蘊蓄漫画 減点パパ

蘊蓄漫画 減点パパ

酒や食を中心に、減点正夫が日常生活のあれこれについて雑学を披露する蘊蓄(うんちく)漫画。元々の作品タイトルは『減点パパ』だったが、愛蔵版では「蘊蓄漫画」がタイトルとして前面に押し出され、「減点パパ」はサブタイトル扱いとなった。1話4~6ページ構成で、各話の冒頭には、作者の古谷三敏による、テーマに沿った雑文が掲載されている。「週間ポスト」1978年1月6・13日合併号から1986年3月28日号までかけて掲載された作品。

正式名称
蘊蓄漫画 減点パパ
作者
ジャンル
その他ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

サラリーマンの減点正夫は、正月に若い娘がジーパン姿から振袖姿に着替える様を見て、「日本人が日本を取り戻せるのは正月だけ」だと、日本の正月の良さをしみじみ実感する。ママの母親が持ってきてくれた三の重のおせち料理に「やっぱり昔の人は違う」と、舌鼓を打つ。そして、一の重には祝肴口取りといって「甘いもの」、二の重は「焼き物中心」、三の重は「煮物中心」と、おせちについての蘊蓄(うんちく)をママに披露し、ママは得意の下ネタで応戦するのだった。

登場人物・キャラクター

減点 正夫 (げんてん まさお)

東京都千代田区一ツ橋の会社に勤めるサラリーマン。クリ坊とモモコの父親。蘊蓄(うんちく)を傾けていないと死にそうになるほどの蘊蓄好き。晩酌時に食べ物や酒についての蘊蓄を披露することが多く、いつもママに下ネタ交じりのキツイ返しをされてしまう。人付き合いが良く、家にも同僚や友人が頻繁に遊びに来ては、蘊蓄を披露し合う。 酒とゴルフと麻雀が好き。ママには、「顔はまずいが、ひとくせないからいいパパなのよ」と言われている。

ママ

減点正夫(パパ)の妻。女子大出身で、今は専業主婦の30代。パパの蘊蓄(うんちく)にいつも付き合い、パンチの効いた返しをするが、時にはケンカになることもある。見た目はとぼけているが下ネタが好きで、いつもパパをたじろがせる。安さが売りの化粧品を使うなど倹約家だが、時々髪型が変わるなど意外におしゃれ好き。パパには「顔はまずいが、ひとくせあるからいいんだよ」と言われている。

クリ坊 (くりぼう)

減点正夫(パパ)とママの息子。モモコの兄。小学生の男の子。ママのヘアピースをかぶってパパを驚かすなど、いたずら好き。映画に詳しく、ポルノ映画にまで精通している。食事をしながら蘊蓄(うんちく)を傾けるパパに対して「パパはどうして今食べてるものには満足できないの?」と、時に母親譲りの鋭い突っ込みをすることもある。

モモコ

減点正夫(パパ)とママの娘。クリ坊の妹。食いしん坊でチャーハンが好き。パパとママが蘊蓄(うんちく)がらみで子供のようなケンカをするのを見ては、「大人って意外と単細胞なのよね」と語る、冷めた性格。また、花札でパパを負かした後、現金を持っていない彼を締め出してしまうなど、ちゃっかりしたところがある。

山田 (やまだ)

ハゲ頭の中年男性。減点正夫の友達。珍しい辛口の酒、岐阜の「三千盛」が手に入った、と家を訪ねてくる。辛さの中にコクがあり、小林秀雄や永井龍男も誉めた酒だと散々蘊蓄(うんちく)を傾け、酒のことならなんでも聞いてくれと豪語する。ママの燗のつけ方を絶賛するも、電子レンジでチンしただけと言われ赤面する。

ひや奴 (ひややっこ)

クラブ「おかまちゃん」のホステス。自虐ネタが得意。見た目は女性だが、いわゆる「モロッコ帰り」のオカマ。意味のわからない減点正夫(パパ)に、「タマなしウインナー状態」だと説明。男性が苦手なパパはタジタジとなり、日本の将来を憂うこととなる。パパを店に連れてきた部長には、「顔もおもしろい」と評されている。

岡本 (おかもと)

減点正夫(パパ)の友人。ゴルフコンペの後に家に連れてきた。丸いサングラスをかけた、礼儀正しく穏やかな男性。ベスグロ(ストグロススコア)賞を獲るほどゴルフが上手い。ちなみにその時、パパはブービー賞だった。ゴルフクラブのメーカーなどの蘊蓄(うんちく)に詳しく、パパやママ相手にわかりやすく解説する。

ロン

減点正夫(パパ)の友人。在日10年の外国人。日本語に精通し、時候のあいさつを入れた手紙をパパに送ってくる、折り目正しい性格の男性。ブランデーやコニャックに詳しく、日本の家庭料理ほど美味しいものはないと、ママの手料理を絶賛する。給料はドル建てなのでよく銀行に行くが、日本のサラリーマンは銀行を使わなすぎる、とパパに意見する。

新人 (しんじん)

減点正夫(パパ)の会社の新入社員。自分を「出さない」「見せない」「わからせない」と言われる、「新三ない世代」世代の青年。彼の上司が何を言ってものれんに腕押しだ、と噂しているのを聞いたパパが、コミュニケーションを取ろうと飲みに誘う。以降、パパのことを「先輩らしくない先輩」だと慕うようになる。

飲み屋のママ (のみやのまま)

減点正夫(パパ)が行きつけにしている飲み屋のママ。料理上手で、出汁に使う昆布を産地で使い分けている。店のお客とビールについての蘊蓄(うんちく)を披露しあった後のパパに対し、「あの人はビール会社の工場長よ」と打ち明けて動揺させるなど、とぼけたところがある。

ドクター

医者の中年男性。減点正夫(パパ)が行きつけにしている飲み屋のママの店の常連客でもある。薄着の季節になり、パパが「女性がまぶしい」と言うと、診察で女性を見慣れているのに、「通勤で目の保養ができる人がうらやましい」と返して、飲み屋のママを呆れさせる。いつも医学的見地からの蘊蓄(うんちく)を披露する。

OL (おーえる)

減点正夫(パパ)の会社のOL。メガネをかけた女性。デザイナーズブランドに身を包んだ新入社員よりも、パパたちのようなドブネズミルックの方が理に適っていると、サラリーマンの服装に関しての蘊蓄(うんちく)を披露する。これは男性と一緒に仕事をするために仕入れた知識であり、その真面目さに、パパたちは「あれがキャリアウーマンか」と驚愕する。

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