はなやっこ

はなやっこ

「蓮高の裏番」と恐れられる女子高校生の丘田風宇は、実は花やかわいいものが大好きな乙女だった。花屋のアルバイト店員となった風宇の、武闘派ヤンキーとかわいい花屋の行ったり来たりの生活を描いたコメディ4コマ漫画。「ハルタ」で2018年Vol.56から連載の作品。

正式名称
はなやっこ
ふりがな
はなやっこ
作者
ジャンル
不良・ヤンキー
 
その他職業・ビジネス
レーベル
ハルタコミックス(KADOKAWA)
巻数
全2巻完結
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

ある日、街中で三人組のヤンキー女子(3馬鹿)に因縁をつけられた丘田風宇は、一瞬でその三人を叩きのめしてその場を立ち去った。翌日、3馬鹿は風宇の通う高校にお礼参りにやって来るが、風宇はそんな三人を軽くあしらいながらクレープ屋へと直行。つられていっしょにクレープを購入した3馬鹿と共に舌鼓を打ったのち、そのまま一人立ち上がる。我に返り、話はまだ終わっていないと絡み始める3馬鹿に対し、風宇はついてくればお前らもただでは済まないと言い残し、その場を立ち去るのだった。風宇がヤクザとかかわりがあるという噂を思い出した3馬鹿は震え上がるが、実は風宇が向かったのは、とあるかわいらしい花屋だった。そこで風宇は、花屋を遠巻きにして不審な挙動を見せ始める。(第1回。ほか、13エピソード収録)

登場人物・キャラクター

丘田 風宇 (おかだ ふう)

花好きの女子高校生。ふだんは髪をソフトリーゼントに固めているが、蝶野スミレの前では前髪を下ろしたセミロングヘアにしている。たった一人で花束を抱えたまま、足技のみで二桁の人数の不良男子をのしてしまうほどケンカが強く、「蓮高の裏番」の異名を持つ。その強さを買われて宝仙ハルカに組もうと誘われているが、丘田風宇自身は自分を不良だと考えておらず、そういうことにはまったく興味はない。花をはじめにかわいいものが好きで、「かわいいお花屋さん」としてスミレにあこがれており、彼女の店に足しげく通っては、離れた所からずっと見ている。ある日、店でアルバイト募集の張り紙を見ていたところ、トラブルでスミレと二人きりになってしまい、勢いでアルバイトをしたいと申し出た結果、快諾される。以後、彼女の店でいっしょに働くことになった。単純で素直な性格で、かわいいもの好きでありながら、がさつな自分には似合わないと半ばあきらめているところがある。優しくかわいいスミレが、自分が原因で不良がらみのトラブルに巻き込まれることを恐れており、ハルカや3馬鹿が店に現れるたびに、スミレに正体を悟られないように工作をするため、気苦労が絶えない。花屋としての技術は未熟ながら、なぜか仏花や「社長である夫の愛人に警告するため」といったいわく付きの花束を作るのがうまい。そのため、老人層や裏稼業の方々に指名されることが多く、常連客には「彼岸の鬼花」の異名で呼ばれている。

蝶野 スミレ (ちょうの すみれ)

祖母から任せられている花屋で働く若い女性。ロングヘアをリボンでゆるくまとめて二房の大きなアホ毛を生やした、小柄な体型のかわいらしい人物。もともとは一人で店を切り盛りしていたが、アルバイトの募集に応募してきた丘田風宇を採用し、二人で働くようになった。「かわいいお花屋さん」として常日頃から風宇にリスペクトされており、彼女が花屋に足しげく通う理由となっていた。容姿に違わずふわふわとした優しい性格で、少々天然気味なところもあり、人を疑うことを知らない。そのため、アルバイトをしたいという風宇のことを二つ返事で受け入れ、それ以来、ガラの悪い連中が周囲に出没するようになってもなんの違和感も感じていないだけでなく、同じ花好きの立場として歓迎している。その様子から、生半可な不良では簡単に邪気を抜かれてしまう、不思議な魅力の持ち主。花に関して非常に詳しく、かわいい花に囲まれていないと落ち着かない。また、何かにつけて「かわいい」と口にしがち。風宇に対しても頻繁にかわいいと言うため、彼女には多くて1日に3回までにしてほしいと頼まれているが、蝶野スミレ自身は1日に20回は言わないと気が済まないと主張し、ゆずる気はない。

宝仙 ハルカ (ほうせん はるか)

丘田風宇のことをつけ狙う女子高校生。「紅高のノラ猫」の異名を持つ。前髪ぱっつんのボブヘアで、垂れ目に眼鏡を掛けている。「蓮高の裏番」の異名を取る風宇と組もうと、手下の3馬鹿を使って彼女にちょっかいを出している。ひょうひょうとした性格で、何を考えているかわからないところがある。また、からめ手を得意とする頭脳派で、相手に応じて不良の姿とまじめでかわいらしい姿を使い分け、巧みに人間関係を構築していく。ふだんは「~だなァ」「~だろォ」と間延びした口調で話すが、蝶野スミレのように宝仙ハルカ自身が本性を偽って接している相手に対しては、明るくかわいらしい口調で話す。実は未成年ながら、年齢を偽って「棗」という名を騙り、「Bar DORACO」で働いている。その際は前髪を上げて後ろでまとめ、ふだんとは違う眼鏡を掛けている。棗としての口調はいつもと同じく間延びしたもので、特に本性を偽ることもしていないため、風宇には微妙に疑われているが、正体がハルカと確信されるには至っていない。

染井 よしこ (そめい よしこ)

丘田風宇と同じ高校に通う先輩の女子。オカルト研究部に所属している。明るい色の髪をウエービーなロングへアにした小柄な体型で、かわいらしい容姿をしている。マイペースな性格の不思議ちゃんで、男口調で話す。屋上で風宇が一人で昼食を取る傍らで、UFOを呼んだり宇宙人へのメッセージを描いたりしていた。その経緯により、図らずも同じ場所でいっしょに過ごしてきた風宇のことを、勝手にオカルト研究部の副部長に任命している。風宇にはうっとうしがられることも多いが、学校で風宇のことを恐れない数少ない存在ということもあり、なんだかんだで仲がいい。

3馬鹿

宝仙ハルカの手下の女子高校生三人組。ハルカの指令を受けて丘田風宇にちょっかいを出しているが、毎度まるで相手にならず、簡単に返り討ちにされてはハルカの鉄拳制裁を受けている。ただし、みんなハルカのことを慕っており、彼女の制裁に喜んでいる節すらある。また、三人そろって単純な性格で、風宇にすら便利に利用されることもある。

書誌情報

はなやっこ 全2巻 KADOKAWA〈ハルタコミックス〉

第1巻

(2019-11-15発行、 978-4047357945)

第2巻

(2021-03-15発行、 978-4047362666)

SHARE
EC
Amazon
logo