悪魔島のプリンス 三つ目がとおる

悪魔島のプリンス 三つ目がとおる

手塚治虫原作のSF漫画をベースに作者自身がシノブシスを作成し、東映動画が制作したTVスペシャル・アニメ。超能力を持つ三つ目族の少年写楽保介がネオナチの陰謀に立ち向かうSFアドベンチャー。

正式名称
悪魔島のプリンス 三つ目がとおる
ふりがな
あくまとうのぷりんす みつめがとおる
原作者
制作
東映動画
監督
芹川 有吾
放送期間
1984年10月11日 〜 1987年3月5日
放送局
日本テレビ
話数
1話
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
アドベンチャー
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概要・あらすじ

超能力を持つ種族三つ目族の末裔写楽保介は、その出自を隠されて、育ての親である犬持医師の元で暮らしていた。十四歳になった写楽保介は、謎の生物人面鳥に襲撃される。偶々人面鳥を目撃して、その謎を捜査しているインターポールの捜査官雲名警部や親友 の和登千代子と共に後を追った写楽保介は、東京湾にある老朽船に辿りつく。

しかし、三人はその船によって、南海の孤島へと連れてこられた。

そこでは世界征服を企む、秘密組織ネオナチのリーダーパンドラが待ち構えていた。

登場人物・キャラクター

写楽 保介 (しゃらく ほうすけ)

赤ん坊の時に、犬持医師に預けられ養子として育てられた少年。額に第三の目を持つ、超古代文明を築いた種族三つ目族の末裔。第三の目が露になると、人類を凌駕する知能とテレキネシスを使う。しかし、その能力が災いになると判断した養父の犬持医師の方針で第三の目が絆創膏で隠されている時には、中学生になっても幼稚園児並の知能しかない無邪気な少年になってしまった。 中学二年生の時、謎の生物人面鳥に襲われたことをきっかけに、自分が三つ目族であることを知り、世界征服を企む秘密結社ネオナチに狙われる。 三つ目族としての能力が発現した時には、「アブトル・ダムラル・オムニス・ノムニス・ベル・エス・ホリマク われと共に来たり われと共に滅ぶべし」と呪文を唱え、無限のパワーを持つ祭具赤いコンドルを使う。

犬持医師 (けんもちいし)

見知らぬ女性から、赤ん坊だった写楽保介を偶然預けられ、養子として育てた医師。写楽保介が成長にするにつれて、額に第三の目が現れ、それにつれて知能が急激に高まった事に危惧を抱き、絆創膏を貼って、その能力を封じた。 以後、写楽保介の超能力を発現させないために、絆創膏を剥がすことを厳しく禁じている。

鬼胴 三郎 (きどう さぶろう)

写楽保介が通う中学校の同級生。幼稚な写楽保介を目の仇にしていじめを行う。しかし、第三の目を露にし、本来の能力を取り戻した写楽保介の作った脳みそをトコロテンにする機械によって、知能を赤ん坊並みにされ、無気力人間と化した。

ネオナチ

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場する組織。ナチスドイツの支配者アドルフ・ヒトラーを信奉する秘密結社。ヒトラーの孫娘パンドラを指導者に頂き、その構成員はかつてのドイツ軍の軍服を着ている。 超古代人三つ目族が遺した、強大なパワーを持つ財宝を狙い、その王家の血を引く写楽保介を狙う。

パンドラ

ナチスドイツ総統アドルフ・ヒトラーの孫娘であり、世界制服を企む秘密結社ネオナチの指導者である男装の麗人。「美と秩序」で世界を支配することを目的とし、そのために強大なパワーを秘める、超古代人三つ目族の財宝を狙う。 その秘密の鍵を握る写楽保介を、宝が眠る南海の悪魔島へと連れ去る。

雲名警部 (うんめいけいぶ)

謎の生物人面鳥に襲撃されていた写楽保介を目撃し、捜査に加わった国際警察機構インターポールの刑事。ウェーブのある長髪を持ち、自分を「楽聖ベートーベンの生まれ替り」と称している。洞察力や捜査力は今一つで、捜査中にも楽想を思索してしまう。 百円ライター型モールス信号機を持ち、緊急時にはインターポール本部に通信を入れる。写楽保介やその親友和登千代子と共に人面鳥を追い、世界征服を企む秘密結社ネオナチによって、南海の孤島へと連れて来られる。

和登 千代子 (わと ちよこ)

写楽保介のクラスメイトで親友である、中学二年生の少女。寺の娘で自らも住職の修行中だが、男勝りな性格で、一人称は「ボク」。空手初段、合気道二段の腕前を持つ、活発な性格で正義感も強い。在籍する中学校で、同級生の鬼胴三郎からいじめに遭っている写楽保介を見過ごしておけず、いつも助けているが、その呑気さには呆れることも多々。 写楽保介を襲ってきた謎の生物人面鳥の謎を追って、世界征服を企む秘密結社ネオナチによって、南海の孤島へと連れて来られる。

巨人の酋長 (きょじんのしゅうちょう)

写楽保介が、世界征服を企む秘密結社ネオナチのリーダーパンドラによって連れてこられた南会の島に住む原住民の男性。常人よりも大きな体を持つ、巨人達の長。紫色の肌と体の随所にある刺青が特徴。 文明を生んだ人間の手を諸悪の根源と見做しており、島への侵入者は手を切り落とされる刑を課された。

須武田博士 (すぶたはかせ)

写楽 保介の養父犬持医師の友人である考古学者。超古代文明を作り上げた謎の民族三つ目族に関する研究をしており、その文字が書かれた粘土板を見せた。

三つ目族 (みつめぞく)

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場する種族。五万年前に南米で、魔術と科学を融合した高度な文明を築いていた種族。額に第三の目を持ち、優れた知能とテレキネシスを使った。しかし、何らかの理由で文明は崩壊し、以後は世界各地で第三の目を隠して人類に紛れながら生きている。 南海の悪魔島に強大なパワーを秘める財宝を隠したが、それを狙う世界征服を企む秘密結社ネオナチによって、密かに狩り出されている。 写楽保介は、この種族の王族の血を引く末裔である。

人面鳥 (じんめんちょう)

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場するキャラクター。写楽保介を襲う、謎の生物。鳥の胴体と人間の女性の頭を持つ。元々は超古代人三つ目族が南海の悪魔島に隠した宝の番人として生み出した生物だったが、世界征服を企む秘密結社ネオナチによって飼い馴らされ、その命令に従っている。 人語を解する知能を持ち、人間はわからない独自の言語も持っている。

原子力潜水艦 (げんしりょくせんすいかん)

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場世界征服を企む秘密結社ネオナチが保有する巨大な潜水艦。上部にカムフラージュ用の老朽船が接続されている。謎の生物人面鳥を追って、老朽船に入った写楽保介とそのガールフレンド和登千代子、そしてインターポールの捜査官雲名警部が捕えられた。

ヒゲオヤジ

写楽保介を襲った謎の生物人面鳥を目撃したラーメン屋台の店主。インターポールの捜査官雲名警部や写楽保介と共に、人面鳥を追う。

場所

悪魔島 (あくまとう)

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場する島。南海にある孤島。超古代人三つ目族の遺した強大なパワーを持つ財宝が隠されている。島内に、外界と繋がった湖があり、世界征服を企む秘密結社ネオナチが持つ原子力潜水艦が密かに出入りしている。 ネオナチに捕えられた写楽保介が連れてこられた。

その他キーワード

赤いコンドル (あかいこんどる)

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場する道具。超古代人三つ目族の遺物である、赤い矛のような祭具。三つ目族としての能力を発揮した写楽保介が呪文を唱えると、テレポーテーションで召喚される。 無限のパワーを持ち、武器や移動手段としても使用される。

デビルコンピューター

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場するメカ。超古代人三つ目族が開発した、地球の重力を自由にコントロールするコンピューター。南海の悪魔島に隠された、三つ目族の財宝の正体である。

脳みそをトコロテンにする機械 (のうみそをところてんにするきかい)

『三つ目がとおる 悪魔島のプリンス』に登場するメカ。中学の同級生である鬼胴三郎に額の絆創膏を剥がされて、超古代人三つ目族としての能力が発現した写楽保介が、学校の倉庫にあった部品で造り上げた機械。 校庭にそびえ立つマシンであり、人間の脳をトコロテンのようにする光線を放つ。これを浴びた鬼胴三郎と仲間達は知能が赤ん坊並になり、無気力になってしまった。

クレジット

原作

監督

作画監督

清山滋崇

音楽

大谷和夫

アニメーション制作

東映動画

原作

三つ目がとおる (みつめがとおる)

普段は幼稚園児なみの無邪気な少年、写楽保介は現代人よりもはるかに優秀であった古代人、三つ目族の生き残りであった。額に貼った絆創膏の下には第3の目があり、三つ目でいる間は三つ目族の力を発揮し、古代史の謎... 関連ページ:三つ目がとおる

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