概要・あらすじ
河原でケンカしていた椿定光たちは、突如乱入してきた異形の流刑体ムザンに襲われる。ムザンを回収するために追ってきた随行体は、すきを突かれてボディをバラバラにされる。随行体に助力を求められた定光は、頭部だけになった随行体をヘルメット代わりにかぶり、ムザンとケンカするのだった。
登場人物・キャラクター
椿 定光 (つばき さだみつ)
尸會を率いるケンカバカ。ポンコツと名付けた随行体とともに、さらしを巻いて特攻服を着たケンカスタイルで、流刑体を回収する。ムザンとの戦いで、最初はムザンを殺してしまい「スカッとしねえ」と動揺する。 スジが通らないことが大嫌い。なお、アニメでは居住する街は「河口」だが特攻服の背中に書かれた文字は原作と同じ「川口」となっている。
神代 やよい (かみしろ やよい)
ヒロイン。帰国子女として椿定光と同じ高校、同じクラスに転校してくる。ひそかに小型戦闘宇宙船ヴァルチャーを操縦して流刑体を狩る。その目的は、椿定光を守ることにあった。
ポンコツ
流刑体を回収するために作られた、随行体という機械知性。戦闘用のボディをムザンに破壊されたため、椿定光に助力を求める。当初は椿定光の手のひらから発射するアクティヴデバイスで回収を試みたが、椿定光の戦闘スタイルに合わせて木刀型の回収デバイス、BCTOを使用するようになる。 物理保護などの特殊能力がある。
椿 明信 (つばき あきのぶ)
椿定光の父親。定光がポンコツと出会う前に流刑体の存在を把握しており、その存在を隠匿する政府に協力していた。ムザンの死体を回収した際、蘇生の可能性があるとして処置を施し、生き返らせる。
五味丸 (ごみまる)
河口警察署の刑事。椿定光とムザンの戦いに関わってしまったため、以後、政府と定光のつなぎ役となる。
トール
椿定光と同じく尸會に属する不良少年。少しちゃらい。椿定光の親友で知恵袋的存在。
九重 千恵子 (ここのえ ちえこ)
椿定光が通う高校の養護教諭。豪快な性格の巨乳で、尸會の不良少年たちの姐御的存在。女性を付け狙う習性があるムザンのターゲットになる。ケンカに明け暮れ、そのたびに保健室の薬品を持ち出す椿定光を「ケンカ星人」と呼んでいる。
駆崙 (くろん)
流刑体。椿定光が通う高校で、たまたま生徒のバイクに融合していた。目覚めたときにそばにいた高杉光子を乗せて暴走する。政府の秘密部隊に拘束されそうになった際、椿定光が割り込み、さらにヴァルチャーに襲撃を受けるも、これも椿定光に救われる。 椿定光の男気に惚れ込み、舎弟を名乗り、以降椿定光のバイクとなる。
高杉 光子 (たかすぎ みつこ)
椿定光のクラスの委員長。なにかと椿定光を敵視し、からむ。神代と委員長の座を争う。委員長歴10年の誇りを持つ。
流刑体 (るけいたい)
『破壊魔定光』に登場する勢力。椿定光の敵対勢力。さまざまな星から追放された犯罪者の総称。その多くは戦闘用サイボーグで特殊能力を持つ。地球に降り注ぐ流刑体の数はおよそ2千万体。すでに降り立った流刑体も多く、現地の政府・勢力と協力関係にあるものも少なくない。 随行体ポンコツはこれら流刑体を監視する任務を負っている。
クレジット
原作
破壊魔定光 (はかいまさだみつ)
平行宇宙論をテーマに、主人公椿定光がエイリアンである流刑体と戦う様子や、その数奇な運命を描くSF作品。中平正彦の代表作。 関連ページ:破壊魔定光