15世紀ローマにおける人間と魔女の戦争
15世紀のローマでは、人間と魔女の間で戦争が勃発していた。しかし、人間に敵対しているのは当時の魔女たちのみ。1000年前に「贖罪監獄(カルタグラ)」に収監された「12人の最初の魔女」たちは、人間に対して憎しみを抱いていない。彼女たちは聖約(プロポネール)を結ぶことで、人間の味方に引き込むことが可能。ただし、聖約は魔女にとって結婚と同義であり、一人の人間が複数の魔女と聖約を結ぶことは重婚とみなされ、クレド浄会においては大罪とされている。
裏切りの魔女とニコラの旅立ち
エゼルバルドたちが服役していた寝殿(ネクリア)には、本来「12人の最初の魔女」が収監されているはずだった。しかし、浄皇のヴァレンチナが魔女たちの収監場所を移すためにそれぞれのアイアンメイデンを開けたところ、一つが未使用のままであることが判明する。つまり、12人の魔女のあいだで交わされた約束を破り、裏切った魔女が存在していたのだ。ニコラは裏切りの魔女、アダンテを討つため、あえて絞首刑を受けて自らの死を偽装し、エゼルバルドたちと共に旅に出る。
七つの源罪を司る魔女たちとの戦い
ニコラたちの前に立ちはだかるのは、アダンテだけではない。傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、暴食、色欲という七つの源罪(セプテム)を司る魔女たちが、アダンテの腹心として各地の街を支配していた。ニコラたちは魔女たちを討ち、人々を解放する旅を続ける。その道中で立ち寄った故郷で、ニコラはやがて信じがたい真実と向き合うことになる。
登場人物・キャラクター
ニコラ・エスカリバ
クレド浄会に所属する修道士の少年。年齢は13歳。学僧のあいだでは「聖天使城の異端の住人」と呼ばれ、一目置かれる存在。3歳の時、魔女によって故郷の村が焼き払われ、両親を失った。その際に現浄皇のヴァレンチナに救助され、以降は彼女の養子として浄皇庁で育てられた。浄会秘蔵の魔術文献や禁書、異端書を熱心に読み漁(あさ)り、魔女に対抗するための防衛術を身につけている。人間と魔女の戦争に備え、贖罪監獄(カルタグラ)に収監されていた最初の魔女の一人、エゼルバルドを解放し、聖約(プロポネール)を交わした。しかし、当初は聖約が結婚と同義であることを知らされておらず、その後エゼルバルドに続いてウプスラとも聖約を交わしたため、重婚罪に問われることとなった。その際、あえて絞首刑に処されたように見せかけることで、クレド浄会から解放された。
エゼルバルド
「12人の最初の魔女」の一人であり、ニコラの最初の妻。桃色の髪をセミロングヘアにしている。森と狩猟の女神、ディアナ・ネモレンシスの予言者であり、巫女も務めている。贖罪監獄(カルタグラ)内の寝殿(ネクリア)中央に設置されたアイアンメイデンの中で、永期刑と処女刑を受け、骸骨の姿となっていた。純血の涙を供犠として捧げており、ニコラの流した涙が口元に触れたことで復活し、肉体を取り戻した。ニコラと聖約(プロポネール)を交わしたが、その聖約が結婚と同義であることはニコラに伝えていなかった。そのため、ニコラがその意味を知らないままウプスラとも聖約を交わした際には、激しい嫉妬を見せた。女神変成(アドベント)すると、身にまとう衣装が鳥をモチーフにしたものへと変質する。
ウプスラ
「12人の最初の魔女」の一人であり、ニコラの2番目の妻。長く紺色の髪をたなびかせている。森と狩猟の女神、ディアナの神殿があるネミの森では、警護全般を統括していたことから「森の王」とも呼ばれている。贖罪監獄(カルタグラ)内の寝殿(ネクリア)の壁に隠されたアイアンメイデンの中で、永期刑と処女刑を受け、骸骨の姿となっていた。良質な血を供犠として捧げており、ニコラの血が口元に触れたことで復活し、肉体を取り戻した。ニコラと聖約(プロポネール)を交わしたが、先にエゼルバルドがニコラと聖約を交わしていたことを知り、強いショックを受ける。女神変成(アドベント)すると、身にまとう衣装が蝶をモチーフにしたものへと変質する。
ミュリッタ
「12人の最初の魔女」の一人であり、ニコラの三番目の妻。赤毛のショートボブヘアに眼鏡をかけている。ネミの森にある森と狩猟の女神、ディアナの神殿で、毒や薬を扱う呪い師として知られていた。贖罪監獄(カルタグラ)から運び出される際、周囲に不幸をまき散らしたため、旅の途中でニコラたちのもとに届けられた。街道の魔女との交戦中にニコラと聖約(プロポネール)を交わしたが、先にエゼルバルドとウプスラがニコラと聖約していたことを知り、再び封印されそうになった。しかし、自分がニコラたちに迷惑をかけていたことを自覚し、仲間に加わることを決意した。清心の汗を供犠として捧げている。女神変成(アドベント)すると、身にまとう衣装がキノコをモチーフにしたものへと変質する。







