あらすじ
春よ、来い
ドイツから帰国した上条忍のプロポーズを受け入れた柏木和華。それから約1か月。双方の家族に報告も済ませ、すべては順調なはずだった。しかし一つだけ問題が浮上する。それは、ものすごい熱量で豪華な結婚式を妄想する忍と、派手なことをせず入籍のみで済ませたいと考える和華のギャップであった。そんな中、和華の体に異変が起こり、彼女は考えを改めることにした。
恋の片道切符
片想いの相手にフラれた鈴木岳。ある日、岳はかつて関係を持っていたミキから連絡を受け、彼女と再会する。ミキにはかつて彼氏がおり、岳は浮気相手であった。今は彼氏と別れていたが、ミキはそれを岳に言い出せないでいた。彼氏と別れたことがわかれば、岳との関係が終わるかもしれないと考えていたのだ。
悪魔がそれを食べるとき
高校の同窓会に出席した水野麻美は酔っ払って意識をなくしてしまう。翌朝、ホテルのベッドで目を覚ました麻美は、自分が全裸であることに驚く。さらに驚いたことに、隣には高校時代のクラスメートであるイケメン男子・成田一馬が、やはり全裸で横たわっていたのだ。
ビター・オレンジ
親友・さやかと一緒に合コンに参加した吉高莉子は、そこでさやかの彼氏・日下篤と出会う。以来、莉子は少しずつ篤に惹かれていく自分に気づく。
登場人物・キャラクター
柏木 和華 (かしわぎ わか)
「春よ、来い」の主人公。20代の女性で、高校時代の同級生・上条忍との結婚を控えている。派手な結婚式を希望する忍に対し、すでに同棲しているため、入籍だけで済ませたいという考えを持つ。
ミキ
「恋の片道切符」の主人公。20代の女性で、鈴木岳とは大学の国文学部の同級生。卒業後は大手企業の一般職に就職し、社内恋愛で彼氏ができるが、彼の浮気が発覚。報復として参加した合コンで岳と再会し、浮気相手として関係を持つ。
水野 麻美 (みずの あさみ)
「悪魔がそれを食べるとき」の主人公。25歳のOLで、成田一馬は高校時代の同級生。同窓会でしこたま酒を飲んだあと記憶をなくし、一馬とホテルで関係を持つ。高校時代、じつは一馬に片思いをしており、いつも彼のことを見つめていた。
吉高 莉子 (よしたか りこ)
「ビター・オレンジ」の主人公。エステの仕事をしている若い女性で、親友・さやかと一緒に合コンに参加した際、さやかの彼氏・日下篤と出会う。篤の高圧的な態度を嫌うが、なぜか彼のことが気になって仕方がない。
上条 忍 (かみじょう しのぶ)
「春よ、来い」の登場人物。20代の男性で、メガネが特徴のイケメン。柏木和華の高校時代の同級生で、彼女との結婚を控えている。二人が新しい家族であることを誓う結婚式は、大切な儀式だと主張。場所や演出など、派手な演出を希望する。
鈴木 岳 (すずき がく)
「恋の片道切符」の登場人物。20代の男性で、育ちの良いお坊ちゃんタイプのイケメン。ミキとは大学の国文学部の同級生。高校時代の同級生・柏木和華に片思いし続けるが、思いは叶わなかった。大学卒業後、合コンでミキと再会し、浮気相手を物色中だったミキと関係を持つ。
成田 一馬 (なりた かずま)
「悪魔がそれを食べるとき」の登場人物。25歳の男性で、職業は弁護士。水野麻美は高校時代のクラスメート。成績優秀、容姿端麗で男女ともに好かれるイケメン。途中参加した同窓会で、麻美と再会し、へべれけの彼女とホテルに泊まり、関係を持つ。
日下 篤 (くさか あつし)
「ビター・オレンジ」の登場人物。若い男性で、吉高莉子の親友であるさやかの彼氏。莉子とは、さやかも同席した合コンで出会う。以来、莉子のことが気になっているが、莉子に対する態度は冷たい。
ベース
痴情の接吻 (ちじょうのせっぷん)
市立図書館に司書として勤務している柏木和華は、恋愛にはまったく興味がなく、大好きな本に囲まれて幸せな日々を過ごしていた。そんな和華は、ひょんなことから同級生の上条忍と再会し、同居生活をスタートさせる。... 関連ページ:痴情の接吻