概要・あらすじ
「死体」に触ると、その人の残留思念を聞き取ることができる唐津九郎を中心とした若者たちが、就職しそびれたことをきっかけに「死体」本人や遺族、福祉課などの依頼を受け、死体本人、思念のこもった荷物などを、「死体」が希望する配送先に送り届ける「黒鷺宅配便」を開業する。死んだ人の望みを叶えると同時に、死の裏に隠された真相に迫り、問題・事件を解決していく。
登場人物・キャラクター
唐津 九郎 (からつ くろう)
千代田仏教大学の卒業生で、「死体」に触ると、死体の残留思念を聞くことができる能力を持つ。就職しそびれたことをきっかけに、佐々木碧とともに「黒鷺宅配便」を始める。「やいち」という名の霊が憑いており、「やいち」の力を借りて手を触れずに「死体」を動かすことができる。
佐々木 碧 (ささき あお)
大学卒業時に就職しそびれたサークル仲間とともに「黒鷺宅配便」を開業する。ハッキングが得意で、死体が生きていた時の情報や、鑑識情報などを入手し、宅配業のリーダー的存在。スーツを着こなすクールで知的なスレンダー美女。
沼田 真古人 (ぬまた まこと)
唐津九郎の友人で「黒鷺宅配便」のメンバー。「死体」を探すことができるダウジングの能力を持つ。長髪でサングラスがトレードマーク。ダウジングには振り子を使う。お金にがめつい。
槙野 慧子 (まきの けいこ)
千代田仏教大学の学生で、「黒鷺宅配便」のメンバー。米国留学経験があり、英語に堪能。米国で遺体の長期保存や、保護処理を行うエンバーミングを学び、資格を持つ。小柄で童顔のため年齢より若く見られることが多い。特技は特殊メイク。
谷田 有志 (やた ゆうじ)
千代田仏教大学の卒業生で、「黒鷺宅配便」のメンバー。左手にマペットをつけており、宇宙人と交信、チャネリングの能力を持つ。
やいち
唐津に憑いている男性の霊。唐津自身、なぜ自分にやいちが憑いているのかは、わからない。素性も謎。死体を動かす能力を持ち、唐津を助ける。顔に刃物で切られたような大きな傷がある。主人公自身やメンバーのピンチの時に現れ、危機を救う。
ケレエレス
谷田有志がはめているマペットに憑依している自称宇宙人。危険を察知する能力を持ち、谷田有志の口を通じて他のメンバーと会話をすることができる。
笹山 徹 (ささやま とおる)
新宿区役所福祉課に勤務する。元警部で殺人事件専門の刑事だった。身元不明の遺体や事件に関わった死体の身元を調べる必要があるときなどに「黒鷺」のメンバーを頼りにしているがドケチのため支払いはいつも渋い。丸坊主でいかついサングラスをかけており、右足が義足のため、常に杖をついて歩いている。 頭の上に大きな古傷がある。
南戸 博美 (なんと ひろみ)
笹山徹の警視庁時代の最後の部下。少年育成課家出人相談室付の刑事。本部長の汚職を告発し、現職に左遷された。特別特定失踪者、別名「神隠し」リストに記載されている行方不明者を追っている。
楡 (にれ)
葬儀関連サービス「楡セレモニー」の社長。利害が一致するときに「黒鷺」の仕事に協力する。主人公らに自社との合併を持ちかけたこともある。
死戸 (しぬへ)
楡のビジネスパートナー。ミイラ師。エンバーミングと漢方医の資格を持つ。全身包帯に包まれており、素性は不明。事故のやけどが治らないという説のほか、江戸時代に漢方医によって輸入されたミイラで、反魂の術で生き返ったという説もある。
場所
楡セレモニー (にれせれもにー)
楡が経営する巨大葬儀関連サービス企業。古式エジプトの作法にのっとり、遺体をミイラ化し、ピラミッド型墓地に埋葬する葬儀サービス「エジプシャン・セレモニー」や、難病が治療可能になる未来まで遺体を冷凍保存するクライオニクスサービスなど、「死」に関連するサイドビジネスも手広く手掛ける。
クレジット
- 原作
書誌情報
黒鷺死体宅配便 23巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉
第1巻
(2002-11-27発行、 978-4047135277)
第2巻
(2002-11-27発行、 978-4047135284)
第15巻
(2011-09-30発行、 978-4047157903)
第16巻
(2012-06-30発行、 978-4041202883)
第17巻
(2013-01-31発行、 978-4041205624)
第18巻
(2013-10-02発行、 978-4041208861)
第19巻
(2014-04-04発行、 978-4041210208)
第20巻
(2014-11-04発行、 978-4041022368)
第21巻
(2016-05-02発行、 978-4041030844)
第22巻
(2018-04-03発行、 978-4041067130)
第23巻
(2018-05-02発行、 978-4041067147)