概要・あらすじ
人間と同様にロボットが働くようになった社会。人間を守り、人間に奉仕するようプログラムされ、人格のようなココロを持つロボットたちは、純粋に働き続け、人間や社会の矛盾をあらわにする。
登場人物・キャラクター
まい
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。PETROBOで売買されていた少女型ロボット。現在の持ち主である夫婦に飽きられて、これまでのように中古品として売られる事を予感し、かつて子供の代わりにかわいがってくれた鈴本を懐かしく思い、家出をして再訪する。鈴本のもとでは、鈴本ルミという名前だった。
平田
『機械仕掛けの愛』に登場する人物。小学生のころに母親に捨てられてからずっと一人となった青年。都会に上京して工場で働いている。結婚して家族が欲しいと思っているがうまくいかない。少子化対策で国会で家族増員法が可決し児童出産機が支給され、口の粘膜を機械に入れて十月十日で赤ちゃんが生まれようやく家族ができる。
劣等ロボット
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。スーパー、マルソンで働く店員ロボット。何をやるのにも不器用で、他の従業員の人間からレットー君と馬鹿にされながらも可愛がられている。
KG835A2
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。医療法人、愛々老人病院で働く介護ロボット。入院患者全てに頼りにされ、特別室に入院した広沢文が亡くなった時に全財産を譲られて、所有者である病院からも自由となり広沢さんとなる。
HR5293C
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。人間の刑事、ガクの部下の優秀な刑事ロボットで、同僚の刑事からもボノボさんと尊敬されている。普段から小説を読むことを楽しみ人格のようなものができ、スラムに住む貧しい人たちを救うために偽札を製造、配布したために逮捕される。
マーシー
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。(株)KOSODATEの子育て支援ロボCK526型の30年働くベテラン・ロボット。
クロス
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。ATO軍が中東某国の大統領府に売った最新式戦闘ロボット。一人で反政府グループの拠点リビロを制圧した国の英雄だが、メンテナンス中に反政府グループに盗まれてコマンドを書き換えられて大統領、政府高官、家族を皆殺しすることになる。
リック
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。ロボットとして家事と子守をしていたが、病気の母から先に交通事故で亡くなった娘、マコとの思い出を忘れないで欲しいという願いを聞く。母子が亡くなってから、ロボット派遣会社に売られるが、思い出を保持するために廃棄処分されないように過酷な作業を続ける。
ロボット神父
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。遺伝子工学で生み出された偉大なる種子(グレイト・シード)により世界中の作物を支配するマキル社がスポンサーの教会の神父。神父の心得として「博愛の教え」がインストールされており、偉大なる種子を使う農業の過酷な借金に耐えかねて自殺する農民を見続けて耐えられなくなる。
大輔
『機械仕掛けの愛』に登場する人物。女性型ロボットあやかと結婚しようとするが、婚姻届は受け付けられず、私立女子校の事務職の仕事もクビになりかけ、大輔はあやかに心中を持ちかける。
ハッピー先生
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。グローバル企業が経営する学校、Win Cola Schoolで働くロボット。ハッピー先生はかつては生徒に慕われる熱血ロボット教師だったが、学校の経営方針や教育方針が変わり、最新型のロボット教師が導入されるが、どんな形でもいいから学校に残りたいと希望して教師としてのメモリーを抜かれて施設管理の仕事をしている。
ミッキー
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。記憶を除去されて自動車と共に河原に不法廃棄されたロボット。ホームレスのレイジに拾われて世話になるが、かつてP-10発電所で働いていて全身がP-10に汚染されているために廃棄されたことが判る。
フーコ
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。不治の病にかかり余命半年と宣告された女性の記憶や意識を電子データ化して人工ニューロンチップに完全コピーして装着されたブレイノイド型ロボット。女性の死後、生前の婚約者シンゴと暮らすが、ロボットであることから捨てられてしまう。捨てられた後も、シンゴとの愛の思い出を色あせないまま持ち続けて、中華料理店、大華飯店の店員として働き続ける。
ポンタ
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。ラッキー宅配便で働くロボット。顧客情報を分析して最善のサービスをするようにプログラムされており、宅配先のアパートに一人暮らしをしている少年、山口アツシの様子を気に掛けて助ける。
権藤
『機械仕掛けの愛』に登場するキャラクター。自由ロボット法施行により持ち主のいない自由なロボットである権藤は消費者金融ロボット金融を経営する社長として、借金まみれの人に融資をして借金返済の手助けをする。周囲の消費者金融の商売に影響してきた業界は銀行を通じて財務大臣にロボットに対して圧力を掛けるよう依頼する。 そのためロボット金融に対して銀行の融資は打ち切られマスコミはパッシングに回るようになる。
続編
機械仕掛けの愛 ママジン (きかいじかけのあい ままじん)
第17回「手塚治虫文化賞」短編賞や、第19回「文化庁メディア芸術祭」マンガ部門優秀賞を受賞した『機械仕掛けの愛』の新シリーズ。前作に掲載された「ママジンの手料理」シリーズが、一話完結の短編連作となった... 関連ページ:機械仕掛けの愛 ママジン
書誌情報
機械仕掛けの愛 全7巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2012-07-30発行、 978-4091846440)
第2巻
(2013-07-30発行、 978-4091853844)
第3巻
(2015-02-27発行、 978-4091867971)
第4巻
(2016-07-29発行、 978-4091877246)
第5巻
(2018-02-23発行、 978-4091898456)
第6巻
(2019-09-30発行、 978-4098604135)
第7巻
(2021-05-28発行、 978-4098608591)