概要・あらすじ
中国の山奥で父親と2人で暮らしていた少女・茶久羅(チャキ)は、三蔵法師の末裔を探し出して、秘伝書をともに守るよう父親に遺言され、日本へとやって来た。そして茶久羅は、三蔵法師の末裔が設立したといわれる格闘技学校・国士無双学園への編入を果たす。しかし、学長はチャキが孫悟空の子孫だと知ると、三蔵法師の居場所を知られまいと、学園内に刺客を送り込んでくる。
チャキは三蔵法師の従者の子孫に当たる帆虎や天馬、華永を味方につけて、その刺客たちを返り討ちにしながら、学園内で三蔵法師の末裔を探すのだった。
登場人物・キャラクター
茶久羅 (ちゃくら)
国士無双学園に編入して来た女子。『西遊記』に登場する孫悟空の末裔であり、三蔵法師の末裔と会って、秘伝書を守るために中国からやって来た。黄色の短い髪に緑色の瞳を持った元気な少女で、自らを「チャキ」と呼ぶ。食欲旺盛で格闘センスも高い。
帆虎 (ほとら)
国士無双学園に在籍する男子生徒。『西遊記』に登場する沙悟浄の末裔。黒い短髪で青い瞳の持ち主。頭の上には10円ハゲがあり、これにコンプレックスを抱いている。水に濡れると生え際が目立ち、10円ハゲがバレてしまうため、水泳の授業をボイコットしている。そのため、周囲からはカナヅチなのではないかと勘違いされている。10円ハゲがあることを茶久羅に知られてしまい、口止めを条件に、三蔵法師の末裔探しに協力することとなる。
天馬 (てんま)
国士無双学園に在籍する男子生徒。銀髪で小さな眼鏡をかけ、白衣を着ている。格闘センスは低いが頭脳明晰な研究者タイプであり、国士無双学園には学問特待生として入学を許されている。『西遊記』に登場する三蔵法師を乗せていた白馬の子孫であり、三蔵法師の末裔を探している茶久羅に、いち早く協力の意志を示す。
華永 (かやん)
国士無双学園に在籍する男子生徒。美化委員長を務めている。短髪で背が高く、大柄な体格をしており、頬に傷がある。『西遊記』に登場する猪八戒の子孫にあたる。学食荒らしの騒動が巻き起こった際、食欲旺盛な茶久羅を犯人と疑って勝負を仕掛けた。誤解が解けると、一緒に三蔵法師の末裔探しに協力するようになる。
来葉 (らいは)
国士無双学園に在籍する女子生徒。学長の娘。美しい紫色の長い髪を持つ。茶久羅が自分よりも注目を集めていることを快く思っていない。学長に茶久羅を生け捕りにしてほしいと頼まれると、すぐに金閣と銀閣を引き連れて戦いを挑む。
学長 (がくちょう)
国士無双学園の学長を務める中年男性。細身で眼鏡をかけ、鼻の下からひげを生やしている。三蔵法師の末裔の居場所を知る人物であり、学園に編入して来た茶久羅(チャキ)が孫悟空の末裔と知ると、あらゆる手段を使ってチャキを排除しようと試みる。
教頭 (きょうとう)
国士無双学園の教頭を務める中年男性。サングラスをかけ、全身黒ずくめの忍者装束を身に着けている。忍者の家系で育ち、今では学長のもとで情報収集などの任務に就いている。
金閣 (きんかく)
国士無双学園に在籍する男子学生。眉が太く、がっしりとした体格をしている。ともに来葉に仕えている、弟の銀閣とは同じ顔をしているため、区別するためにTシャツには「金」の文字が書かれている。ちなみに家事のプロフェッショナルでもあり、アイロンなどを武器に戦う。
銀閣 (ぎんかく)
国士無双学園に在籍する男子学生。眉が太く、がっしりとした体格をしている。ともに来葉に仕えている、兄の金閣とは同じ顔をしているため、区別するためにTシャツには「銀」の文字が書かれている。家庭科で使うアイロンなどの道具を駆使し、茶久羅たちと戦う。
キーちゃん
国士無双学園の授業の教材として連れて来られた小さな猿。茶久羅が疑いをかけられた学食荒らしの犯人だったが、華永によって保護された。それ以降ずっと、華永の肩に乗っている。
場所
国士無双学園 (こくしむそうがくえん)
三蔵法師の末裔が設立したという全寮制の格闘学園。帆虎や天馬、華永や来葉が在籍しており、新たに茶久羅が編入して来た。生徒の全員にポイント帳が配布されており、授業の成績によってポイントが与えられる。またこれは学食での食事量にも関係してくる。ただ数学を解いたりするだけではなく、教室に放たれた猿たちの中から、答えの札をかけている猿を見つけ出して捕まえるなど、体力を必要とする授業が行われる。