概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
北 (きた)
かつて消防士をしていた青年。年齢は27歳。ある日、女子高校生から痴漢の冤罪をかけられ、懲役4か月の実刑判決を受けた。これがきっかけで仕事を失ったばかりか、周囲の誰一人として冤罪だと信じてくれなかったことに絶望する。その後、生活費も底をついたことから、一度も食べたことのない蟹を北海道で食べてから命を絶とうと思い立つ。その資金を調達するため、偶然出会った雪枝彩女から金品を強奪しようと考えるが、その場で彼女に懐柔された結果、なんとなく不倫関係となる。この体験に驚愕しながらも死を望む気持ちは変わらず、このまま自殺しようと考えるが、彩女から北海道への同行を持ちかけられたことで思いとどまる。そして、蟹料理を食べるという当初の目的を遂行するため、彩女の名義で借りたレンタカーを使い、北海道まで向かうこととなる。本来はまじめな性格ながら、現在は度重なる不幸によって厭世(えんせい)的になっているほか、若い女性に対して嫌悪感と恐怖感を抱いている。また、誹謗中傷を避けるために本名を隠し、「北」という偽名を使っている。
雪枝 彩女 (ゆきえだ あやめ)
死を決意した北と偶然、図書館で遭遇した大富豪の女性。穏やかな性格であまり感情を表に出すことがなく、ミステリアスな雰囲気を漂わせている。北に対しては世間知らずに見せかけているが、いざというときは並外れた行動力を見せたり、金に物を言わせてトラブルを解決することに手慣れていたりするなど、したたかな一面を見せる。成り行きから北と不倫の関係になり、死ぬ前に北海道で蟹を食べたいと望む彼に対して同行を申し出る。夫の雪枝一騎とは仲がいいと聞かされているが、北には夫婦関係が冷え切っていると推測されている。また、ウソが苦手と主張しているが、その言葉もウソなのではないかと北から疑われている。
書誌情報
雪女と蟹を食う 9巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2019-06-06発行、 978-4065154700)
第2巻
(2019-09-06発行、 978-4065169865)
第3巻
(2019-12-06発行、 978-4065178560)
第4巻
(2020-03-06発行、 978-4065188415)
第5巻
(2020-06-05発行、 978-4065199923)
第6巻
(2020-09-04発行、 978-4065206782)
第7巻
(2020-12-04発行、 978-4065217122)
第8巻
(2021-03-05発行、 978-4065226056)
第9巻
(2022-12-06発行、 978-4065298039)