モノノ怪 -化猫-

モノノ怪 -化猫-

TVアニメ『モノノ怪』のコミカライズ作品で、蜷川ヤエコの『モノノ怪 -のっぺらぼう-』の続編。大正時代の地下鉄に現れた化猫の起こす騒動と、その発端になった事件の真相を探る薬売りの活躍を描くホラー。物語の一部と登場人物の大半は、『怪 ~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚』がベースとなっている。「月刊コミックゼノン」2018年5月号から2018年11月号にかけて連載された作品。

正式名称
モノノ怪 -化猫-
ふりがな
もののけ ばけねこ
原作者
~モノノ怪~製作委員会 アニメ「化猫」より
作者
ジャンル
お化け・妖怪
関連商品
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あらすじ

第1巻

大正時代の近代化された日本。地下鉄の新路開通式が開催され、駅のホームは大勢の人々でにぎわっていた。地下鉄開通の立役者である福田寿太郎に盛大な拍手が送られる中、人々の期待と招待客を乗せた第1号列車が発車する。しかし、運行中の列車内から乗客の大半が消失し、後ろの車両に乗っていた野本チヨたちはなぜか第一車両に移っていた。そこには七人の乗客が集められていたが、外の様子をうかがおうとした寿太郎は扉から転落して姿を消す。さらに、木下文平が運転室を離れても列車は止まることなく、暗いトンネルの中を走り続けていた。怪奇現象の連続に驚く乗客たちの前に現れた薬売りは、モノノ怪の仕業だとみんなに告げる。モノノ怪を退治しようとする薬売りは、モノノ怪が七人の乗客たちを一つの車両に集めた理由を探ろうとする。一見無関係と思われていた乗客たちをつなぐ共通点として、地下鉄開通を巡る汚職疑惑と、それを探っていた女性記者の市川節子の存在が浮かび上がる。特種記事の執筆に燃えていた節子は、数か月前に線路へ飛び降り自殺を図り、門脇栄がその捜査のためにチヨや山口ハルに聞き込みを行っていた。さらに無関係と思われていた小林正男は、節子が死んだ霧ヶ原陸橋の近くで牛乳配達をしていた。モノノ怪が集めた人物はいずれも、節子の死になんらかの形で関与していたのである。そして車内に仕掛けられていた天秤が一気に傾き、トラ猫を抱いた節子の亡霊が姿を現すのだった。

第2巻

地下鉄の第一車両から福田寿太郎門脇栄が姿を消し、薬売りはこれらの怪現象は化猫の仕業だと告げる。さらに薬売りは、列車内に残された五人の乗客が化猫の「」と「」につながる真実を語れば、化猫を斬ることができるだろうと語る。薬売りの言葉に従い、五人の乗客たちは市川節子の死について証言していくが、真実を語るたびに化猫に連れ去られ、次々と姿を消していく。さらに乗客たちの証言から、節子は自殺ではなく、何者かに殺されたという疑惑も浮上していた。乗客たちから「真」の一部を得た化猫は力を増していき、木下文平山口ハル小林正男野本チヨの四人が駅のホームで死体になっていた。しかし節子の上司である森谷清だけは、再び列車内に戻されてしまう。実は清の証言にはいくつかのウソが含まれており、それを見抜いた化猫は、彼に偽りのない真実を語らせようとしていた。その場には節子の亡霊も再び出現し、化猫の怒りは増すばかりだったが、依然「真」と「理」を得ることができない薬売りは、退魔の剣を解き放つことができずにいた。あらためて薬売りからうながされた清は、清と節子とのあいだに隠された真実と、彼女が死んだ本当の理由について語り出す。それは寿太郎の裏金の証拠をつかみ、特種記事の執筆に燃えていた節子に起こった、悲劇的な出来事であった。

メディアミックス

本作『モノノ怪 -化猫-』は、2007年7月より放送されたTVアニメ『モノノ怪』を原作としている。TVアニメ版は『怪 ~ayakashi~』のエピソード「化猫」の続編で、日本古来の怪談をモチーフとした五つのエピソードをオムニバス形式で描くホラー作品。本作の基になったエピソード「化猫」には、『怪 ~ayakashi~』のエピソード「化猫」の登場人物とよく似た人物が多く登場し、それぞれ同じ声優が起用されている。キャストは薬売りを櫻井孝宏が、市川節子を折笠富美子が、森谷清を竹本英史が務めた。

登場人物・キャラクター

薬売り (くすりうり)

アヤカシやモノノ怪の出現する場所に現れる謎の男性。ふだんは薬売りとして珍しい薬を売り歩きながら諸国を回っている。アヤカシやモノノ怪に対抗できる力と退魔の剣をはじめとする道具を持ち、あちこちで起こる怪事件の数々を探っては、モノノ怪を退治することで解決してきた。地下鉄の新路開通式でモノノ怪の気配を感じ取り、乗客の一人として列車に乗り込んでいた。同じ車両に乗っていた野本チヨからは気に入られている。モノノ怪によって第一車両に一部の乗客たちが閉じ込められたあとは自らも第一車両に移り、地下鉄に現れたモノノ怪の「形」が化猫であると悟る。閉じ込められた乗客たちから市川節子の死に隠された真実について話を聞くことで、化猫の「真」と「理」を探ろうとする。江戸時代の頃から容姿や服装がまったく変わっておらず、時代に合わない奇抜な格好をしていることから、ほかの乗客たちからはチンドン屋や旅芸人にまちがえられていた。

森谷 清 (もりや きよし)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。新聞社「毎朝日報」のデスク記者を務める男性で、開通した地下鉄の取材をするために、列車に乗っていた。数か月前に自殺した市川節子の上司であり、彼女のことは仕事熱心だが熱意が空回りしがちだったと評価していた。節子が汚職事件に関して重要な証拠をつかんだ際に、あまり親身になって聞いてやることができず、それに苦悩した彼女が自殺したのではと話した。列車内でこれらの証言をしたあとに体中を搔きむしって姿を消すが、話の内容にウソが含まれていたために化猫によって再度列車に戻され、あらためて真実を語った。節子が汚職事件の証拠を持ち込んだ時は親身に相談に乗るふりをしていたが、この時点ですでに福田寿太郎と内通しており、彼の依頼で彼女が書いた記事をもみ消すつもりだった。節子からできあがった記事を受け取るものの、すぐにその原稿を燃やしたために口論になり、霧ヶ原陸橋から彼女を突き落とした。節子の努力と正義感を踏みにじって死に追いやった張本人であり、彼女からは最も強く恨まれていた。節子を殺すつもりはなかったものの、もともと女性軽視の傾向があり、ふだんから女性を見下しているような発言をしていた。『怪 ~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚』に登場した笹岡と呼応するキャラクター。

福田 寿太郎 (ふくだ じゅたろう)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。市長を務める男性で、地下鉄開通の立役者でもある。丸い眼鏡を掛け、カールした口ヒゲを生やしている。市民の前では優しく紳士的な市長を装っているが、地下鉄建設に関しては一部のあいだで裏金問題や汚職など、黒い噂が流れている。警護の門脇栄と共に地下鉄の新路開通式に参加して列車に乗っていたが、ほかの乗客が消失した際に、外の様子を確かめようとした瞬間に転落して姿を消す。その後、駅のホームで栄と共に死体が発見される。地下鉄建設で浮上した自分への疑惑や厄介事を嫌い、わずかなスキャンダルでも関係者と内通してもみ消している。数か月前、裏金問題について探っていた市川節子が書いた記事や写真をもみ消すよう、森谷清に依頼していた。

門脇 栄 (かどわき さかえ)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。刑事の男性で、福田寿太郎の護衛として地下鉄の新路開通式に参加し、列車に乗車していた。出っ歯で小太りな体型をしている。数か月前に市川節子が死亡した事件の捜査を担当し、野本チヨと山口ハルに対して聞き込み調査を行っていた。しかしチヨの証言などから、節子の死を安易に自殺と決めつけていた。列車がホームに止まった際に外に出ようとするものの姿を消し、寿太郎と共に駅のホームで死体が発見される。

木下 文平 (きのした ぶんぺい)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。列車の運転士をしている男性で、開通された地下鉄の運転士に抜擢される。少々気弱な性格で、いつもおどおどしている。数か月前に市川節子が落ちた霧ヶ原陸橋の下を通った列車を運転していた張本人でもあり、居眠りをしていたために彼女に気づかず、ブレーキを踏むことができず轢き殺している。しかし、保身のために居眠りの事実は隠しながら、「猫と見間違えて人が倒れているのに気づかなった」とウソの証言をしていた。列車内で真実を話したあとは野本チヨたちと口論しながら足を搔きむしって姿を消し、駅のホームで死体が発見される。『怪 ~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚』に登場した坂井伊顕と呼応するキャラクター。

野本 チヨ (のもと ちよ)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。地下鉄新路開通式に招待された若い女性。ふだんは駅前の「カンカンカフェ」で女給をしているが女優志望で、いつか有名人になることを夢見ている。黒髪を二つのおさげにまとめ、黄色いコートを着用している。同じ車両に乗っていた薬売りのことが気になっている。数か月前に市川節子がカンカンカフェを打ち合わせに利用していたことから、彼女が死亡した事件の聞き込み調査を門脇栄から受けていた。この時に新聞に載って有名人になりたいという願望から、軽い気持ちでいくつかのウソをつき、「節子は自殺した」と証言していた。列車内で真実を話したあとは山口ハルたちと口論しながら口を搔きむしって姿を消し、駅のホームで死体が発見される。『怪 ~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚』に登場した加世と呼応するキャラクターで、彼女と同様に天秤から気に入られている。

山口 ハル (やまぐち はる)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。地下鉄新路開通式に招待された専業主婦。数年前に夫を肺病で亡くした未亡人で、現在は姑と暮らしている。夫の死後は姑を世話する生活に嫌気が差しており、ひそかに愛人の坂井との逢い引きを繰り返し、彼の存在が心のよりどころとなっている。数か月前に市川節子が死亡した当日は坂井と逢い引きしていたが、早朝に節子が霧ヶ原陸橋で誰かと口論しているのを聞いている。しかし、門脇栄から聞き込み調査を受けた時は姑が近くにいたため、愛人と会っていた事実を隠すために、何も聞いていないふりをしていた。また地下鉄新路開通式には、急用で参加できなくなった坂井からチケットを受け取って、彼の代わりに参加していた。列車内で真実を話したあとは野本チヨたちと口論しながら耳を搔きむしって姿を消し、駅のホームで死体が発見される。『怪 ~ayakashi~ 化猫 モノノ怪前日譚』に登場した坂井水江と呼応するキャラクター。

小林 正男 (こばやし まさお)

化猫によって地下鉄の第一車両に集められた人物の一人。地下鉄新路開通式に招待された列車好きの少年。尋常小学校を卒業したばかりで、現在は牛乳配達の仕事をしている。坊主頭で、眉毛が太くつながっている。数か月前に市川節子が死亡した事件には直接かかわっていないが、当日の早朝に仕事で霧ヶ原陸橋の近くを通っていた。その時に起こった出来事の一部を遠目で目撃していたものの、事件だとは思わず記憶もあいまいだった。また、その後の新聞で自殺と報道されていたため、事件は解決したと思っていた。列車内で真実を語ったあとは目を搔きむしって姿を消し、駅のホームで死体が発見される。

坂井 (さかい)

山口ハルの愛人の男性で、霧ヶ原陸橋の近くに住んでいる。地下鉄新路開通式の招待客に当選したが急用で行けなくなったため、招待チケットはハルにプレゼントしていた。数か月前に市川節子が死亡した当日、ハルと逢い引きしていた。

市川 節子 (いちかわ せつこ)

新聞記者の女性で、森谷清の部下。数か月前に福田寿太郎の汚職について探り、証拠をつかんで記事にしようとしていたが、霧ヶ原陸橋から飛び降り自殺を図って死亡した。気が強く男勝りな性格で、正義感も非常に強い。黒髪のおかっぱ頭で男装のような格好をしていることが多く、若い女性のあいだでは、モダンガールや男装の麗人として有名。地下鉄に化猫が出現した際に、亡霊となって乗客たちの前に姿を現し、自分の死に関与している人物が隠し続けている真実を暴こうとする。生前は男性社会である記者の世界で、男性に負けないように苦難に耐え続けながら強く生きる女性だった。その一方で、下働きなど自分より下だと思った女性を見下したり、自分のことを「新聞記者様」と驕っている一面もある。スクープ記事を書くことを夢見ながら熱心に活動し、その中で寿太郎の裏金の決定的な証拠をカメラにおさめることに成功。それを清のもとに持ち込み、特集記事の執筆が決定して歓喜するものの、すでに寿太郎と内通していた清によって、完成した記事をもみ消されてしまう。このことで清と霧ヶ原陸橋で口論になり、彼によって線路に落とされた。この時、わずかに意識は残っていたものの重傷で動けず、木下文平が運転する列車に轢かれて死亡した。清や寿太郎への怨恨と、自分の死を自殺として片づけられた事実が未練となり、これらの強い情念が化猫を呼ぶこととなった。地下鉄をさまよう亡霊と化したあとは、化猫と共に事件の関係者に牙を剥くようになる。

化猫 (ばけねこ)

新路開通式が行われた地下鉄に出現した、猫のモノノ怪。運行中の列車から、乗客の一部と運転士を連れ去って第一車両に閉じ込めてさまざまな怪現象を起こし、人々を恐怖に陥れる。正体は市川節子の強い情念が呼び寄せたモノノ怪であり、彼女の死を目撃していた霧ヶ原陸橋周辺に住む野良猫たちが宿っている。自らの「真」を得るために、節子の死に関与している者たちに牙を剥き、彼女の死に隠された真実を語らせようとしていた。「真」を得たことで力を増して巨大化し、列車を押し潰そうとする。

トラ猫 (とらねこ)

市川節子の亡霊と共に地下鉄に出現した謎の猫。トラ模様の茶色い体毛で、首元にエリザベスカラーを巻き、右耳が欠けている。もとは節子が霧ヶ原陸橋から線路に落ちた際に駆け寄っていた野良猫で、彼女が木下文平の運転する列車に轢かれて死亡したのを見ている。その後はほかの野良猫と共に化猫の一部となって、節子の腕に抱かれながら乗客たちの前に姿を現す。

加世 (かよ)

坂井家の下働きをしている若い女性。褐色の肌を持ち、左目の下に泣きボクロがある。屋敷を訪れた薬売りを一目で気に入って好意的に対応し、坂井家の事情を話した。坂井真央の怪死事件が起こってからは、真相を探ろうとする彼に積極的に協力するようになる。明るい性格だが自由奔放すぎるため、さとからはよく叱られている。

笹岡 (ささおか)

坂井家の用人を務める男性で、坂井伊國に味方する伊國派。勝山とは仲が悪く、対立することが多い。勝山とは対照的に冷静だが、情に薄く冷淡な性格をしている。化猫に襲撃され、伊國とさとと共に死亡した。

坂井 伊顕 (さかい よしあき)

坂井家の次男で、現当主を務めている。長男の坂井伊國を当主にふさわしくないと判断した坂井伊行から、家を継いで当主となった。人柄はいいが気が弱いため、妻の坂井水江には頭が上がらず、彼女や伊國の言いなりになることが多い。また金のやりくりも不得意なため、坂井家の財政難を招いた。突如現れた薬売りを怪しく思い、捕えて尋問する。化猫に襲撃された際に水江、勝山と共に死亡する。

坂井 水江 (さかい みずえ)

坂井伊顕の妻で、坂井真央の母親。気が強い女性で、夫の伊顕を言いなり状態にしている。塩野家に輿入れ中だった愛娘の真央が怪死したのを目の当たりにしたため、床に臥してしまう。真央の死体に取り憑いた珠生の出現に酷く怯えて発狂し、その後、伊顕と勝山と共に、化猫の襲撃を受けて死亡した。25年前に幽閉された珠生に食事を運んでいたが、わずかな量しか与えずに冷淡に接し、衰弱していく彼女のことを厄介者のように思って見捨てていた。

場所

霧ヶ原陸橋 (きりがはらりっきょう)

市川節子が飛び降り自殺を図った陸橋。橋の下には線路があり、この橋から落ちて負傷した節子は、線路を通った列車に轢かれて死亡した。線路の周辺には、多くの野良猫がうろついている。

その他キーワード

退魔の剣 (たいまのけん)

薬売りが持ち歩いている謎の懐剣で、モノノ怪を斬ることのできる希少な宝具。使い手がモノノ怪の「形」「理」「真」をすべて見極めなければ真の力が発動せず、通常時は鞘から抜くことすらできない。

天秤 (てんびん)

薬売りが持ち歩いている道具の一つで、モノノ怪に反応してその位置を知らせる不思議な天秤。両端に小さな鈴が付いた、投扇興(とうせんきょう)の的に使われる蝶のような形状をしている。

モノノ怪 (もののけ)

この世に不思議な現象や災いをもたらし、人を病のように祟る妖怪や化物のような存在。人の因果と縁(えにし)によって成り立っている。この世の道理とは別の世界にある「アヤカシ」と呼ばれる存在が、この世に生まれた激しい情念や怨念に結び付いたときに、より強力な力を持つ「モノノ怪」へと変貌する。このため、大半のモノノ怪は強い恨みなどがもとで生まれているが、その行動原理などを人が理解するのは非常に困難とされる。すべてのモノノ怪は「真(事の有様)と「理(心の有様)」を持ち、刀などふつうの武器では退治することはできず、いくつかの条件を満たしたうえで退魔の剣によって斬る必要がある。

アヤカシ

この世のものではない不思議な存在の総称。八百万の神などと似たような存在ともされ、船幽霊のように人の霊が元になって生まれることもあれば、物や道具に宿って生まれることもある。この世の恨み、悲しみ、憎しみといった激しい情念にアヤカシが取り憑いて結び付くと、モノノ怪が生まれる。モノノ怪と同様、人がアヤカシの道理を理解するのはとても困難であるとされる。アヤカシは封印の呪符などの道具でも対処できるが、より強力な存在であるモノノ怪にはほとんど通用せず、真の力を発揮した退魔の剣で斬る必要がある。

(かたち)

退魔の剣が真の力を解放させるために見極める必要がある、モノノ怪の姿形や性質のこと。モノノ怪が人前に姿を現した際に明らかになることが多い。

(まこと)

退魔の剣が真の力を解放させるために見極める必要がある、モノノ怪の真実(事の有様)のこと。そのモノノ怪が生まれるまでの過程や経緯などが含まれる。主にモノノ怪と関係のある者や場所に起こった、過去の出来事を聞くことで明らかになる。

(ことわり)

退魔の剣が真の力を解放させるために見極める必要がある、モノノ怪の心理や願い(心の有様)のこと。そのモノノ怪が恨みや悲しみなどの情念を持つ理由やこの世への未練、望みの内容などが含まれる。主にモノノ怪と関係のある者の本心や、秘密などを聞くことで明らかになる。

クレジット

原作

~モノノ怪~製作委員会 アニメ「化猫」より

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