概要・あらすじ
暴走族の総長である箕輪は、父親の死によって妹カナと二人暮らしになってしまう。愛する妹を守るため、族を抜け働く決意をした箕輪は、就職活動の末、奇跡的に法律事務所の事務員として採用される。学歴ゼロで法律の知識など皆無の箕輪を指導する事になったのは、敏腕弁護士の高田夏美。はじめはまったく噛み合わない二人だったが、箕輪の依頼人に対する愛が、高田の心に強く影響を及ぼすこととなる。
登場人物・キャラクター
箕輪 (みのわ)
暴走族の総長だったが、父親に先立たれてしまい、唯一の家族である妹を養うため就職を決意する。奇跡的に法律事務所の事務員に採用され、そこで出会った弁護士の高田夏美とタッグを組むことになる。学歴ゼロで法律の知識もないが、溢れる愛と男気だけで次々と依頼を解決していく。情に厚く涙もろい性格で、妹の箕輪カナを溺愛している。
高田 夏美 (たかだ なつみ)
主人公の箕輪の上司で相棒。工藤法律事務所の弁護士だったが、社長である工藤の非人道的なやり方に我慢できず独立。その際入社間もない箕輪を引き抜き事務員に採用した。キツイ性格で、箕輪の破天荒で無茶苦茶な行動をいつも怒鳴りつけているが、一番の理解者でもある。 頭がキレ、臨機応変な行動で必ず勝訴を勝ち取る。
箕輪 カナ (みのわ かな)
主人公の箕輪の妹。父親を亡くしてから、兄の箕輪と二人で暮らしている。料理が得意で家事全般を担当し、働く兄にいつもエールを送る。明るく前向きで、心優しい少女。
雲竜 (うんりゅう)
主人公の箕輪に命を救われた土佐犬。イタズラしてきた少年を噛み、その少年の母親によって殺処分送りにされそうになる。元々飼い主からきちんとした躾を受けていなかった事や、少年がイタズラしたのを認めた事から処分を免れた。その後箕輪に立派に躾けられ、探査犬として行動を共にすることになる。
工藤 (くどう)
主人公の箕輪を工藤法律事務所の事務員に採用した人物。人権派弁護士を気取っているが、裏では数々の不正行為をしており、両親のいない少年や金にならない依頼人はゴミクズのように扱う。元暴走族の箕輪を採用したのも、自分の株を上げるために過ぎなかった。
五十子 (いらこ)
高田夏美のライバル弁護士。高田とは元々同じ法学部に通う友人だったが、法に対する考えの違いで決別した。自分の法律事務所が東京にある事を何かと鼻にかけ、高田の関西弁を執拗にバカにする。依頼人の気持ちを無視して勝つことだけに執着する自己中心的な性格。
多島 大吾 (たじま だいご)
主人公の箕輪が更生させた19歳の青年。大麻所持の罪で鑑別所に送られ、高田夏美が弁護士を務めることになる。親に甘やかされ、好き放題遊びまわるドラ息子だったが、自分の少年院送りを止めるために土下座までする箕輪に心を動かされ、見事更生した。
谷口 (たにぐち)
高田夏美の依頼人。酒乱で妻に手を挙げる癖があり、離婚裁判を起こされてしまう。高田夏美には弁護人を断られてしまうが、箕輪の説教を受け、まずは本気で自分を変える決意をする。箕輪の家に住み込んで酒乱の治療を行い、完全に更生する。生まれ変わった姿を妻子に認められ、家族で再び暮らす事ができた。
野村 (のむら)
高田夏美の依頼人。闇金に騙されたとして高田に弁護依頼をしてくる。しかし、その正体は闇金の借りパク常習犯で、闇金から借りたらすぐに弁護士を雇い、借金をチャラにしてもらうという行為を繰り返している。
戸上 (とがみ)
高田夏美の依頼人。兄との遺産相続を巡って高田に弁護を依頼してくる。兄と醜い争いを続けていたが、箕輪によって兄妹のあるべき姿を教えられることになる。