概要・あらすじ
商店街の福引でロンドン旅行を引き当てた更科柚子は冬休みの間、担任教師ザ・ライト・オノラブル・ヘンリー・エセルバート・ロード・ロレンス・オブ・ノーザンプールの実家に遊びに行くことになる。現地で知り合ったロレンスの友人のラインハルト・フォン・ベルンシュタインも交えて3人で過ごすこととなった柚子だが、夜な夜な奇妙な行動が目立つラインハルトに不信感を覚えていく。
登場人物・キャラクター
更科 柚子 (さらしな ゆずこ)
聖ミカエル学園3年生。一大レストラングループ「パンプキン・チェーン」の娘だが、中学までは公立に通っていたため、庶民的な感覚の女子高生。幼い頃の原体験から、外国人が苦手にもかかわらずイギリスへ行くことになり、内心困惑している。
ザ・ライト・オノラブル・ヘンリー・エセルバート・ロード・ロレンス・オブ・ノーザンプール (ざらいとおのらぶるへんりーえせるばーとろーどろれんすおぶのーざんぷーる)
更科柚子の担任教師で、聖ミカエル学園の理事長を務める男性。担当は国語で、日本人よりも流暢な日本語を話す。『笑う大天使 オペラ座の怪人』で高貴な身分であることが発覚し、柚子たちを驚かせる。学生時代、似た境遇のラインハルト・フォン・ベルンシュタインと親しくなり、彼のことを「ハル」と呼びとても大切に思っている。
ラインハルト・フォン・ベルンシュタイン (らいんはるとふぉんべるんしゅたいん)
更科柚子がイギリスで知り合うザ・ライト・オノラブル・ヘンリー・エセルバート・ロード・ロレンス・オブ・ノーザンプールの親友。職業はオペラ歌手で、国籍はドイツ。苦しい境遇から努力を重ね、5年前に歌手デビューを果たしたオペラ界期待の新人でもある。おっとりとしたお人好しな性格で、やや気が弱い。幼いころ父親にもらったクマのぬいぐるみ、ルドルフ・シュミットを「幸運のお守り」と信じ、本当の友達のように大切に扱っている。 柚子と親しくなり「おハルさん」と呼ばれるようになる。
ルドルフ・シュミット (るどるふしゅみっと)
ラインハルト・フォン・ベルンシュタインの所有するクマのぬいぐるみ。長年彼に愛されたことで命が宿り、話したり歩行したりすることができる特別な存在。「幸運のお守り」としてラインハルトのもとにやってきたが、実際にそのような力はないことを気に病んでいる。活動時は巨大化し、1メートルほどの大きさになる。