概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
住吉 のばら (すみよし のばら)
私立紅野高等学校の普通科に通う1年生の女子。かわいらしい顔立ちをしているが、女子にしては長身でベリーショートヘア、ボーイッシュな服装を好んでいるため、男性と間違われることが多い。実家は由緒正しい割烹(かっぽう)料亭「清流」で、長女のため厳格な母親、住吉静子から次期女将としての教育を受けてきた。理想の女性像「大和撫子(やまとなでしこ)」を求められているが、自分には性に合わないことを実感している。また、妹の住吉爽香が自分と正反対の清楚(せいそ)系女子なため、妹に強いコンプレックスを抱いている。だが姉妹の仲は良好で、爽香はバレーボールに熱中する住吉のばらを応援している。子供の頃から体を動かすのが大好きで、バレーボールのサーブを褒められたことをきっかけに本格的にバレーボールを始め、強豪校と知られる紅野高校に進学する。だが、紅野高校の女子バレーボール部はすでに廃部になっていた。さらに女子バレーボール部の廃部には、学校のスポンサーである母親の意向が強くかかわっていることを知り、実家と縁を切って家出を決行。叔母(おば)の紹介で、男子バレーボール部の寮母代理のアルバイトをしながら、女子バレーボール部の再建を目指すことを決意する。
灰吹 圭介 (はいぶき けいすけ)
私立紅野高等学校の体育科に通う1年生の男子。ミステリアスな風貌から女子から人気が高い。体育科には特待生として入学し、男子バレーボール部でも期待の新人として注目されている。住吉のばらのことを何かと気にかけ、陰ながら女子バレーボール部の再建を応援している。実はのばらとは同じ小学校に通っており、当時からのばらに淡い恋心を抱いていた。しかし中学は別だったこともあり、久しぶりに再会した彼女からは気づいてもらえなかった。女子バレーボール部の再建をかけた男子バレーボール部と女子バレーボール部の対決では、強力なサーブでのばらを徹底的に打ちのめした。一見するとのばらを潰そうとする行為に見えるが、のばらのバレーボールへの情熱を誰よりも信じており、灰吹圭介自身のサーブを打ち破ると信じての行動だった。この容赦のないサーブと、のばらの懸命なプレイが試合を見ていた生徒たちの心を動かし、灰吹圭介の計算通り、女子バレーボール部再建の大きな追い風となる。