概要・あらすじ
小学生の伏屋かな子は昔、秋庭瑛士に笑った顔がブスだと言われたことがきっかけで、笑うことにコンプレックスを抱くようになる。転校した秋庭瑛士が再び伏屋かな子の学校に戻ってきたため、二人は再会し、そんなことを言ったことを忘れた秋庭瑛士は伏屋かな子の誤解を解こうとする。
登場人物・キャラクター
伏屋 かな子 (ふせや かなこ)
黒髪のロングヘアの女の子。小学校4年生の時、秋庭瑛士に笑った顔がブスだと言われてから笑うことが出来なくなり引っ込み思案になる。とても腰が低く献身的。父親がおらずそのせいか年上の男性に弱く、年上を美化する傾向にある。最初は恐れていたが秋庭瑛士のことが好きになる。
秋庭 瑛士 (あきば えいじ)
伏屋かな子の小学校からの幼馴染で同級生。釣り目の男の子。ひねくれた性格のため、好意を抱く伏屋かな子に笑った顔がブスだと言ってしまう。一度は転校するが、再び伏屋かな子のいる小学校に戻ってくる。口は悪く伏屋かな子に悪態をつくものの実は誰よりも信用している。伏屋かな子が再び笑えるように誤解を解こうと奔走する。
桂川 麗子 (かつらがわ れいこ)
伏屋かな子の2歳年上の女の子。秋庭瑛士の友達である桂川景一の姉。伏屋あや子と仲の良い友人。秋庭瑛士が家に遊びに来ていたことをきっかけに秋庭瑛士のことを好きになる。素直になれない性格で口も悪い。弟の桂川景一に対するコンプレックスが強い。テニス部で部長を務める。
伏屋 あや子 (ふせや あやこ)
伏屋かな子の姉で2歳年上。桂川麗子とは仲の良い友人。伏屋かな子が笑えなくなった原因である秋庭瑛士を敵視しており、伏屋かな子を心配するあまり多少過保護なところがある。
桂川 景一 (かつらがわ けいいち)
秋庭瑛士の友人。優しい性格で姉の桂川麗子の乱暴さもフォローする。桂川麗子が落ちたK山学園中学校にも合格した優等生。
広尾 ミチル (ひろお みちる)
伏屋かな子の中学でのクラスメイトであり秋庭瑛士の友人。明るいムードメーカーでありクラスでも人気者。多少空気が読めないところもある。女の子に間違えられるような容姿をしている。秋庭瑛士を様々な場面でフォローする。
小城 鮎美 (おぎ あゆみ)
伏屋かな子の中学校でのクラスメイト。ウエーブのかかった髪形で一人称が「ボク」なのが特徴。しっかり者で伏屋かな子とも仲良くしていたが本当は伏屋かな子を陥れようとしていた。小学校の頃いじめられていたため周囲に優しくされる伏屋かな子が羨ましかった。
松島 (まつしま)
桂川麗子のクラスメイト。男子テニス部に所属している。誰にでも愛想が良く八方美人だが基本的には優しい。伏屋かな子のことを妹的にかわいいと思っている。
小学校の担任
伏屋かな子の小学六年生の時の男性教師。伏屋かな子に憧れられており、卒業後も訪ねられている。
伏屋家の母 (ふしやけのはは)
伏屋かな子と伏屋あや子の母親。女手一つで娘たちを育てている。会社経営をしている。初対面の秋庭瑛士に驚かれるほど、娘であるかな子とあや子には似ていない。教育ママで伏屋かな子に厳しく小さい頃から塾へ行かせたり男女交際を否定したりする。
集団・組織
S中学校 (えすちゅうがっこう)
伏屋かな子ら登場人物達が通う公立の中学校。伏屋かな子は私立中学校の受験に失敗したためこの中学校に通っている。
K山学園
桂川景一が通う私立の中高一貫校。中学受験の時点で桂川麗子は落ちてしまい長らくコンプレックスにしていたが高校受験で合格する。