大東京トイボックス

大東京トイボックス

主人公天川太陽が、ゲーム業界の様々なしがらみに縛られながらも、理想のゲームづくりに奮闘する姿を描く『東京トイボックス』の続編。新入社員百田モモの入社と成長、そして様々な思惑を載せたソリダスワークス主催のSOUPによる、スタジオG3と電算花組の共同新作ゲームタイトルデスパレートハイスクールの製作が描かれる。

正式名称
大東京トイボックス
ふりがな
だいとうきょうといぼっくす
作者
ジャンル
その他職業・ビジネス
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概要・あらすじ

一時の財政難を乗り切ったスタジオG3は、天川太陽によりヘッドハンティングされた月山星乃を社長に迎え、ソリダスワークスに移籍した谷崎七海の穴を埋めるべく即戦力のグラフィッカーを募集する。手違いにより業界未経験の企画志望百田モモを採用したスタジオG3のもとに、須田大作から持ちかけられた話は天川太陽と因縁のあるソリダスワークス局長仙水伊鶴主催のビジネスプログラムSOUPへの参画。

半田花子を社長に頂く電算花組を共同製作のパートナーに次世代ゲーム機でのタイトル製作に挑む。

登場人物・キャラクター

天川 太陽 (てんかわ たいよう)

34歳の男性で、赤いジャージを愛用している。G3での肩書は企画チーフ。元ソリダスワークスの社員で、人気RPGゲームソードクロニクルシリーズの初期三部作のメインプランナーだったが、ソードクロニクルⅣ製作時のソリダスワークス、及び仙水伊鶴との確執により製作途中に失踪。その後、スタジオG3を立ち上げる。 以前は社長だったが、月山星乃をヘッドハンティング。その座を譲ることとなった。

月山 星乃 (つきやま ほしの)

スタジオG3の社長を務める29歳の女性。元はスタジオG3の親会社であるIT総合企業に務めるキャリアウーマンだったが、社内政治に巻き込まれスタジオG3へ出向。紆余曲折を経て出向元に戻るも、天川太陽からのヘッドハンティングを受け、スタジオG3代表取締役社長に就任した。 天川太陽とは恋仲で、単行本の巻末おまけ漫画『帰ってきたつきやまちゃん』では、彼女と天川太陽とのエピソードが描かれる。

百田 モモ (ももだ もも)

24歳の女性で171㎝の長身と黒のロングヘアーが特徴。中学二年生の時に、天川太陽がメインプレンナーを務めたソードクロニクルをプレイしたのがきっかけでゲーム製作者を志すスタジオG3は、即戦力グラフィッカーを募集していたが、手違いにより業界未経験の彼女を企画見習いとして、3か月間仮採用することになる。 天川太陽のことを師匠と呼び、慕っている。

金田 正志 (かねだ まさし)

ニットキャップがトレードマークの青年で、スタジオG3のプログラマー。百田モモの入社当初は彼女に対抗心をみせるが、社内企画コンペティションを機に和解。その後は彼女を異性として意識するようになる。

依田 敦史 (よだ あつし)

スタジオG3のプログラムチーフを務める36歳の男性。数多くの現場を経験しており、ソードクロニクルの製作にも参加していたことがある。専門学校の講師をしていた時に金田正志とは出会っており、その後ゲーム製作会社で再開。退職した金田正志にスタジオG3を紹介した。業界の暴露本を出版することが夢。

阿部 茉莉 (あべ まり)

27歳の女性。長い黒髪で隠れ巨乳。スタジオG3のグラフィッカーで谷崎七海の退社後は、チーフを務めている。BL好きであり、なにかとカップリングを考えるという趣味を持つ。

須田 大作 (すだ だいさく)

スタジオG3と取引のあるゲーム会社MMGの社長でスタジオG3と電算花組にSOUPへの参画を持ちかけ、両者の仲介を務める。女性にたびたびセクシャルハラスメントをしかけるも、実は勃起不全に悩んでいる。

半田 花子 (はんだ はなこ)

24歳にして電算花組の社長を務める女性。元は同人ゲーム製作サークル九龍黒パンダ団の主催で、その人気に対する周囲の嫉妬に嫌気がさし電算花組を起業した。ゲームの中心はシステムではなくキャラクターだという思想を持つ。学校制服を着た際には、中学生と見間違えられるほど幼い容姿をしている。

仙水 伊鶴 (せんすい いづる)

眼鏡と天然パーマが特徴の男性で、33歳の若さで大手ゲーム会社ソリダスワークスAM2局局長を務める。天川太陽とは小学生時代にゲームセンターで知り合った幼馴染にして、ソリダスワークス在籍時代の元同僚。失踪した天川太陽とは確執があり、非常に強い執着をみせる。

谷崎 七海 (たにざき ななみ)

36歳の女性でソリダスワークス第16開発室室長。仙水伊鶴に誘われスタジオG3を退社、スタジオG3立ち上げ以前に勤めていたソリダスワークスに移籍する。過去にソードクロニクルⅡソードクロニクルⅢの製作に携わり、スタジオG3の立ち上げにも参加しているなど天川太陽との関係は長い。 また仙水伊鶴ともスタジオG3立ち上げ以前のソリダスワークス時代からの知己。

卜部・ジークフリート・アデナウアー (うらべ・じーくふりと・あでなうあー)

ソリダスワークスの品証部顧問を務めるドイツ国籍の中年男性。のちに執行調査部に籍を置き、ソリダスワークス内部規制の強化を推し進めるようになる。ドイツの中等教育学校で起きた銃乱射事件で息子を亡くした過去をもつ。

場所

スタジオG3 (すたじおじーすりー)

秋葉原のビルの一室にある弱小ゲーム会社。自社唯一のオリジナルタイトルサムライキッチンの商標をソリダスワークスに売却したことにより、一時の経営難を乗り越え、親会社からの独立を果たした。新たなオリジナルタイトル製作のための銀行からの出資が得られなかったため、SOUPに参画する。

ソリダスワークス

アーケードや家庭用ゲーム機のみならず、軍用機シュミレーターの開発までこなす業界最大手の総合アミューズメント企業。現在は秋葉原に社屋を置くが、天川太陽の在籍時には品川の湾岸沿いにあった。

電算花組 (でんさんはなぐみ)

東池袋にあるゲーム製作会社。同人ゲーム製作サークル『九龍黒パンダ団』を母体として設立された。所謂萌え系のゲームを製作しており、代表作は虹色アメダスシリーズ。SOUPによるゲームの共同製作をスタジオG3と行うことになる。

その他キーワード

ソードクロニクル

『大東京トイボックス』に登場するゲームタイトル。天川太陽がメインプランナーを務めたRPGゲーム。シリーズ化されており、ナンバリングタイトルでソードクロニクルⅦまで発売されているソリダスワークスの看板タイトル。天川太陽が関わったのは、初期3部作と呼ばれるソードクロニクル 偉大な王の歪んだ願い、ソードクロニクルⅡ 終らない平和、ソードクロニクルⅢ 星の中心の3作のみ。

デスパレートハイスクール

『大東京トイボックス』に登場するゲームタイトル。スタジオG3と電算花組の共同企画・製作タイトルでジャンルはシューティングゲーム。キーワードは萌え×燃え。シナリオ、キャラクターは電算花組、ゲームシステムはスタジオG3が主として製作を行うことになる。

SOUP (すーぷ)

『大東京トイボックス』に登場するビジネスプログラム。正式名称はソリダスワークスオープンユニバーサルプログラム。ソリダスワークス主催の次世代ゲーム機に向けての開発方式で、いくつかの企業で共同出資、共同開発を行い、選考を通ったタイトルを発売するというビジネスプログラム。

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