概要・あらすじ
少女こばとは、傷ついた人を癒すことで得られる心の塊をビン一杯に集めるために頑張っているが、失敗ばかりでお目付役でのいおりょぎさんに怒られてばかりだった。ある時、よもぎ保育園の園長・沖浦清花と、そこで働いている青年・藤本清和と出会い、二人のお手伝いをすることとなる。最初はぶっきらぼうな藤本に戸惑うこばとだったが、藤本の内面の優しさを知り、じょじょに藤本に惹かれていく。
登場人物・キャラクター
花戸 小鳩 (はなと こばと)
『こばと。』の登場人物。天真爛漫で明るい少女。「行きたい場所」に行くために、傷ついた人を癒すと手に入る心の塊を集めているが、失敗続きでいつもお目付役のいおりょぎさんに怒られている。また、極度のドジッ娘で、なにもない場所でよく転ぶ。歌が非常に上手い。よもぎ保育園のお手伝いをしており、そこで働く藤本のことが気になりつつある。 実は天界と異界の争いの余波を浴びてしまったこばとを助けるために、天界の天使・水晶が魂の身代わりとしてこばとに宿っている。
水晶 (すいしょう)
『こばと。』の登場人物。天界において、天使の卵をふ化させる役目を担っている天使。五百祇と出逢い、互いに惹かれ合っていたが、五百祇の起こした戦争の余波を浴びたこばとを救うために、魂の身代わりとなった。こばとと同じ魂を持つので、姿形はこばととそっくりである。
いおりょぎ
『こばと。』の登場人物。こばとと一緒に行動している犬のぬいぐるみ。こばとのお目付役のような立場で、こばとの行動を独断で採点している。ぬいぐるみの姿をしているため、人の目があるところでは動けない。真の姿は異界の王族・五百祇で、一目惚れした水晶を手に入れるために天界に戦争を仕掛けるが敗北。 罰として今の姿に変えられて、こばとの願いを叶えるサポートをしている。なお、「いおろぎ」が正式な名前だが、こばとはうまく発音できず「いおりょぎ」と呼んでいる。
藤本 清和 (ふじもと きよかず)
『こばと。』の登場人物。よもぎ保育園で保育士として働く大学生。こばとのアパートの隣の部屋に住む。無愛想だが根は優しい好青年。孤児で7歳の時に清花の父に引き取られ育てられたため、清花には家族愛に近い感情を抱いている。よもぎ保育園の抱える借金を少しでも返すために、大学を休学して様々なバイトを掛け持ちしている。 こばととは初めて会った時の印象が悪かったため、最初のうちは心を許していなかったが、徐々にその距離が縮まっていく。
沖浦 清花 (おきうら さやか)
『こばと。』の登場人物。父から受け継いだよもぎ保育園の園長をしている。優しく、子供たちからの人気も高い。藤本とは家族同然の関係で、誰よりも藤本のことを理解している。沖浦和斗と結婚していたが、現在は離婚している。ただし、籍はそのままで沖浦姓を名乗っている。
沖浦 和斗 (おきうら かずと)
『こばと。』の登場人物。清花の元夫。よもぎ保育園の立ち退きを迫るヤクザ。清花の父が園長だった頃、慈善事業と偽り、膨大な借金を負わせた。細身でホスト風の外見をしているが、腕っ節は強く、藤本を軽くあしらっている。
宮田 (みやた)
『こばと。』の登場人物。沖浦和斗の部下のヤクザ。沖浦の指示でよもぎ保育園に嫌がらせをしていたが、盲腸で苦しんでいるところをこばとに発見され、病院に運ばれた。退院後、こばとに礼を言うためよもぎ保育園を訪れ、沖浦に会って話がしたいというこばとの頼みを聞き入れた。
三原 千歳 (みはら ちとせ)
『こばと。』の登場人物。こばとや藤本が住むアパートの管理人。清花の高校時代のクラスメイトで、同じクラブに入っていた。よもぎ保育園の事情も知っており、何かと気にかけている。千帆、千世という双子の娘がいる。
おばあちゃん
『こばと。』の登場人物。こばとがお手伝いに押しかけた家の住人。実は占い師をしており、いおりょぎさんのことも気付いていた。こばとを占い、こばとの願いが変わるかもしれないと予言した。
うしゃぎさん
『こばと。』の登場人物。ウサギの姿をした天界からの使い。宙に浮かび、花などに変化したメッセージを手に持っている。普通の人間には姿は見えないが、のど飴のイメージキャラクターとして、そっくりのキャラが使われている。
銀生 (ぎんせい)
『こばと。』の登場人物。異界の住人で、猫のような姿をしている。幼い頃に五百祇に拾われ、育てられた。五百祇には特別な感情を抱いており、なにかと突っかかったり、他の者が五百祇の邪魔をしたり、悪くいうことを許さなかったりする。
玄琥 (げんこ)
『こばと。』の登場人物。異界の住人。かつて五百祇が起こした戦争のとばっちりで、熊の姿に代えられている。さらに、バームクーヘン屋を営むことを命じられているが、バームクーヘン作りに関しては気に入っており、バームクーヘン屋を楽しんでいる。
瑞祥 (ずいしょう)
『こばと。』の登場人物。異界の住人で、玄琥の使いの者。玄琥と同様、戦争に関わった罪で鳥に姿を変えられている。余計な一言を口走ってしまうのが悪い癖。玄琥の調べた情報を五百祇に伝える役割も担っている。
琥珀 (こはく)
『こばと。』の登場人物。天界の天使。水晶と同じく天使の卵を孵す役割を担っており、歌が非常に上手い。五百祇とは以前から互いの名前を知っていた。現在は外科医・栩堂琇一郎の恋人として、一緒に暮らしている。