とってもしあわせモトちゃん

とってもしあわせモトちゃん

オリジナルキャラクターであるモトちゃんが、友達のレミちゃんやジョニーウォーカーくんたちと繰り広げる、ほのぼのコメディ。長い期間にわたり、あちこちの雑誌で少しずつ発表されているため、シリーズのすべてを収めた単行本はない。小学館から刊行されている『萩尾望都作品集』第16巻では、シリーズ開始は1972年4月からとある。

正式名称
とってもしあわせモトちゃん
ふりがな
とってもしあわせもとちゃん
作者
ジャンル
その他ギャグ・コメディ
レーベル
コミック文庫(女性)(小学館)
巻数
既刊1巻
関連商品
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概要・あらすじ

大きな耳で空を飛ぶ、オリーブ色の謎の生き物・モトちゃんは、ピンクでちっちゃいレミちゃんや、人間の友達であるジョニーウォーカーくんと一緒に暮らしている。グライダーに恋をしたり、宇宙人を助けたり、バンパネラと友達になったり。モトちゃんの毎日はファンタスティックで、愉快な出来事が次々と起こる。

登場人物・キャラクター

モトちゃん

大きな耳で空を飛ぶ、オリーブ色の不思議な生き物。カナダの森の中で友達のレミちゃんと住んでいたが、ジョニーウォーカーくんと知り合ってからは同じ家に住むようになる。人間だけでなく、鳥や動物の言葉もわかる。陽気で気まま。好奇心にまかせて、うっかり世界中を移動してしまうことがある。

レミちゃん

ピンク色をした小鳥のような生き物。頭の上から巻き毛が一本出ていて、その先に小さなハートがついている。モトちゃんの友達で、一緒に暮らしている。体は小さいけれど博識で頭の回転が速く、しばしば大人のような態度でモトちゃんをたしなめる。

ジョニーウォーカーくん

人間の男の子で、モトちゃんの親友。両親は音楽家で、世界中を飛び回っているため、カナダのおばさんの家で暮らしている。近くの森に住むモトちゃんとレミちゃんと知り合い、一緒に住むようになる。

ナポレオン

ジョニーウォーカーくんの飼い犬。無邪気なモトちゃんの行動がもとで、何度かひどい目にあっているため、モトちゃんを敵視している。

サンディ・トリー・ウィスキー (さんでぃとりーうぃすきー)

人間の女の子。グライダーを追いかけてイギリスまで来て迷子になったモトちゃんを保護し、しばらくの間、一緒に暮らす。普段は祖母であるミセス・スコッチ・ウィスキーと二人暮らしをしている。現実的で毒舌家でおしゃまだが、面倒見がいい。

ミセス・スコッチ・ウィスキー (みせすすこっちうぃすきー)

サンディ・トリー・ウィスキーの父親であるバーボン大佐の母親。普段は、孫のサンディと二人暮らしをしている。イギリス在住。家庭的で物腰がやわらかいが、突然にモトちゃんを紹介されても動じない、肝の据わった温かい女性。

オレンジ・キュラソー (おれんじきゅらそー)

人間の女性。「ネコヤナギからネコが生まれるという事実を百科事典に加えてほしい」というジョニーウォーカーくんからの手紙を読み、真偽を調査するためにやってきた学者。実際にネコヤナギからネコが生まれるのを見て、パニックを起こす。

チェリーちゃん

ジョニーウォーカーくんの友達。髪にリボンを結んだ可愛い女の子で、風邪をひいて寝こんだ時、バンパネラであるエロガー・ポーチネロからバラをプレゼントされた。

エロガー・ポーチネロ (えろがーぽーちねろ)

萩尾望都の代表作『ポーの一族』の主人公・エドガー・ポーツネルの、作者本人によるパロディ。ギャグタッチの二頭身で描かれている。好きなものは、人間の血と赤いバラ。お腹をすかせてジュニーウォーカーくんからバラの鉢植えを盗んだが、チェリーちゃんに可愛く笑いかけられ、プレゼントしてしまう。

書誌情報

とってもしあわせモトちゃん 1巻 小学館〈コミック文庫(女性)〉

第1巻

(1996-12-05発行、 978-4091910189)

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