを宿したトーチは、毎夜零時を迎えるたびに、その日のうちに消費した力を取り戻すことができる。これを手にした徒は、「存在の力」の消耗を考えずに力を使うことができるため、人を乱獲する徒にとっては、垂涎の宝具。 紅世の徒の秘宝中の秘宝であり、現在は坂井悠二に宿っている。

燐子 (りんね)

『灼眼のシャナ』に登場する用語。徒が物体に「存在の力」を吹き込み、生み出した存在。使い魔のようなものであり、生み出した主の手足となって働く。

アズュール

フリアグネが所有する宝具の1つ。フレイムヘイズの炎すら防ぐことができる火除けの指輪。後に、坂井悠二が所有することとなる。

トリガーハッピー

フリアグネが所有する宝具の1つ。銃の形をしており、使用者が撃つという意思を示せば、弾がなくてもフレイムヘイズにダメージを与えられる。これにより、フレイムヘイズの中で休眠している徒の王を強引に目覚めさせ、王の器となっている人物を爆死させる効果がある。

玻璃壇 (はりだん)

紅世の王の1人、「祭礼の蛇」が作った宝具。自分が作った都、「大縛鎖」を見張るために作られた。大きな箱庭状のものであり、その街に暮らす人々、トーチの位置を把握できる。

クレジット

原作

高橋 弥七郎

キャラクターデザイン

いとう のいぢ

書誌情報

灼眼のシャナ 全10巻 メディアワークス〈電撃コミックス〉 完結

第1巻

(2005年10月27日発行、 978-4840232241)

第2巻

(2006年6月27日発行、 978-4840235037)

第3巻

(2007年4月27日発行、 978-4840238717)

第4巻

(2008年1月26日発行、 978-4840241380)

第5巻

(2008年7月26日発行、 978-4048672016)

第6巻

(2009年1月27日発行、 978-4048675567)

第7巻

(2009年9月26日発行、 978-4048681360)

第8巻

(2010年5月27日発行、 978-4048686266)

第9巻

(2011年1月27日発行、 978-4048703499)

第10巻

(2011年10月27日発行、 978-4048709798)

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