概要・あらすじ
母の再婚をきっかけに家を飛び出し、父の元へと家出した落合まゆこ。父は同性愛者で年下の彼氏と暮らしていたが、「知らないおじさんと暮らすより知っているおじさんのほうがまし」と言って二人の家にしばらく転がり込むことになる。彼氏との駆け落ち、幼馴染との確執、休まらない家、父の逮捕。実家の従業員と不倫をするきゃなこ(大沢可夏子)、兄姉が離婚し実家に出戻っているニーナ(相原仁菜)、幼い頃に父が蒸発したぐっち(山口綾香)ら、全員親が離婚をしている女子グループ「チーム離婚」の面々を中心に、思春期の少女たちの逃避行と青春を描く。
登場人物・キャラクター
落合 まゆこ (おちあい まゆこ)
高校2年生で、ゆるくウェーブのかかった黒のボブヘアーの少女。目が大きく、一般的に「かわいい」といわれる容姿をしている。両親が離婚しており、離婚する前の苗字は「大倉」だった。料理が不得意な母と二人暮らしだったため、やむなく料理や製菓が得意になる。友達や彼氏の前では表情豊かだが、家族の前ではテンションが低く、無表情気味であることが多い。 社交的で気遣いができる性格。母がパート先の上司と再婚したことをきっかけに、彼氏と暮らす離婚した父の元へ家出する。太った人物ばかりを好きになる、いわゆるデブ専。少し惚れっぽいところがある。登山用具店でアルバイトをしている外山大輝と付き合っている。
相原 仁菜 (あいはら にな)
高校2年生。毛先のはねた黒のセミロングに、大きな猫目。ぽってりした唇と長く濃いまつ毛が特徴。両親は離婚している。祖父母と母、年の離れた兄と姉、兄姉それぞれの幼い子ども3人とともに暮らす。兄姉が同じタイミングで離婚して実家に出戻ったため、家で休める場所がなくなってしまっていた。クールな物言いとは反対に非常に家族思いで優しい性格。 だからこそ家族のことを受け入れきれない自身に苦悶し、「大人になりたい」「自立したい」とこぼしている。「ニーナ」という愛称は中学時代の友人である住田佳純によるもの。
大沢 可夏子 (おおさわかなこ)
高校2年生。明るい茶のショートヘアーの少女で、親子3代続く糸のような細目がコンプレックス。非処女。背が高くすらりとした体型。両親が離婚したことで友人グループ全員の親が離婚したこととなり、ぐっち(山口綾香)が自分たちのことを「チーム離婚」と言い出すきっかけになる。実家の工務店に務める事務員の加賀と不倫している。 別居している父とは月に一度会っており、加賀には「デート」と称されている。父やその再婚相手との関係は良好で、腹違いとなる妹と面会もしている。おばあちゃん子でお父さん子。大人に混ざって実家の手伝いをしているためか、さりげない気遣いがうまく大人な対応ができる。年上ばかり好きになる。
山口 綾香 (やまぐち あやか)
高校2年生。黒のセミロングをポニーテールに結びあげている。目が大きく背は低い。笑うと前歯が覗くのが特徴。友人グループ全員の親が離婚したことを受け、「チーム離婚」と命名した張本人。父は人気ロックバンドのメンバーで、暴力事件を起こし逮捕された。母は元々父のおっかけをしており、高校生の時に妊娠、結婚するも、父に蒸発される。 そのため女手ひとつで育てられた。父の記憶がほとんどないこともあり、本人は父や事件のことをあまり気にしていない様子。竹を割ったような性格で、はっきりとした物言いをする。思ったことをそのまま口に出してしまう性質から、小学校3年生の時に母を本気で泣かせたことがある。