概要・あらすじ
幸せな家庭に育った少年潮は、ある日、あやしい見知らぬ男に「お前が幸せに生きられるのも今のうちだ」と言われる。不安を抱いたところへ、お手伝いさんの首なし殺人事件が起きる。「お前の父親は人殺しだ」という謎の男の言葉に、潮は父に疑念を抱く。その後も次々と起こる首なし殺人事件。狙われたのはAB型の血液だった。そして、潮の父も殺されてしまう。
父が最後に書いた手紙には恐るべき潮と母の秘密が書いてあった。
登場人物・キャラクター
松原 潮 (まつばら うしお)
両親と共に幸せな家庭で育ったが、ある日見知らぬ男のささやきから、連続首切り殺人事件へと巻き込まれていく。その事件に父や母が関係していると疑念を抱くが、殺された父の手紙で、自分自身にも起こる恐怖の秘密が書いてあった。
パパ
潮の父。松原硝子の社長。工場から水銀を流し、漁民が12人死んだことで訴えられている。ママに原因不明の病気があり、息子潮にも遺伝していることを知り、ママや息子を殺そうとする。
ママ
潮の母親。原因不明の病気で、貧血と出血で発作を引き起こし、昏睡状態となる。この症例は、医学界でも名前はつけられていなく、件数も少ない。自分の体の中で血液を作ることが出来ないため、輸血をしないと1年ともたない。
お敏さん (おとしさん)
松原家のお手伝いさん。首切り殺人事件の第1の犠牲者。
部長刑事 (ぶちょうけいじ)
「松原家のお手伝いさん殺人事件」より捜査を担当。部下の山田とともに、猟奇殺人事件の謎を追う。
場所
仁右衛門島 (にえもんじま)
お手伝いさんの首切り事件後、松原親子が訪れる島。そこでも第2の首切り事件が水死体で発見される。
村上町 (むらかみちょう)
潮の住む町。第1の殺人事件の後、潮が帰ってきて第3の首切り殺人事件が発見された。殺された3人のつながりはまったくない。