私のカエル様

私のカエル様

ハイドと呼ばれる狂暴なロボットが支配する世界を旅する、人間に拾われたロボットのカエル。彼の冒険、そして戦いを描いた物語。「週刊少年ジャンプ」1997年10号から22・23合併号にかけて連載された作品。コミックス各巻の最後には、本作『私のカエル様』の原型となった読み切り作品も収録されている。

正式名称
私のカエル様
ふりがな
わたしのかえるさま
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

ハイドと呼ばれる狂暴なロボットに破壊された街、東京。そのスクラップ置き場で、デッカードは奇妙なロボットを見つけ、持ち帰って修理した。ハイドとは似ても似つかない、ドジで感情豊かなそのロボットは「カエル」と名付けられ、すぐにデッカードの娘である柚子と打ち解ける。だがしばらくして、街にハイドの大群が押し寄せ、柚子たちにも危険が迫る。

彼女を助けようとカエルが剣を手に取った瞬間、カエルの身にある変化が起きる。

登場人物・キャラクター

カエル

スクラップ置き場に放置されていたところをデッカードによって拾われ、修理されたロボット。頭部の見た目がカエルっぽいということで「カエル」と名付けられ、柚子たちからは「カエちゃん」と呼ばれている。ロボットなのに涙を流すなど感情豊かで、心優しい性格。自分を助けてくれた人間の役に立とうと家事洗濯などを率先してこなそうとするが、ドジなので失敗することも多い。 だが、剣を手に取ると顔つきや言葉遣いが変わり、ハイドたちを一撃で倒せるほどの力を発揮する。

デッカード

カエルを見つけ、修理した男性。娘の柚子とカエルの3人で暮らしている。当初は柚子の遊び相手になればと軽い気持ちでカエルの修理をしたが、その構造や感情豊かなカエルの姿に驚く。実はデッカードは裏でハイドと繋がっており、柚子の命を助けるという条件で自分たちの街の場所を知らせる発信器を作っていた。

柚子 (ゆず)

デッカードの娘。元気いっぱいな性格で、ロボットであるカエルのこともまったく恐れていない。ハイドのせいで長らく外に出ていないことに不満を募らせ、ある日カエルと2人で外に出たが、離れ離れになってしまう。その後ハイドの襲撃を受けて岩に挟まれていたところをカエルによって助けられ、その際に用いた剣が、結果的にカエルの変化を促すきっかけになった。

フィル

荒野で倒れていたカエルを修理したメカニックの少年。家族をハイドに殺された過去を持つが、そこまでロボットを恐れているわけではなく、彼の父親が遺した「ロボットはパートナー」という言葉を信じている。夢はハイドを超える強いロボットを作ることで、それによって人間の味方になってくれるロボットもいるということを証明したいと考えている。

サツキ

フィルの幼なじみの少女。彼とは対照的にロボットを憎んでおり、フィルがカエルを連れて帰ってきた時も破壊しようとした。彼女がロボットを憎むのは、かつてカエルと同じようなお手伝いロボットとともに暮らしていたが、ある日突然そのロボットが暴走し、サツキの家族を殺害したという過去によるものである。

盛遠 (もりとお)

カエルと同じく剣を使い、ハイドを殺して回っている青年。左腕は機械になっており、感情も怒り以外はあまり表に出さない。過去に自分の腕を切り落としたハイドに復讐すため各地を旅している。たまたまカエルによって撃退されたハイドの生き残りと遭遇し、自分と同じくハイドを倒せる力を持つ者に会おうと、フィルやサツキが住む街を訪れた。

ハイド

人間に反乱したロボットたちの総称。かつては皆人間のために働いていたが、ある日を境に暴走、その後は人間を殺害するようになった。ロボットにもさまざまな種類があり、人型や四つ足、さらにはサイボーグ型などもいて、それぞれが自分に見合った武器で人間を攻撃する。

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