概要・あらすじ
都会から郊外の団地に引っ越してきた中学生、春日牧彦が主人公。春日は勉強はできたが、運動はさっぱりで、体育の時間はクラスメイトの笑い者だった。そんなある日、自宅に強盗が押し入った。何もできずに強盗のいいなりになる両親と春日だったが、偶然訪ねてきたクラスメイト、赤垣竜平の空手によって命を救われる。一撃必殺の空手を目の当たりにした春日は、父親のような弱い人間になりたくないと、赤垣の通う空手道場に入門する決意をする。
登場人物・キャラクター
春日 牧彦 (かすが まきひこ)
中学生。運動音痴がコンプレックスの優等生。勉強漬けの毎日を送るが、無味乾燥な人生に不満を募らせていたある日、同級生の赤垣竜平が空手で強盗を退治する姿を見て、空手道場への入門を決意。地獄の特訓に耐え、心身ともに空手家として成長していく。
赤垣 竜平 (あかがき りゅうへい)
春日牧彦の同級生。スポーツ万能で学校のヒーロー。空手を習っており、腕前もかなりのもの。春日牧彦の自宅に侵入した強盗を撃退し、春日が空手を始めるきっかけを作る。
鬼門 兵介 (きもん へいすけ)
春日牧彦らが通う空手道場・鬼門塾の師範。大酒呑みだが、猛牛を素手で倒せるほどの超人。あらゆる格闘家が参加可能な、全日本空手道選手権大会を開く。
火野塚 (ひのづか)
空手道場・鬼門塾の指導役。空手三段。アメリカと日本のハーフで赤い髪が特徴。春日牧彦を過剰にしごくが、稽古をつけているうちに通じ合い、良き先輩となる。第一回全日本空手道選手権大会で、ヘビー級ボクサー、シュガー・ボボと死闘を演じる。
円谷 美希 (つぶらや みき)
空手道場・鬼門塾に通う少女。土地成金の両親を持ち、豪邸に住む。金儲けのことばかり考え、働こうとしない両親を嫌っている。
サマート・チョン (さまーとちょん)
タイ式キックボクサーの少年。キックボクシング興行のアトラクションで、春日牧彦の挑戦を受け、これを軽くあしらう。また、赤垣竜平とも対戦し、辛勝。後に鬼門塾主催の全日本空手道選手権大会に参加。空手の精神に打たれ、鬼門塾の門下生となる。
シュガー・ボボ (しゅがーぼぼ)
黒人ヘビー級ボクサー。鬼門塾主催の第一回全日本空手道選手権大会に参加。順調に決勝戦まで勝ち上がり、火野塚三段と対戦。軽快なフットワークとヘビー級のパンチで火野塚を圧倒する。
タコ部屋の鬼 (たこべやのおに)
春日牧彦が騙されて連れてこられた、北海道山奥のタコ部屋の用心棒。アゴ髭をたくわえたスキンヘッドの巨漢で、元プロレスラー。人の命を何とも思わない冷酷非情な男。
早乙女 京吾 (さおとめ きょうご)
剛柔流の天才空手家で、クマを素手で倒すほど。酒・女・バクチに溺れ、流派を破門され、函館で用心棒となっていた。鬼門塾が主催する全日本空手道選手権大会の話を聞き、第二回大会に参加すべく上京する。
エクスキュースナー・バカンボ (えくすきゅーすなーばかんぼ)
「リングの死刑執行人」の異名を持つタイ式ボクサー。タイ国ライト級チャンピオン。鬼門塾の空手家を中心にしたキックボクシング興行に参戦。圧倒的な実力で火野塚三段を退ける。
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