概要・あらすじ
まあちゃん(山口正美)には、忘れられない人達がいる。いずれも菜の花が大切な思い出になっていた。
登場人物・キャラクター
山口 正美 (やまぐち まさみ)
高校時代はショートヘアー、小学校時代は二つ結びの髪の女子。高校では新聞部に所属し、勉強は嫌いだったが、あこがれの先生が教える世界史だけはがんばっていた。小学校入学時の知能検査では、できの悪い方に判定されたらしく、母親を心配させていた。
先生 (せんせい)
山口正美が高校の時の世界史の教師。好きな花は菜の花だと語った。授業は豊富な逸話に富み、テストはなんでも持ち込み可の論文形式という方針を取っていた。山口正美はひそかに憧れていた。
森 (もり)
おかっぱ髪に丸眼鏡をかけた女性。山口正美の家に下宿していた女子大生。かつて学生運動にのめり込んでいた。大学を卒業し青森県の郷里に帰る直前に、下宿の部屋を菜の花でいっぱいにする。一人娘で家をつがなければならなかった。
平沢 (ひらさわ)
髪を後ろで結んだ若い女性。山口正美が小学校1年生の時の担任教師。朝礼の間、教室に残ってピアノを弾いていた生徒達を名乗り出させ、授業が終わるまで立たせた。