概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
佐々木 (ささき)
ブラック企業に勤務する男性。年齢は45歳。独身でアパートに住んでいる。気遣いに長(た)けた心優しい性格の一方で、どこか犬に似た愛嬌と不憫(ふびん)な雰囲気を醸し出している。目敏大学文学部日本文学科の出身で、国文先生のゼミ生だった。大学生時代に付き合っていた遠野先輩の影響から喫煙の習慣がある。現在の職場がブラックな環境で、よく利用するスーパーの2番レジで働く山田のことをひそかに癒やしの対象にすることで、日常のストレスに耐える日々を送っている。しかし、連日の会議に辟易(へきえき)していたある日、煙草(たばこ)でストレスを発散しようとしたところ、スーパーの裏にある職員用スペースで喫煙していた「田山」と名乗る女性に誘われ、いっしょに吸うことになる。この時の出来事をきっかけに、その後もスーパーの買い物後や帰り道に喫煙を共にするようになり、親しくなっていく。一方で、田山が実は自分のあこがれである山田本人であることにはまったく気づいていない。そのため、田山からは「にぶす木」という愛称で呼ばれることもある。
山田 (やまだ)
スーパーで働く女性店員。年齢は24歳。スーパーには8年以上勤めているベテランで、喫煙習慣がある。二番レジを担当しており、その清楚な外見と笑顔からファンとなった男性客が数多くいる。しかし、実際は無愛想で蓮っ葉な性格で、ふだんは革ジャンとピアスにチョーカーを付け、清楚さとはかけ離れたセンスをしている。ある日、喫煙スペースを探していた佐々木に、スーパー裏にある職員用の喫煙スペースを紹介し、喫煙に誘った。その後、なにかと喫煙スペースで時間を共にするようになり、次第に佐々木の心根に惹かれていく。佐々木のことは店員の山田にあこがれるファンの一人として以前から知っており、喫煙に誘った際には「田山」という偽名を名乗っている。しかし、幾度も時間を共にしながら自分の正体にまったく気づかない佐々木に対して複雑な感情を抱き、「にぶす木」という愛称で勝手に呼んでいる。
書誌情報
スーパーの裏でヤニ吸うふたり 3巻 スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉
第1巻
(2022-08-25発行、 978-4757580947)
第2巻
(2023-01-25発行、 978-4757583627)
第3巻
(2023-07-25発行、 978-4757586949)