神緒ゆいは髪を結い

神緒ゆいは髪を結い

椎橋寛の代表作の一つ。現代日本の私立帝葉学園を舞台に、髪飾りの鎖を解くことで人格が変わる清楚(せいそ)で可憐(かれん)な美少女、神緒ゆいと、イケメンパリピ男子の園宮鍵斗の高校生活や恋愛模様を描いた白黒ヒロインコメディ。椎橋寛の代表作『ぬらりひょんの孫』のキャラクターも登場する。集英社「週刊少年ジャンプ」2019年15号から2019年52号にかけて連載の作品。

正式名称
神緒ゆいは髪を結い
ふりがな
かみおゆいはかみをゆい
作者
ジャンル
ラブコメ
 
スーパーヒロイン
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
全4巻完結
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私立学園が舞台の青春ラブコメディ

本作の舞台になるのは、金持ちの令嬢や子息たちが通う私立帝葉学園の高等部。この学園の幼稚舎からエスカレータ式で通っているエリート組「ライフラバー」の一人である学園のカリスマ、鍵斗は、品行方正で運動神経抜群の優等生、ゆいに一目惚(ぼ)れする。しかしゆいは、髪飾りの鎖を解くと下品で狂暴な人格に変わってしまう二重人格者だった。圧倒的な勝ち組の人生を送ってきた鍵斗は、二人のゆいに翻弄されてトラブルだらけの日々を送ることになる。可憐な「白ゆい」と最強スケバンの「黒ゆい」の二つの人格を持つ美少女と、チェリーボーイの笑える青春ラブコメディが展開される。

髪飾りの鎖で人格が変わる二人のゆい

ヒロインのゆいは、鍵斗と出会った当初は白い制服をまとう清楚な完璧美少女だったが、彼女の髪をまとめている特殊な鎖状の髪飾りを解くと、制服や髪が漆黒に染まり狂暴なスケバンに変身する。優しく可憐な姿は「白ゆい」、最強スケバンの姿は「黒ゆい」と呼ばれ、ゆいの親友である恵比寿野奈央は、白ゆいが黒ゆいに豹変した時は彼女の髪を髪飾りの鎖で結うことで黒ゆいを封印するために奮闘している。黒ゆいは生徒たちからも噂になっており、「邪神」と恐れられる一方で、白ゆいは成績優秀でおしとやかな美少女として学校中の生徒からあこがれを抱かれている。

スケバンたちがお礼参りにやってくる

ゆいの秘密を知ってしまった鍵斗は、髪飾りの鎖の管理を任されてきた奈央から予備の鎖を渡され、非常時に「黒ゆい」の暴走を止めるよう依頼される。それからは、鍵斗は黒ゆいが出現するたびに奈央と協力して黒ゆいの暴走を止めようと奔走し、彼の日常はカオスに染まっていく。鍵斗たちは平穏な日々を願っているが、黒ゆいに恨みを持つスケバンや不良たちが次々とお礼参りにやってくるため、ゆいの周囲にはトラブルが絶えない。また、次々と現れる敵と黒ゆいが繰り広げるバトルシーンも見どころとなっている。

登場人物・キャラクター

神緒 ゆい (かみお ゆい)

私立帝葉学園に通う女子高校生。鍵斗のクラスメイト。ロングヘアの美少女だが、実は「白ゆい」と「黒ゆい」の二つの人格を持つ二重人格者であり、髪飾りの鎖を結うか解くかで人格と見た目が変貌する。髪飾りとして使用する鎖は、三蔵法師によって法力が込められた法具でもあり、一瞬で凶暴な力を鎮める力が秘められている。髪飾りの鎖で髪をお団子状にまとめている時は「白ゆい」と呼ばれ、緑がった白髪と白い制服をまとい、清楚でおしとやかな性格の優等生となる。しかし髪飾りの鎖が解けると「黒ゆい」と呼ばれ、制服と髪が黒く染まり、好戦的で暴れん坊なスケバンとなる。黒ゆいは数々の伝説を持ち、その圧倒的な暴力によって一部の不良たちから恨みを買っている。鎖で髪を結う役目は親友の奈央が担っているが、彼女からは友情以上の感情を抱かれている。

園宮 鍵斗 (そのみや きぃと)

私立帝葉学園に通う高校生男子。ゆいのクラスメイト。幼稚舎からエスカレータ式で高校に通う超エリート集団「ライフラバー」の一人で、多くの生徒たちからあこがれを抱かれている、人生勝ち組の完璧イケメン。ゆいの秘密を知ってからは、「黒ゆい」が暴れた際は奈央と共に止める役割を担い、ゆいの脅威から学園を守っていることから「平和維持活動」と称している。品行方正な白ゆいに一目惚れするが、自由奔放で凶暴な黒ゆいに翻弄されている。ゆい以外には秘密にしているが実は動物好きで、将来は獣医を目指している。非常に女性にモテるため、女慣れしているプレイボーイに見えるが、実際は女子とデートをしたこともなく、ゆいに対しても初心(うぶ)な一面を見せる。

書誌情報

神緒ゆいは髪を結い 全4巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2019-07-04発行、 978-4088818832)

第4巻

(2020-02-04発行、 978-4088822037)

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