スーパーの裏でヤニ吸うふたり

スーパーの裏でヤニ吸うふたり

数々の賞を受賞し話題となった地主の代表作。現代のとあるスーパー裏にある喫煙スペースが主な舞台となっている。45歳のくたびれたサラリーマンの佐々木が、ひょんな事から知り合った喫煙仲間の女性、田山とスーパー裏の喫煙スペースで無駄話する日常を描いたラブコメシガレットストーリー。社会に揉(も)まれて疲れ果てたサラリーマンが、パンクなファッションに蓮っ葉な言動の女性店員と繰り広げる、いじらしい会話が特徴となっている。また、年齢差のある佐々木に惹(ひ)かれていく田山の内面や、ふだんは清楚(せいそ)な店員の山田に扮した田山の正体に気づかない佐々木の鈍感さがもたらす、二人のじれったい関係性が見どころとなっている。地主がTwitterで2022年3月9日に公開したweb漫画『スーパーの裏でヤニ吸う話』がもととなっており、のちにタイトルを『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』に改め、スクウェア・エニックス「月刊ビッグガンガン」2022 vol.09から連載が開始された。「次にくる漫画大賞2022」webマンガ部門で第1位、第7回「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」で第4位を獲得。また、Honya Club.com「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」で4位、同賞内の企画である「出版社コミック担当が選んだおすすめコミック」においては1位を獲得している。

正式名称
スーパーの裏でヤニ吸うふたり
ふりがな
すーぱーのうらでやにすうふたり
作者
ジャンル
ラブコメ
 
日常
レーベル
ビッグガンガンコミックス(スクウェア・エニックス)
巻数
既刊3巻
関連商品
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

佐々木 (ささき)

ブラック企業に勤務する男性。年齢は45歳。独身でアパートに住んでいる。気遣いに長(た)けた心優しい性格の一方で、どこか犬に似た愛嬌と不憫(ふびん)な雰囲気を醸し出している。目敏大学文学部日本文学科の出身で、国文先生のゼミ生だった。大学生時代に付き合っていた遠野先輩の影響から喫煙の習慣がある。現在の職場がブラックな環境で、よく利用するスーパーの2番レジで働く山田のことをひそかに癒やしの対象にすることで、日常のストレスに耐える日々を送っている。しかし、連日の会議に辟易(へきえき)していたある日、煙草(たばこ)でストレスを発散しようとしたところ、スーパーの裏にある職員用スペースで喫煙していた「田山」と名乗る女性に誘われ、いっしょに吸うことになる。この時の出来事をきっかけに、その後もスーパーの買い物後や帰り道に喫煙を共にするようになり、親しくなっていく。一方で、田山が実は自分のあこがれである山田本人であることにはまったく気づいていない。そのため、田山からは「にぶす木」という愛称で呼ばれることもある。

山田 (やまだ)

スーパーで働く女性店員。年齢は24歳。スーパーには8年以上勤めているベテランで、喫煙習慣がある。二番レジを担当しており、その清楚な外見と笑顔からファンとなった男性客が数多くいる。しかし、実際は無愛想で蓮っ葉な性格で、ふだんは革ジャンとピアスにチョーカーを付け、清楚さとはかけ離れたセンスをしている。ある日、喫煙スペースを探していた佐々木に、スーパー裏にある職員用の喫煙スペースを紹介し、喫煙に誘った。その後、なにかと喫煙スペースで時間を共にするようになり、次第に佐々木の心根に惹かれていく。佐々木のことは店員の山田にあこがれるファンの一人として以前から知っており、喫煙に誘った際には「田山」という偽名を名乗っている。しかし、幾度も時間を共にしながら自分の正体にまったく気づかない佐々木に対して複雑な感情を抱き、「にぶす木」という愛称で勝手に呼んでいる。

書誌情報

スーパーの裏でヤニ吸うふたり 3巻 スクウェア・エニックス〈ビッグガンガンコミックス〉

第1巻

(2022-08-25発行、 978-4757580947)

第2巻

(2023-01-25発行、 978-4757583627)

第3巻

(2023-07-25発行、 978-4757586949)

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