行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ

行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ

漫画家の沼田純が、自身のアルバイト先である某スーパーの鮮魚部における日常風景を、ゆるめのギャグタッチで描いた半ドキュメンタリー漫画。「週刊少年チャンピオン」で2010年No.19から2012年20号にかけて不定期に連載された。

正式名称
行徳魚屋浪漫スーパーバイトJ
ふりがな
ぎょとくさかなやろまんすーぱーばいとじぇー
作者
ジャンル
日常
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概要・あらすじ

担当編集者から「日記マンガがうけるらしいよ」というふわっとしたアドバイスを受けた漫画家の沼田純は、自身が勤めている某スーパーの鮮魚部でのアルバイト生活の日々を、漫画として描くことになった。鮮魚を扱う上でのさまざまな工夫や苦労、一癖もふた癖もある上司やパートのおばちゃんとの交流といった、辛くもあり楽しくもある労働の日々が、一コマずつ語られていく。

登場人物・キャラクター

沼田 純 (ぬまた じゅん)

漫画家の男性。専業ではなく、千葉県の行徳にあるとあるスーパーの鮮魚部でアルバイトをして、生計を立てている。担当編集者からのアドバイスを聞き入れ、鮮魚部における労働の日々を日記漫画として描くことになった。勤務態度はいたって真面目で努力もしているが、若干要領が悪く、仕事の覚えも遅い。そのせいで主任のイナゲからはよく怒られており、同僚のヨシノからはストレス解消を兼ねた微妙な嫌がらせを受けることもあった。 それでも、「子供に親しげに話しかけられた」「バケツをタワシで洗う音に涼しさを感じる」といった労働の中に見出した小さな喜びを糧に、懸命に仕事をこなしている。なお、お調子者の店長が皆の前で公表したことにより、沼田純が漫画家であることは、鮮魚部の同僚の間では公然たる事実となっている。 作者の沼田純本人。

イナゲ

沼田純が働いているスーパーの社員で鮮魚部の主任を務めている男性。鋭い眼光をしたイケメンの妻帯者。主な仕事は魚の買い付けと、バックヤードで魚を捌くこと。仕事はできるが愛想はなく、特売品のサンマを譲り受けようと交渉に来た惣菜部の女性を泣かすなど、若干気性が荒い。反面、パートの女性が自分の言うことをきかない件を純に相談するなど、ナイーブな面も併せ持っている。 格好いいからという理由でウミヘビを仕入れてしまうなど、こと魚のこととなると少年のような性格になる。鮮魚部で行われたマグロの解体ショーでは鬼気迫る表情をしながら、人一倍張り切ってマグロを捌いていた。漫画家が本分である純のことを少し気にかけており、漫画のネタになるからと築地の市場に純を連れて行ったこともあった。

ササキ

沼田純が働いているスーパーでパートをしている主婦。京都出身。漫画内では若い女性風に描かれている。すがすがしい明るさを持った女性で、沼田純いわく「おばさんなのになぜだかかわいい」とのこと。仕事中に味見と称した商品のつまみ食いをしたり、イナゲが差し入れたカステラを、自分の分だけ少し大きめに切り取ったりするなど、若干食いしん坊だが、そういう面も含めて純の萌えポイントとなっていた。 仕事中に純が負ったケガを治療してくれるなど、面倒見も抜群。イナゲの言うことはあまり聞かない。

コジマ

沼田純が働いているスーパーでパートをしている主婦。茨城県出身。ササキと同様に、漫画内では若い女性のように描かれている。沼田純いわく何事に対しても「男前」な性格をしており、朝の忙しい時間帯には主任のイナゲにも怒鳴り返すほどの猛者。損得勘定抜きでお菓子をパートやアルバイトに配るなど、気配りもできるタイプだが、純の漫画については特に面白いと思っておらず、純本人にもそれを伝えて、彼に大きなショックを与えていた。

ヨシノ

沼田純が働いているスーパーでアルバイトをしている中年男性。一見すると親切で大人しそうな男性だが、イナゲやパートのおばちゃんに怒られたうっぷんを純にぶつけるなど、若干陰湿な性格をしている。仕事にはうるさいイナゲのことを嫌っており、彼に聞こえるか聞こえないかというギリギリの位置で嫌味を吐いていた。会話の中で時折発揮するギャクセンスも微妙かつ独特だが、それを純に「盗んでいいからね!!」と言うなど、ある意味強い心を持っている。

ミツイシ

沼田純が働いているスーパーに、パートとして入って来た後輩の女性。純よりも少し年上。入ってきた当初は純の一挙手一投足に感心していたが、純よりも仕事ができるため、すぐにその立場が逆転する。生真面目な性格をしており、おふざけが苦手。いつもは冷静だが、あわてるとパニックに陥ることもある。

店長 (てんちょう)

沼田純が働いているスーパーの店長。テンションが高めなアイデアマンの男性。どことなくおちゃらけた言動をしているが仕事ぶりは真面目。バレンタインデーにチョコレートと刺身を併せた商品を提案して、見事に完売させるなど、独特のセンスと有能さ発揮していた。少々お調子者な面があり、独断で鮮魚部のハチマキを作ったことが原因で社長に呼び出されたこともあった。

タカマツ

沼田純が働いているスーパーに新人として入って来た若い男性。勤務初日から30分遅刻したうえ、主任のイナゲに対し「先輩後輩っての大嫌いなんですよね~」と言い切り、イナゲをして「オレが辞めるかお前が辞めるかだな」とまで言わしめた、ある意味で大物。

ヤマナカ

沼田純が働いているスーパーに新人として入って来た、魚屋で働いた経験のある20代前半の男性。経験者であるがゆえに、純の仕事上のアドバイスにも露骨に反発していた。タフなうえに仕事はできたものの、「かったるい」という理由でわずか1日で退職する。

モリ

沼田純が働いているスーパーの社員で、鮮魚部に異動して来た男性。長髪にピンクのオーバーオールといういでたちをした、独特のファッションセンスの持ち主。女性関係のトラブルの末に異動して来たが、鮮魚部でもふざけ半分でミツイシに抱きついたことが問題となり、再び異動となる。

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