聖伝-RG VEDA-

聖伝-RG VEDA-

仏教やヒンドゥー教のベースとなった古代インドの神話を元に、傍若無人な天帝と天界を守護する武神将たちの戦いを描く物語。

正式名称
聖伝-RG VEDA-
ふりがな
せいでん りぐ ゔぇーだ
作者
ジャンル
バトル
 
ファンタジー
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概要・あらすじ

先帝を殺害し天界の支配者となった帝釈天の暴虐な治世が続く中、夜叉王は300年前帝釈天によって滅ぼされた阿修羅一族の遺児阿修羅を封印から解き放つ。夜叉王を反逆者と見なした帝釈天によって夜叉一族も滅ぼされ、夜叉王阿修羅とともに帝釈天を打ち倒す旅に出る。

登場人物・キャラクター

阿修羅 (あしゅら)

300年前に滅ぼされた守護闘神「阿修羅一族」最後の生き残りで、黄金の瞳と尖った耳を持つ阿修羅王の子。森の奥で脈打つ大木の中に赤子の姿で封印されていたが、夜叉王により封印が解かれた後、急速に成長する。無邪気でかわいらしい子供でありながら、その内に残忍な破壊神としての性格も有している。 代々阿修羅王が受け継ぐ修羅刀を手にし、新たな阿修羅王となる。

夜叉王 (やしゃおう)

天界最強とされ毘沙門天の下北方の守護の要とされた夜叉族の王だが、阿修羅を庇護する立場となったため帝釈天の怒りを買い、毘沙門天率いる天帝軍によって一族を皆殺しにされる。黒い長髪と、両肩に大きなトゲの生えた胸鎧が特徴。一族最強の者が持つ夜摩刀(やまとう)を武器に持つ。

孔雀 (くじゃく)

魔族の証しとされる紫の瞳を持つ旅人で、天界人しかは入れない夜叉族の結界内に現れ阿修羅と夜叉王に出会う。夜叉王しか知らないはずの、九曜が行った星見の内容を知っていた謎の人物で、阿修羅と夜叉王の行く先々に現れて助言をする。飄々とした性格で軽口を叩くことも多く、自身のことを「旅芸人」、「遊び人の孔さん(くうさん)」などと言ったりする。

乾闥婆王 (けんだっぱおう)

天帝の楽師である乾闥婆一族の長で、琴の名手。身長をはるかに超える長い黒髪を持ち、前髪を切り揃えた華やかな印象の若い女性だが、帝釈天に追われる阿修羅と夜叉王、蘇摩を居城に招き入れる大胆さを持っている。先代乾闥婆王である母親が、夫のいる身でありながら夜叉王に思いを寄せ泣き暮らしていた因縁がある。

蘇摩 (そうま)

先帝の薬師だった蘇摩一族最後の生き残りである、浅黒い肌を持つ女性。一族を帝釈天によって滅ぼされ、逃げ延びたところを乾闥婆王に助けられており、その後吉祥天の下に預けられていたが、乾闥婆王のことを「我が君」と呼んでいた。乾闥婆王の元に帰ることを約束し、耳飾りを預けて阿修羅たちに同行する。 忍者のような身のこなしで、普段は姿を見せないが何かあれば阿修羅たちの前に姿を見せる。蘇摩一族には一生に一度一人だけ、己れの生き血を飲ませることで相手を不死にできる力がありそれを他者に使われることを恐れた帝釈天に滅ぼされている。

龍王 (りゅうおう)

天界の中でも水の豊かな水界を守護する龍族の若き王で、「那伽」は幼名。当初病床の祖父から王位を受け継ぐことを拒んでいたが、手合わせを求め拒まれた夜叉王に同行するため龍王を継ぐ。水界のすべての魔物を封じたとされる巨大だが刃のない龍牙刀を武器に持つ。 阿修羅のことを「ちんちくりん」や「子ぶた」呼ばわりしてからかうことが多い。

迦楼羅王 (かるらおう)

天空に住む迦楼羅族の女王で、肩にはいつも神鳥金翅鳥(ガルーダ)をとまらせている。帝位簒奪者である帝釈天を憎んでいるが、天界一の歌姫といわれる病弱な妹迦陵頻伽(かりょうびんが)や一族に危害が及ぶことを恐れ従っていた。

帝釈天 (たいしゃくてん)

天界の支配者である「天帝」と呼ばれる雷神。額に「天眼」と呼ばれる第三の目を持ち、身長以上の長さの白銀の髪が特徴。300年前に毘沙門天とともに謀反を起こし、先代の天帝を倒し即位した。徹底した粛清を行い、阿修羅王とその一族も滅亡寸前に追い込んでいる。阿修羅の母親で阿修羅王の妻だった舎脂(しゃし)を妻としている。

毘沙門天 (びしゃもんてん)

天界の北方将軍として帝釈天を護り補佐する存在。増長天、広目天ら四天王のひとりでありリーダーでもあるが、他のメンバーを信用してはおらず間者を放っている。先帝の娘である吉祥天を妻としている。

舎脂 (しゃし)

『聖伝-RG VEDA-』の登場人物で、阿修羅の母親。双子の姉迦羅とともに、阿修羅族の「神女(みこ)」として選ばれた人間の女性。天界に君臨し、神々さえも支配したいと考えた野心家で性格は残忍。阿修羅王の妃となったが、帝釈天と通じ阿修羅族を裏切り帝釈天の妻となっている。阿修羅と天王の双子を生んでいるが、阿修羅を忌まわしい存在として殺そうとした。 黒く長い髪に白い肌、額には赤い宝石が埋め込まれている。

迦羅 (かーら)

舎脂の双子の姉で、やはり阿修羅族の「神女(みこ)」として選ばれた人間の女性。帝釈天によって阿修羅王が殺害された後、倶摩羅天の妻となり地下世界で修羅刀を守っていた。双子ではあるが舎脂とはさまざまな面で異なり、明るい色の長い髪に浅黒い肌を持ち、性格も優しい。 額には舎脂と同じ宝石がある。

天王 (てんおう)

『聖伝-RG VEDA-』の登場人物で、阿修羅の双子の兄だが、父親は帝釈天。封印されていた阿修羅とは違い青年と呼べる年頃に成長している。乾闥婆王に好意を持っておりプレゼントなどでアピールしているが、相手にされていない。

九曜 (くよう)

天界の未来を見定め導く王宮付きの「星見」だが、先帝を殺害し天帝となった帝釈天に300年間逆らい続け逃亡した。級友である夜叉王に最後の星見として「天帝を滅ぼす六星」と阿修羅のことを伝えた後、毘沙門天に殺害される。

場所

天界 (てんかい)

『聖伝-RG VEDA-』の舞台である、神々の暮らす世界。帝釈天と毘沙門天を筆頭とする四天王によって恐怖政治が敷かれており、先帝に仕えていた神々も300年の長きに渡って忍従を強いられている。

善見城 (ぜんみじょう)

『聖伝-RG VEDA-』に登場する舞台のひとつ。天帝の居城。水に見える幻力の結界に包まれた阿修羅城は水面に映る影のように見え、善見城と対になっている。

その他キーワード

修羅刀 (しゅらとう)

『聖伝-RG VEDA-』に登場する剣。創世の頃より伝わる、阿修羅一族の代々の王に受け継がれる伝説の剣で、炎を生みあらゆる魔を焼き尽くすとされる両刃の剣。300年前に阿修羅王が帝釈天に倒された後、地下世界で迦羅が守っていたが阿修羅が受け継ぐ。夜叉王の持つ夜摩刀とは互いに引かれ合う性質を持つ。

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