絶叫

絶叫

マンションの一室で発見された女性の白骨死体。孤独死と思われたが、刑事・奥貫綾乃はあることに違和感を感じ、女性が辿った人生の調査に乗り出す。葉真中顕による同名小説のコミカライズ。同作はテレビドラマ化もされ、2019年3月24日~4月14日、WOWOW「連続ドラマW」にて放送された。少年画報社「ヤングキング」2021年12号より連載を開始。

正式名称
絶叫
ふりがな
ぜっきょう
原作者
葉真中 顕
作画
ジャンル
サスペンス
レーベル
YKコミックス(少年画報社)
巻数
既刊2巻
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概要・あらすじ

2014年3月。東京都国分寺市のあるマンションの一室で、女性の白骨死体が発見される。部屋には複数の猫の死骸もあった。どうやら、空腹になった猫が飼い主を食べ、その後は共食いを繰り返したらしい。刑事課強行犯係・奥貫綾乃は、部下の町田らと共に死体を検分する。部屋の住人の名は鈴木陽子。40歳の一人暮らし、職業はフリーター。事件性はなさそうで、どうやら孤独死のようだった。その後、陽子の戸籍を取り寄せた綾乃は、彼女の経歴に違和感を感じる。Q県三美市出身の陽子は、2011年2月に結婚。その際の本籍地は東京都M市であった。同年12月に夫と死別したあと、翌2012年7月、別の男性と結婚。本籍地がI県T市に移動していた。綾乃が感じた違和感はニつ。まず一つは、死別から再婚までが7か月であり、法律で許される最低限の期間に近いこと。二つ目は、2011年2月の結婚前に、本籍地が東京都になっていることだった。つまり、それ以前にも結婚していた可能性があるのだ。また夫と死別後、2012年の3月から亡くなるまで、再婚後も単身向けマンションに住み続け、その間夫の姿を見た者はいなかった。犯罪がらみの偽装結婚の可能性を感じた綾乃はさらに調査を進めた。その結果、陽子は4回結婚しており、うち3人は結婚後1年以内に死亡していることが判明。保険金殺人疑惑が浮上した。こうして綾乃は、本格的に捜査を開始。陽子の壮絶な人生が明らかになっていく。

登場人物・キャラクター

鈴木 陽子 (すずき ようこ)

東京都国分寺市のマンションで白骨死体で発見された女性。享年40歳。1973年、Q県三美市に生まれる。容姿、成績ともに平凡。母は弟の純ばかりをかわいがり、父親は仕事優先のサラリーマンだったため、両親からの愛情に乏しい。1989年、弟・純が14歳でトラックに飛び込み、自殺。短大卒業後、地元の部品メーカーに就職。2000年10月、父が多額の債務を残して失踪。2001年2月、実家に戻った母と別れ、一人暮らしを始める。同年5月、中学の時の初恋相手・山崎克久と再会、交際を始める。そして漫画家になった山崎と結婚し、一緒に上京する。2年間の結婚生活のあと、山崎がほかの女性と子どもをつくり、離婚を言い渡される。その後、サポートセンター勤務などフリーターとして生計を立てていたが、勧誘を受けて保険外務員として再就職する。

奥貫 綾乃 (おくぬき あやの)

国分寺警察署・刑事課強行犯係の女性。38歳で、離婚歴あり。8歳の娘は父親が引き取っている。東京都国分寺市のマンションで発見された白骨死体を検分。孤独死と思われた鈴木陽子の経歴に、不審な点を感じて捜査に乗り出す。

クレジット

原作

葉真中 顕

書誌情報

絶叫 2巻 少年画報社〈YKコミックス〉

第2巻

(2023-06-26発行、 978-4785974206)

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