恋愛無罪―愛を誓ったはずだよね?―

恋愛無罪―愛を誓ったはずだよね?―

まるで泥沼のような恋愛の中でも、強(したたか)かに生きる女性の姿を描いた短編集。良妻を演じながらSNSの裏アカウントに投稿を続ける女性や、年上夫と年下彼氏とのあいだに揺れ動く女性などが登場するヒューマンドラマ。「グランドジャンプめちゃ」2021年4月号から掲載の作品。

正式名称
恋愛無罪―愛を誓ったはずだよね?―
ふりがな
れんあいむざい あいをちかったはずだよね
作者
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊3巻
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あらすじ

浮気性の男性、氷川隼人と結婚してしまった氷川つぐみは、度重なる彼の裏切りに心を痛めながら毎日を過ごしていた。つぐみは過去に隼人の浮気を指摘した際、隼人からは、つぐみの学歴や収入が高いせいだと、自分勝手な言い訳をされたことがあり、何も言えずにいた。つぐみは夫への愚痴をSNSの鍵つきの裏アカウントで発散させ、なんとか精神のバランスを保っていた。そんなある日、つぐみの亡き母の形見であり、娘の氷川ルリの宝物でもあったぬいぐるみの「うさお」を隼人のせいで紛失してしまう。うさおの大切さをまったく理解していない隼人を軽蔑しながら、つぐみは日常を綴っているSNSの表アカウントで、うさおの行方(ゆくえ)を探す投稿を行なう。するとつぐみの投稿はあっという間に拡散され、すぐにうさおを保護しているという「あんこ」のアカウントとつながる。つぐみがあんこと会う約束をしたところ、女性だと思っていたあんこは「伏見優太郎」という名前の男性だったことが発覚。優太郎にはルリと同じ年頃の娘がおり、さらにつぐみと趣味が合うことから、二人は急接近していく。(第1話つぐみ「これはただの恋愛なんだから」)

登場人物・キャラクター

氷川 つぐみ (ひかわ つぐみ)

エピソード「これはただの恋愛なんだから」に登場する。氷川隼人の妻。娘の氷川ルリと共に三人で暮らしている。学歴も収入もあり、家事も育児もしっかりとこなす良妻賢母。隼人が性欲を満たすために、さまざまな女性と関係を持っていることには気づいているものの、以前自分の学歴と収入の高さから浮気に走ったと言い訳をされたことから、何も言えずにいる。ストレスを発散させるため、SNSで鍵つきの裏アカウントを所持し、夫の愚痴を投稿している。隼人が母親の形見でルリの宝物でもあるぬいぐるみの「うさお」を紛失し、探している際に伏見優太郎と出会う。SNSの裏アカウントでは「昭めんたいこ」と名乗っている。

椿 (つばき)

エピソード「これが私のアップデート」に登場する。高良の妻。年齢は33歳。職場では責任のある役職に就いており、収入もそれなりにある。自分が既婚者だとは告げず、12歳年下の王子と交際している。その一方で、自分の年齢に焦りを覚えており、高良とのあいだに早く子供が欲しいと望んでいる。

生田 明日香 (いくた あすか)

エピソード「団地育ちの人魚姫」に登場する。20代の女性。三嶋光哉と交際している。小学生の時に父親が亡くなったことで、母親と妹と共に狭く古い団地に引っ越し、貧しい生活を送ってきた過去を持つ。貧乏から抜け出すため、必死に努力をして一流大学に進学して、次期社長の光哉と出会い、そのまま婚約にこぎつける。光哉とその両親から、苦労したかわいそうな子という扱いを受け、相手に悪気はないながらも見下されているように感じて違和感を覚えている。

星田 美穂 (ほしだ みほ)

エピソード「運命の“あいみつ”」に登場する。会社員の女性。年齢は29歳。5年間交際している大和と婚約し、式場を決めようとしていた際に、彼の浮気が発覚したことでそのまま破局する。その後、友達に勧められて出会い系アプリ「アイミツ」を利用し始め、これまで出会ったことのないタイプの男性たちと知り合いになる。さまざまな観点によって恋人候補が減っていく中で、可もなく不可もない近江圭佑とデートを重ねるようになる。

鹿島 茉莉 (かしま まつり)

エピソード「恋愛は無罪」に登場する。20代の女性。鹿島健琉の妻。健琉とは穏やかな夫婦関係を築いているものの、健琉の上司である春日凪に片思いしている。凪がシングルマザーであることから、彼女の力になりたいとたびたび自宅を訪問し、育児を手伝っている。誰にも打ち明けていないが、凪の子供の父親は健琉ではないかと疑っている。

伏見 優太郎 (ふしみ ゆうたろう)

エピソード「これはただの恋愛なんだから」に登場する。娘を一人で育てているシングルファーザー。前妻が宗教にのめり込んだことで離婚している。氷川つぐみの母親の形見で、氷川ルリの宝物であるぬいぐるみの「うさお」が紛失した際、たまたまつぐみと知り合いになる。以降、共通の趣味を通してつぐみと親しくなる。SNSでは「あんこ」と名乗っており、性別を明らかにしていない。

氷川 隼人 (ひかわ はやと)

エピソード「これはただの恋愛なんだから」に登場する。氷川つぐみの夫。娘の氷川ルリと共に三人で暮らしているが、妻帯者としての自覚に乏しい。浮気性で、新婚の時に浮気が発覚した際には、高学歴で高収入のつぐみに引け目を感じたことが原因であると、彼女に責任があるかのような言い訳をした。その後も何度も浮気を繰り返しており、つぐみにはばれていないと思い込んでいる。

氷川 ルリ (ひかわ るり)

エピソード「これはただの恋愛なんだから」に登場する。氷川つぐみと氷川隼人の娘。保育園に通っている。父親の隼人と公園に遊びに行った際に、宝物でつぐみの亡き実母が作ってくれたうさぎのぬいぐるみ「うさお」を失くしてしまい、落ち込んでいる。隼人が浮気をしていることは知らず、純粋に父親として慕っている。つぐみを介して出会った伏見優太郎の娘と意気投合する。

王子 (おうし)

エピソード「これが私のアップデート」に登場する。椿と交際している男性。年齢は21歳。椿が既婚者であると知らずに交際しており、将来的には彼女とのあいだに子供が欲しいと望んでいる。その一方で、結婚願望はまったくなく、椿の収入ならばシングルマザーでも十分生活していけると、突き放すような言動を取っている。

高良 (たかよし)

エピソード「これが私のアップデート」に登場する。椿の夫。年齢は45歳。椿が子供を望んでいることは知っているものの、高良自身が高齢であることと、実父の体調が悪いことから拒んでいる。ただし、椿と生涯を共にすることは望んでおり、子供をあきらめて二人だけの人生を歩まないかと打ち明ける。

三嶋 光哉 (みしま みつや)

エピソード「団地育ちの人魚姫」に登場する。20代の男性。生田明日香と結婚を前提に交際している。有名企業であるミシマグループの御曹司(おんぞうし)で、次期社長でもある。心優しく穏やかな性格ながら、「貧しい家庭で苦労したかわいそうな明日香を自分が救う」と考えており、無自覚ではあるものの彼女を見下している節がある。お笑い芸人を志す氷川清志郎とは幼い頃からの付き合いで、現在も親しくしている。

氷川 清志郎 (ひかわ きよしろう)

エピソード「団地育ちの人魚姫」に登場する。お笑い芸人を志す20代の男性。三嶋光哉とは幼い頃からの付き合い。光哉がたびたび出演する舞台を観に来ることで、婚約者の生田明日香とも知り合いになる。明日香が光哉から見下されていることに気づき、彼女にちょっかいを出している。

近江 圭佑 (おうみ けいすけ)

エピソード「運命の“あいみつ”」に登場する。結婚相手を探している独身男性。出会い系アプリ「アイミツ」を介して星田美穂と出会う。美穂にとって可も不可もない存在ではあるが、断られる理由もないことからデートを重ねている。しかし、近江圭佑自身は美穂のことを気に入っており、結婚を前提に交際をスタートしたいと考えている。

大和 (やまと)

エピソード「運命の“あいみつ”」に登場する。星田美穂と婚約している会社員の男性。美穂とは5年間交際しており、式場を決めようという段階まで話が進んでいたものの、自分が浮気をしたことで破局する。しかし、今でも美穂のことが好きで、大和自身の過ちを謝罪したうえで、再びよりを戻そうと行動を起こす。

鹿島 健琉 (かしま たける)

エピソード「恋愛は無罪」に登場する。20代の男性。鹿島茉莉の夫。茉莉とは良好な夫婦関係を築いており、家事にも積極的に参加している。茉莉と自らの上司である春日凪が親しくしていることは知っており、茉莉が凪に対して特別な感情を抱いていることにも気づいている。

春日 凪 (かすが なぎ)

エピソード「恋愛は無罪」に登場する。鹿島健琉の上司にあたる20代の女性。入籍をせずに子供を出産したばかりのシングルマザーで、父親が誰であるかは秘密にしている。健琉の妻である鹿島茉莉と親しくしており、春日凪自身が体調を崩した際には、子供の面倒を見てもらうこともある。

書誌情報

恋愛無罪 ―愛を誓ったはずだよね?― 3巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉

第1巻

(2022-01-19発行、 978-4088922010)

第2巻

(2022-11-17発行、 978-4088925165)

第3巻

(2023-09-19発行、 978-4088928401)

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