花右京メイド隊

花右京メイド隊

作者・もりしげの一般誌デビュー作にして代表作。母の死を機に、突然、大財閥の御曹司となった花右京太郎は豪邸で暮らすことになる。そこで働く花右京メイド隊のマリエルたちとの生活を描くラブコメディ。秋田書店「月刊少年チャンピオン」にて1999年から連載。2001年4月、2004年4月にテレビアニメが放送された。

正式名称
花右京メイド隊
ふりがな
はなうきょうめいどたい
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

花右京太郎は、母の死により祖父を頼って上京するが、突然家督を譲られ大財閥の主になる。そして数えきれないほどのメイド達が働く豪邸で暮らすことになった。花右京家の豪邸に伝わる奇妙な風習や、屋敷に秘められた謎に戸惑いながらも、立派な当主であろうとする太郎。そんな彼を支える、マリエルをはじめ花右京メイド隊の生活が繰り広げられる。

登場人物・キャラクター

花右京 太郎 (はなうきょう たろう)

15歳の少年で、母の死により祖父花右京北斎のもとへ行くことになるが、北斎から家督を譲られ、突然に花右京家の当主となる。質素な生活を好むが、用が無くなり解雇されるメイドの事を思い、過剰な奉仕を受け続ける。優柔不断だが誠実で優しい性格が、花右京家のメイドたちに慕われる。

マリエル

花右京家のメイド長を務める少女。花右京太郎専用のメイドとして幼いころから教育をうけており、仕事の手際もよいが、天然ボケな部分も見られる。MEMOLから情報を得たグレースによれば、遺伝子操作で作られた、太郎の人形となるべく作り出された人間。太郎の望みに全て従うようマインドコントロールを施されていた。 太郎との交流により、徐々に人間らしい感情を見せるようになる。

花右京 北斎 (はなうきょう ほくさい)

花右京太郎の祖父。スキンヘッドでサングラスを着用している。大財閥花右京家を一代で築きあげた人物だが、花右京太郎の母の死を機に、太郎に家督を譲り隠居する。ただし、親衛隊である赤色王旗を傍に置くなど実権は手放しておらず、大多数のメイドは太郎の命令よりも北斎の意向を優先させる。

シンシア ランドラヴィジャー

花右京家のメイドの中でもとりわけ幼い少女。無口だが常に明るい表情で太郎を和ませている。元は9歳でMITを首席で卒業し、アメリカの国家機関からも誘いを受けた天才少女。もうひとつの人格グレースを宿しており、彼女が眠るとグレースが表層意識に出るようになっている。 グレースとは互いに相手の存在を知っており、夢の中で情報交換をし合ってもいる。

グレース

シンシアの中にあるもうひとつの人格。シンシアと同様、天才的な頭脳を持ち、花右京家では情報部の責任者としてメインコンピュータMEMOLの管理を一手に引き受けている。自信家で粗野な性格だがシンシアを大切に思っており、体への負担を減らすべく表に出る時間を少なくしている。

鈴木 イクヨ (すずき いくよ)

メガネをかけた花右京家のメイドで技術部の責任者。主に研究室で機械の発明を行っているが、彼女の作った機械はしばしばトラブルを起こす。発明以外ではアニメ・漫画も趣味としており、「江田島シモーヌ」のペンネームで同人誌製作も嗜む。病弱で気圧の変化に弱い。

剣 コノヱ (つるぎ このえ)

花右京家のメイドで、警備部の責任者。剣をはじめ武術の達人であり、花右京太郎の警護という職務には厳格。当初は軟弱な太郎に苛立つことが多かったが、次第に認識を改め、好意を抱くようになる。

慈悲王 リュウカ (じひおう りゅうか)

花右京家のライバルとされる巨大財閥・慈悲王家の次期当主。花右京太郎との初対面では彼の貧相さを見て侮ったが、後に現当主である祖父から家督を譲る条件として太郎との結婚を提示される。やむなく太郎に近づき、花右京家への押しかけメイドにもなるが、次第に太郎へ好意を抱くようになる。 「武力による世界統一」を目指しており、ミリタリー志向が強い。

紫皇院 (しこういん)

花右京家の前当主花右京北斎の親衛隊である、赤色王旗のリーダー。他の赤色王旗メンバーや剣コノヱには、姉のように慕われている。コノヱを鍛えた人物であり、現在のコノヱでも歯が立たない程の実力を持つ。

早苗 八島 (さなえ やしま)

花右京家のメイドで、警備部の一員。剣コノヱの補佐役を務める実力者だったが、失敗の責任を取らされる形で花右京太郎付きメイドへ転属される。コノヱへの憧れが強く、自室はコノヱのグッズであふれている。

三小田 春男 (さんこだ はるお)

花右京太郎が転校した中学校でのクラスメイト。太郎の少し前に高知から来た転校生で、転校初日の太郎に早速声をかけた。以後、中学校における太郎と最も親しい友人となる。語尾を延ばし、とくに「のー」をつける口調が目立つ。

慈悲王 シズカ (じひおう しずか)

慈悲王リュウカの腹違いの妹であり、リュウカの影を自認して慈悲王家の裏の面を取り仕切る。忍者のような術を使い、扇と紐を武器とする。同人誌趣味があり、鈴木イクヨを「シモーヌ先生」と呼び敬愛している。

泉 リュウジ (いずみ りゅうじ)

花右京太郎の家庭教師となるべく花右京北斎の命を受けた、という触れ込みで花右京家に現れた青年。太郎から短期間で信頼を得て兄のように慕われるが、その正体は北斎に家族を破滅させられた男であり、復讐のための潜入であった。

集団・組織

赤色王旗 (せきしょくおうき)

『花右京メイド隊』に登場する一団。ルーツは十字軍の三大騎士団にあるとされ、花右京家の前当主花右京北斎との契約により彼の親衛隊として組織された。十二人の女性からなる集団で、本来は影の存在であり、表に姿を現すのは余程の事、とされている。

場所

花右京家 (はなうきょうけ)

『花右京メイド隊』の舞台となる屋敷。花右京太郎が祖父の北斎より譲られた、東京の山奥に建つ豪邸で、敷地は太郎が遭難の危険を感じるほど広い。

その他キーワード

MEMOL (めもる)

『花右京メイド隊』に登場するコンピュータ。花右京家のシステムを管理している。グレースによれば、まだ試験運用中だが世界最速のスーパーコンピューターであり、完成すればその演算能力で世界の政治・経済を思うがまま。そして扱えるのグレースだけだという。上部に被さった、とんがり帽子のようなコーン型の白いフードが特徴的。

アニメ

花右京メイド隊 La Verite

母の死を機に祖父の元を訪れた少年・花右京太郎は、突如として大財閥の家督を譲られ、その当主となってしまう。大豪邸には、祖父により結成された女性だけの特殊技能集団「花右京メイド隊」が住んでおり、太郎は彼女... 関連ページ:花右京メイド隊 La Verite

花右京メイド隊

母の死を機に祖父の元を訪れた少年・花右京太郎は、突如として大財閥の家督を譲られ、その当主となってしまう。大豪邸には、祖父により結成された女性だけの特殊技能集団「花右京メイド隊」が住んでおり、太郎は彼女... 関連ページ:花右京メイド隊

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