概要・あらすじ
妻に逃げられ、息子のいらかと二人暮らしの秋津は鳴かず飛ばずの漫画家。いらかに嫌がらせをすることを生きがいとし、偏屈で理屈っぽく、暴言ばかり吐く割に繊細というめんどくさい人・秋津だが、どこか憎めないところもある。締め切りを守らない秋津に胃を痛める担当編集の村瀬や、クールな腕利きアシスタントの西、スランプで鬱気味の漫画家山口などなど、周囲の人物は秋津の奇行に振り回されていく。
登場人物・キャラクター
秋津 薫 (あきつ かおる)
職業・漫画家。妻と別居中で、現在は息子・いらかと二人暮らし。連載は持っているものの、単行本は重版もかからず鳴かず飛ばず。原稿を放って旅行に行く、締め切りが近づくと現実逃避するなど作業進行も悪く、担当編集の村瀬を苦しめている。生きがいはいらかに嫌がらせをすること。また、漫画家仲間の山口がもがき苦しむさまを見ることも楽しみのひとつ。 何かと屁理屈をこねる毒舌家だが、攻められると弱い。
秋津 いらか (あきつ いらか)
秋津の息子。小学生4年生。父に似ず、心優しく素直な性格。日々嫌がらせを繰り返す父に辟易しつつも、健気に支えている。食べ物の好みや趣味は年齢の割に渋い。クラスメイトのことこのことが気になっている。
西 (にし)
秋津のアシスタント。腕前は高く、秋津からの信頼も厚い。クールな性格で一見強面だが、可愛い絵柄の4コマ漫画を描く。首もとにタトゥーあり。
村瀬 (むらせ)
秋津の担当編集。作業進行が悪く、何かと扱いづらい秋津に手を焼いている。気弱で、心労のせいか身体も弱っている。
山口 (やまぐち)
秋津の漫画家仲間。スランプで漫画が描けず、酒びたりとなっている。秋津の家をたびたび訪れ、悩み苦しむ姿を見せては秋津を楽しませている。
ことこ
いらかのクラスメイト。秋津の漫画のファン。秋津と同じく、いらかが厄介事に巻き込まれるのを面白がっている節がある。
こうた
いらかのクラスメイト。いらかと同じくことこが気になっているため、いらかのことが気に食わないでいる。
戸渡 (とわたり)
漫画家志望の男。秋津の臨時アシスタントとなったが、まったく使えずクビになる。芝居がかった口調で話し、一人称は「拙者」。
瀬戸 (せと)
漫画家志望の女性。秋津が漫画講座の先生になったときの生徒。ネガティブな性格だが、漫画の才能は本物。秋津いわく、「第二の高野文子」。実はショタコン。