概要・あらすじ
お父さんが転勤族で転校の多かった日高つばさは、クラスメートにいつも名前を覚えてもらえなかった。すぐ転校しちゃうからといつもあきらめモードだったが、小学生の時、自分の名前を覚えていて、翼の形の髪留めをくれた男の子がいた。つばさは感激し、髪留めをくれた青野士郎のことをずっと忘れられずにいた。各地を転々とし、中学二年生になって以前の学区に戻ってきたつばさは、転入初日に校庭で髪留めを落としてしまう。髪留めを拾ってくれたのは、つばさの初恋の人「青野士郎」だった。つばさは「しろくん!?」と大きな声を出してしまうが、青野はつばさのことを覚えていなかった。彼は相変わらずイケメンだったが、昔の印象と違って冷ややかで影のある男の子になっていた。たまたま通りかかった青野のいとこ、加賀美閑也が「これくらい元気な子がいいね」とつばさに声を掛ける。青野が生徒会長で、閑也は副会長をしているが、今は欠員が出ていて生徒会役員希望者を募集しているというのだ。青野に少しでも近づきたいと考えたつばさは、生徒会役員になるテストを受けに生徒会室へ。すると生徒会室で青野が「俺のことどう思ってる?」とつばさに顔を近づけてせまってきた。つばさは素直に「大好きです」と答えてしまうが「不合格」と言われ、生徒会室を追い出された。なんでも生徒会長がモテすぎて、会長目当ての女子たちがもめてしまうので「会長に興味がない人」しか生徒会に入れないのだというのだ。つばさは青野が髪留めをくれ、名前を覚えていてくれた小学校時代のエピソードを閑也に話した。すると閑也は感動して号泣し、つばさの恋に協力してくれるという。翌日、掲示板に「日高つばさを生徒会新役員に任命する」という貼り紙が。つばさが驚いていると、閑也は「つばさは俺の彼女だから。生徒会に入れても問題ないだろ?」と青野に話すのだった。つばさがあたふたしていると閑也が小声で「会長に興味のないアピールのため、ひとまずニセカップルになっておこう」とつばさに事後報告するのだった。仕方なく閑也とカップルのフリをするつばさ。だが、青野への気持ちがあふれ出し、何度も自分の気持ちを告白しそうになる。この作戦は失敗なのではと悩みながらも、生徒会にいれば青野についてより深く知ることができるため、周囲にバレないように取り繕うつばさなのだった。そんな中、つばさの恋を応援しようとカップルのフリをしているうちに、閑也の気持ちにも変化が生まれ始める。
登場人物・キャラクター
日高 つばさ (ひだか つばさ)
中学二年生の女の子。父親が転勤族のため、転校をすることが多く、小学校時代にいた学区に中学二年生で戻ってきた。小学生の時、初恋の青野士郎にもらった翼の形をした髪留めを宝物にしている。背中までのストレートロングで、いつも左サイドに翼の髪留めをつけている。素直で思いやりがあり、元気な女の子。
青野 士郎 (あおの しろう)
中学二年生の男の子で、イケメンな生徒会長。あまりにモテるため、女子同士がもめないように、会長に興味がないことが生徒会役員になる条件。日高つばさの小学生の時の同級生で、初恋の人。つばさの知る彼は「しろくん」と呼ばれ、明るく活発な男の子だったが、小学校時代、とある事件で性格が変わってしまった。いつも冷静でぶっきらぼう。また、好意を素直に受け取らず、少しひねくれた現実的な考えを持つ。黒髪ストレートで、前髪の分け目は左側。
加賀美 閑也 (かがみ しずや)
中学二年生の男の子。生徒会副会長を務めている。会長の青野士郎のいとこで彼と仲がよく、いっしょにいることが多い。性格は明るく能天気で感激屋。背が高くて足が速い。前髪は目にかかるくらいの長さで毛先を少し遊ばせている。転入生の日高つばさを気に入り、つばさと青野のエピソードを聞いて、つばさの恋を応援する。青野に興味のない女子しか生徒会に入れないという規則があるため、つばさと付き合っているとウソをつき、ニセカップルになる話を強引に進めてしまう。
書誌情報
片想いミステイク! 10巻 小学館〈ちゃおコミックス〉
第1巻
(2020-04-01発行、 978-4098710287)
第2巻
(2020-09-30発行、 978-4098711727)
第3巻
(2021-03-01発行、 978-4098712915)
第4巻
(2021-08-26発行、 978-4098714667)
第5巻
(2021-12-24発行、 978-4098715572)
第6巻
(2022-05-26発行、 978-4098716265)
第7巻
(2022-10-26発行、 978-4098718238)
第8巻
(2023-02-24発行、 978-4098720026)
第9巻
(2023-08-25発行、 978-4098722235)
第10巻
(2024-03-26発行、 978-4098725380)