華麗なる食卓

華麗なる食卓

長期連載となったふなつ一輝の代表作。監修は食文化研究家の森枝卓士。カレー職人・高円寺マキトが、世界を回って修業したカレーの腕で、周囲の人々が抱える問題を解決する、カレー専門料理漫画。後半からは料理選手権「エディブルファイト」での料理バトルが話の主眼となる。集英社「週刊ヤングジャンプ」2001年7号から2013年2号まで連載。

正式名称
華麗なる食卓
ふりがな
かれーなるしょくたく
作者
ジャンル
料理人
 
料理バトル
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概要・あらすじ

女子高校生の曽根崎結維が助けた行き倒れの青年・高円寺マキトは、彼女の父・曽根崎総一郎と会う約束をしていたカレー職人だった。しかし曽根崎総一郎はカレー作りの修行に行くと言って出て行ったきり、一年以上音沙汰なし。彼の店である「カレーハウス クッキングガネーシャ」もつぶれて人手に渡る寸前だった。それを聞いた高円寺マキトは、恩人の店を再建するべく、住み込みでカレー職人として働くことを結維に申し出る。

登場人物・キャラクター

高円寺 マキト (こうえんじ まきと)

カレー職人。シンガポール生まれの金髪の青年。幼い頃から料理人を志し、12歳の時に亡くなった母親の作ったカレーを再現しようと試みたときから、「カレー中毒者」となった。以降、インド、タイ、スリランカ、パキスタンなど各国を巡り修行を続けてきた。しかしそれでも母のレシピを再現しても美味しくならないことから、かつて母のカレーを取材し、『近代亜細亜料理紀行』という本に書いたルポライターの佐久間鋭司を探しはじめる。 料理修業の旅の途中で出会った曽根崎総一郎が佐久間を知っていると聞き、彼の店「カレーハウス クッキングガネーシャ」を訪ねるが、総一郎は行方不明になり、店は人手に渡りかけていた。そこで恩人の店を立て直すため、総一郎の娘である曽根崎結維と共に、「ガネーシャ」を立て直すべく奮闘を始める。 客のことを第一に考える性格。度を越したスケベ。関西弁で喋る。

曽根崎 結維 (そねざき ゆい)

女子高校生。「カレーハウス クッキングガネーシャ」を営む曽根崎総一郎の娘。行き倒れになっていた高円寺マキトを助けた縁で、彼と共に総一郎がいなくなって潰れかけていた「ガネーシャ」を立て直そうと奮闘する。父から何も教えられておらず、料理の腕は悪い。

向井 新二 (むかい しんじ)

洋食屋「黄花楼」の見習いシェフ。修業を兼ねて、かつて「黄花楼」でバイトをしていた高円寺マキトが切り回すようになった「カレーハウス クッキングガネーシャ」の手伝いに入ることになる。当初はおぼつかない手つきだったが、マキトの指導によってみるみるうちに腕をあげていった。

宇童 龍平 (うどう りゅうへい)

ガタイのいい料理人の青年。支店開設のため「カレーハウス クッキングガネーシャ」の店舗を狙う、高級料亭を経営する「翠蓮」の刺客として高円寺マキトの前に現れた「潰し屋」。今まで相手と同じレシピで、相手より美味しい料理を作るという料理勝負を仕掛け、いくつもの料理店を潰してきた。事故で目が見えなくなった妹の治療費を払うために悪辣な手段に手を染めてきたが、マキトとの勝負後、それらがすべて「翠蓮」の仕組んだことであると知り、「翠蓮」を裏切る。 そのため「ガネーシャ」への放火犯という濡れ衣を着せられてしまうが、マキトと共に放火の真犯人である椎名トオルとの和風カレー勝負を行う。

椎名 トオル (しいな とおる)

ダマスカス鋼の洋包丁2本を操る料理人の青年。宇童龍平に続いて、支店開設のため「カレーハウス クッキングガネーシャ」の店舗を狙う、高級料亭を経営する「翠蓮」の刺客として高円寺マキトの前に現れる。幼い頃父親が卑怯な料理勝負で惨敗させられ自殺して以来、そのときの相手が作ったインドカレーを憎み、父の和風カレーに強いこだわりを持つようになった。 精神が不安定でキレやすい。榊圭吾とタッグを組んで、マキト・龍平組と和風カレー勝負を行う。

榊 圭吾 (さかき けいご)

フランス料理店「ル・グラン・フィー」の天才シェフ。寡黙な青年。かつて高円寺マキトと料理勝負をして勝ったが、マキトの腕を高く評価し、以来ライバルとして一目置いていた。「翠蓮」に一時協力していたのは、マキトの行方を捜すためであった模様。フランスに新店を出すことになり、その右腕としてマキトを連れて行きたいと望んだが、料理の売り上げ勝負で敗北し、フランソワ・ルドワイセンと共にフランスへ旅立った。

フランソワ・ルドワイセン (ふらんそわるどわいせん)

フランス料理店「ル・グラン・フィー」の副料理長の娘。16歳。かつて高円寺マキトと榊圭吾の料理勝負のきっかけをつくったことがあり、そのときから二人に心惹かれている。自称「フランス料理界の妖精」だが、料理の腕は悪い。

宗方 重光 (むなかた しげみつ)

洋食屋「黄花楼」の店主兼総料理長。初老の男性。隻眼。高円寺マキトをバイトとして雇っていた時期があり、彼が辞めてからも何かと気にかけている。

松部 信之助 (まつべ しんのすけ)

洋食屋「黄花楼」のシェフ。努力家だが嫌味な性格がたたって人望が薄い。曽根崎結維に一目惚れをし、何かと得意の貝柱カレーを作って持っていくが、口にしてもらえるところまで行かないことが多い。

恵那 鋭司 (えな えいじ)

大手食品企業「GIFC(Global International Foods Company)」の代表取締役社長。前社長の婿養子。旧姓は「佐久間」で、元々はアジアの食文化研究をしていたルポライター。高円寺マキトが探し続けている人物。

土門 海 (どもん かい)

大手食品企業「GIFC」専属の料理人集団「エディブルガーディアン」の№1。37歳の男性。割烹を基本とした料理人。「エディブルガーディアン」の中でも随一の実力を誇り、公式戦120戦無敗。

蓮見 響也 (はすみ きょうや)

大手食品企業「GIFC」専属の料理人集団「エディブルガーディアン」の№2。古式料理術「蓮見流」の生まれだが、奔放な性格ゆえに実家には絶縁されている。相手の能力を奪う「強奪」の能力を持つ。

国東 心 (くにさき こころ)

グルメ雑誌「月刊ぐるめいと」の女性ルポライター。高校時代、佐久間鋭司の書いた本を読みルポライターを志した。仕事にやる気を失っていたときに高円寺マキトに出会い、気持ちを一新させる。

嘉手納 碧琉 (かでな へきる)

沖縄の料理店「琉球庵」の手伝いをしている19歳の少女。特技は琉球唐手。対戦相手となった高円寺マキトを闇討ちしようとするが、その際お尻を見られてしまい、その責任を取ってもらおうとマキトに結婚を申し込む。以降、メイドが好きというマキトの嘘を本当だと思い込み、メイド服を着るようになった。

クレジット

監修

森枝 卓士

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