GS美神 極楽大作戦!!

GS美神 極楽大作戦!!

ゴーストスイーパーの美神令子と助手の横島忠夫、おキヌちゃんの3人が、除霊や妖怪退治をはじめとした様々な依頼や、突発的なトラブルを解決していく作品。連載開始当初は1話完結方式のギャグ路線がメインだったが、連載が進むにつれてギャグ要素はそのままにシリアスな展開も増え、さらにバトルやアクションの要素も加わっていった。

正式名称
GS美神 極楽大作戦!!
ふりがな
ごーすとすいーぱーみかみ ごくらくだいさくせん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
バトル
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概要・あらすじ

高額な報酬で除霊や妖怪退治を請け負う世界有数のゴーストスイーパー美神令子は、美神の体目当てに薄給で働く助手の横島忠夫と幽霊少女のおキヌちゃんとともに様々な依頼をこなしていた。ある時、小竜姫から竜神族の王子の保護を依頼された美神令子は、王子の命を狙う竜神族のメドーサと対決。かろうじてメドーサを撃退した美神令子だったが、それを機に神族と魔族の戦いに巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

美神 令子 (みかみ れいこ)

世界最高レベルの実力を持つゴーストスイーパーの一人。赤毛のロングヘアーが特徴の女性でボディコンを愛用している。古今東西の魔術や呪術に精通しており、数々の除霊道具を使いこなす。主な使用アイテムは神通棍、破魔札、精霊石。才色兼備だが守銭奴でプライドが高く負けず嫌い、かつ自己中心的な性格で、たとえ相手が神や悪魔であっても強気な姿勢を崩さない。 母親の美神美知恵と同じく時間を移動する能力を持っている。しかし、時間を移動するには落雷クラスの莫大なエネルギーが必要であり、本人が思うように扱うことはできない。ゴーストスイーパーとしての師匠は唐巣和宏。

横島 忠夫 (よこしま ただお)

額にバンダナを巻いている男子高校生。煩悩の塊で、女性が大好き。美神令子の色香に惑わされ、時給250円で美神令子のアシスタントを務めている。かわいい女の子や美女とあれば見境なしに欲情してナンパや告白をするほか、隙あらば美神令子の風呂場を覗く、体を触るなどのセクハラを繰り返す。 妖怪や霊など、人外の存在に好かれやすい体質の持ち主。連載開始当初は霊能力が使えず破魔札さえ扱えなかったが、小竜姫に潜在能力を見いだされ、香港でメドーサと対決した際に才能が開花。以降は自身で霊能力をコントロールできるようになった。

おキヌ

青く長い髪と巫女衣装が特徴の少女の幽霊。山で地縛霊となっていたところを美神令子に解放され、成仏させてもらう手数料を稼ぐため日給30円で美神令子のアシスタントになる。300年以上幽霊を続けている幽霊の大ベテランで、物を自在に触ることができるほか、霊能力がない人でも姿を見ることができる。 温厚な性格で人当たりもよく世話好き。横島忠夫のことを気に入っている。お金に執着する美神令子や女好きの横島忠夫と比べて良識があるが、幽霊の目線で語るため時折り常識外れな発言をすることもある。

小笠原 エミ (おがさわら えみ)

呪術を得意とする女性ゴーストスイーパー。美神令子とはライバル関係にあり、横島忠夫を引き抜く、タイガー寅吉の能力を使って廃業に追い込もうとするなど事あるごとに衝突している。ビジネス上では敵対関係にある二人だが、互いの力を認め合っており、メドーサなど大きな敵と戦う際は、いがみ合いながらも共闘している。 美男子好きで、美しい容姿を持つ吸血鬼のピートに猛アタックをかけている。必殺技は呪的な踊りで霊力を高めることによって周囲の悪霊を吹き飛ばす霊体撃滅波。

六道 冥子 (ろくどう めいこ)

十二神将の式神を使役する式神使いの女性ゴーストスイーパー。1000年以上続く六道家の令嬢で美神令子とは友人関係にある。世間知らずでメンタルが弱く、不測の事態が起こるとすぐにパニックを起こして式神を暴走させてしまうため、美神令子からも恐れられている。 式神の名前はクビラ、バサラ、メキラ、アンチラ、アジラ、サンチラ、インダラ、ハイラ、マコラ、シンダラ、ショウトラ、ビカラと十二神将にちなんでおり、それぞれが固有の能力を持っている。

ドクター・カオス

不老不死の体を持つ錬金術師。自らが造り上げた高性能アンドロイドのマリアをお供に連れている。1000年以上の時を生きており、かつては「ヨーロッパの魔王」の異名を轟かせた天才錬金術師だったが、長い年月で肉体は朽ち果て、物覚えが悪くなり昔のことをほとんど覚えていない。 霊能力目当てに美神令子の肉体を狙ったがあえなく失敗し、安アパートに部屋を借りて日本に滞在している。常に貧乏で様々な金儲けや悪巧みを企むものの、ことごとく失敗している。

マリア

ドクター・カオスが魔法技術の粋を集めて造り上げた高性能アンドロイド。マリアは通称で、正式名は人造人間試作M-666。見た目はショートカットの若い女性の姿をしており、全盛期だった頃のドクター・カオスが想いを寄せた女性がモデルになっている。力が強く、両腕を有線で飛ばすロケットアーム、腕のガトリング砲など全身が武装化されている。 足の裏に搭載された小型のロケットエンジンで人を乗せて飛行することも可能。

唐巣 和宏 (からすかずひろ)

エクソシストの男性。ゴーストスイーパー業界の中でも屈指の実力を持つ人物。ピートの師匠であり、かつては美神令子も彼に師事していた。通称は唐巣神父。ピートや美神令子からは先生と呼ばれる。かつてはキリスト教徒だったが、禁じられている悪魔払いを行ったため現在は破門されている。 個人で唐巣教会を開き、高額な報酬を払うことができない民間人からの依頼を引き受けている。金銭欲がなく、困っている人を見捨ててはおけない性分で、一時は無報酬で依頼を請け負うあまり空腹で倒れてしまうこともあった。

ピエトロ・ド・ブラドー

吸血鬼と人間の間に生まれたヴァンパイアハーフの男性。横島忠夫のクラスメイト。正義感が強く、唐巣和宏の弟子として唐巣和宏の教会に住み込みで生活している。外見は10代半の好青年だが、700年以上の時を生きている。悪事の限りを尽くした吸血鬼の父親を憎んでおり、自分に吸血鬼の血が流れていることにコンプレックスを持っている。

厄珍 (やくちん)

破魔札や神通棍などの除霊用品や呪的アイテムを専門に扱う厄珍堂の店主。お金と女が大好きな中年オヤジ。珍しい品物が手に入ると客で実験するクセがあり、横島忠夫を騙して新薬のテストをしたこともあった。金のためなら善悪を問わない性質で、美神令子とは互いに弱みを握りあう関係にある。 儲け話に目がなく、ドクター・カオスと共同でマリアの量産機を作ろうと計画したこともあった。

小竜姫 (しょうりゅうき)

妙神山修行場の管理人を務める竜神族の女性。見た目は10代くらいの若い女性だが人間よりも長い時間を生きており、人間界にいる神族の中でも上位の実力を誇る。背中にある逆鱗に触ると巨大な竜の姿になって理性を失い、あたり一面を焼き尽くすまで暴れまわる。普段は山奥に住んでいるため人間界の常識にうとい。 横島忠夫の潜在能力に気付き、彼が霊能力に目覚めるきっかけを作った。

タイガー寅吉 (たいがーとらきち)

強力なテレパシー(精神感応)能力を持つ男性。横島忠夫のクラスメイト。虎に変身することで能力を発動し、相手に幻覚を見せることができる。しかし、能力を使い続けると理性を失って本能のままに女性を襲うようになってしまうため、故郷の国では厄介者扱いされてきた。自らの能力を封印して制御できるようにしてくれた小笠原エミを慕っており、彼女のアシスタントとして来日した。 普段は女性恐怖症と思われるほど女性に対して免疫がない態度を見せる。

伊達 雪之丞 (だて ゆきのじょう)

霊気の鎧を纏う魔装術の使い手。好戦的な性格の男性で、重度のマザーコンプレックス気質。最初期は魔装術を身につけるため悪と知りながらメドーサの配下となってGS資格試験に参加していた。互角の実力を持つピートとの全力の戦いを邪魔されたことをきっかけにメドーサたちと決別。 香港でメドーサたちと対決して以来、美神令子たちと共に戦うようになる。

メドーサ

危険人物として全国指名手配されている竜族の女性。魔族アシュタロスの配下。小竜姫と互角に渡り合うほどの実力を持つ。残忍かつ狡猾な性格で、目的のためなら部下を巻き添えにするなど手段を選ばない。竜神の王子を暗殺しようとした一件以来、美神令子をはじめとするゴーストスイーパーたちとたびたび衝突を繰り返すようになる。 主な使用武器は刺又状の槍と、髪の毛から変化した大口の化物(ビッグイーター)。

西条 輝彦 (さいじょう てるひこ)

ICPOの超常犯罪課、通称オカルトGメンの日本支部に所属する男性。美神美智恵の弟子。美神令子の初恋の相手。豊かな人間こそ社会に奉仕するべきと考えており、最高峰のゴーストスイーパーである美神令子をオカルトGメンに誘う。紳士的な青年だが、横島忠夫に対してだけは明確な敵意を持っており、腹黒い一面を見せることがある。 主な武器は霊剣ジャスティス。

美神 美智恵 (みかみみ ちえ)

時間を移動する能力を持つゴーストスイーパー。美神令子の母親。時間移動能力を持つ人間を狙う魔族から幼少期の美神令子を逃がすため、現代の美神令子たちがいる時代に時間移動してきた。魔族を撃退した後は元の時代へ戻ったが、現代でアシュタロスとの戦いが始まった際に、再び美神令子たちの前に現れた。 美神令子のお金への執着心に頭を悩ませている。

犬塚 シロ (いぬづか しろ)

人狼の少女。人狼の一族、犬神族の子で、一族の中でも希少な女性。得意武器は自らの霊力を刀に変える霊波刀。父親の仇を討つため、敵に唯一対抗できる霊波刀を鍛えようと横島忠夫に弟子入りする。当初は幼い少年のような容姿をしていたが、瀕死の重傷を負った際に、人狼の持つ回復パワーと手当てをしていた横島忠夫たちの霊力の影響で少女の姿へと成長した。 同じ犬族だがまったく習性が違うタマモをライバル視し、タマモと張り合って美神令子の事務所に居候するようになる。

タマモ

狐の妖怪。別名、金毛白面九尾の妖狐。人間形態の外見は制服を来た女子高生。前世は玉藻前と呼ばれる妖狐。タマモ自身は新たな九尾の狐として復活したばかりで前世の記憶もほとんどないが、前世にまつわる悪評を危険視した日本政府から攻撃を受け、退治されかけたところを横島忠夫とおキヌちゃんが秘密裏に保護した。 極度の人間不信に陥り一度は人間に復讐することも考えたが、美神令子と美神美智恵の説得により思いとどまる。一時は一人で行動していたが、人間界で生き残るために人の常識を覚えるべく美神令子の事務所に居候するようになった。

ワルキューレ

魔族の軍人。魔界の正規軍所属で、魔界第二軍の特殊部隊大尉を務めている。ジークフリートの姉。冷戦対立中の神族と魔族の間で戦争が起こるのを回避すべく、武闘派の魔族から美神令子を守るために派遣された魔族の戦士。人間に変装し春桐魔奈美という名前で美神令子に近づいた。 春桐はワルキューレの英語読みバルキリーをもじったもの。

ジークフリート

魔族の軍人。ワルキューレの弟。魔界軍所属の情報士官で階級は少尉。普段は温厚な人柄だが、軍の厳しい訓練による影響でベレー帽をかぶると条件反射で戦闘的な性格に変わる。人材交流の留学生として、神界の拠点である妙神山に魔界から派遣された。

ヒャクメ

神族の調査官。全身に100の感覚器官があり、隠れているものを見抜く透視、遠くの様子を見る遠視、対象の魂を見る霊視など様々なものを見通す力を持つ。神界の上層部から命を受け美神令子が魔族に狙われる理由を調査しにきた。好奇心旺盛で行動力もあるが抜けているところが多く、不測の事態が起こるとすぐにパニックに陥る。 スーツケース型のノートパソコンに似た道具を使って相手の能力を借りることができる。

アシュタロス

強大な力を持った上級魔族。武闘派魔族の代表格であり、メドーサなど強力な配下を何名も従えている。美神令子の前世メフィスト・フェレスの生みの親。神、魔、人すべての世界の支配するためメフィスト・フェレスの生まれ変わりを探している。自らの力を分け与えて新たな魔族を生み出すことができ、現代で新たにルシオラ、ベスパ、パピリオの3人を作り上げた。

ルシオラ

ホタルをモチーフにした外見を持つ魔族の女性。アシュタロスの配下。アシュタロスを完全復活させるために作られた魔族の一人。光を利用した幻覚や麻酔を得意としている。当初はアシュタロスに忠誠を誓って冷徹に任務をこなし、ベスパ、パピリオとともに人間界にある神族、魔族の拠点の破壊活動や、メフィスト・フェレスの生まれ変わりを探して人間を襲った。 見た目は成人女性だが生まれたばかりで人生経験が少なく、敵であるはずの横島忠夫に助けられて恋心に目覚める。

ベスパ

スズメバチをモチーフにした外見を持つ魔族の女性。アシュタロスの配下。アシュタロスを完全復活させるために作られた魔族の一人。スズメバチの姿をした眷属を従えている。血の気が多く好戦的だが仲間意識が強い。アシュタロスに対して、忠誠を越えた感情を持っている。

パピリオ

蝶をモチーフにした外見を持つ魔族の少女。アシュタロスの配下。アシュタロスを完全復活させるために作られた魔族の一人。蝶の姿をした眷属を従えている。見た目も性格も子どもそのものだがケタ違いに強く、三頭のケルベロスなど凶悪な魔物をペットとして多数飼っている。 横島忠夫をペットとして強引に連れ去った。

メフィスト・フェレス

1000年前にアシュタロスが作り出した下級魔族。美神令子の前世で、外見も瓜二つ。人間の魂を集めるため横島忠夫の前世をたぶらかそうとする。見た目は成熟しているが、生まれたばかりで感情が未発達。

場所

妙神山 (みょうじんさん)

『GS美神 極楽大作戦!!』に登場する場所。人間の世界に108存在する神族や魔族の拠点のひとつで、霊能力者の能力を鍛えることができる修行場。竜神族の小竜姫が管理人を務めている。様々な修行コースが存在し、中には負ければ命を落とす危険なものもある。

その他キーワード

ゴーストスイーパー

『GS美神 極楽大作戦!!』に登場する職業。人間に害をなす悪霊の除霊を請け負う専門家。除霊師とも呼ばれる。略称はGS。霊能力をもった様々な人間が従事している。依頼内容は除霊に限らず、妖怪退治や悪魔払いなど、普通の人間では対処できない様々な超常的な事件に対応する。危険な悪霊などと対峙する機会も多く、ときには命を失うこともある危険な職業。 また、除霊用のアイテムは軒並み高額でコストがかかることから依頼料も高額になりやすく、お金がない民間人は依頼することさえままならないケースもある。霊能力を持たない人間には霊を見るもできないため、世間からは詐欺まがいの商売と見られることもある。

GS資格試験 (ごーすとすいーぱーしかくしけん)

『GS美神 極楽大作戦!!』に登場する試験。優秀な能力を持ったゴーストスイーパーを選抜するための国家試験。試験内容は、受験生の霊力を測定する一次審査と、受験生同士で試合をする実技試験の2種類。霊力が少ない人間は一次審査で落とされる。実技試験で2回戦まで勝ち抜いた者に資格が与えられる。

神通棍 (じんつうこん)

伸縮する棒状の武器。形は棒だが、霊力を込めることで剣のように扱って霊を払うことができる。ゴーストスイーパーが使う一般的な攻撃装備のひとつで、美神令子も愛用している。

破魔札 (はまふだ)

霊力を封じ込めた紙のお札。少量の霊力を起爆剤にして封じられているパワーを解放して攻撃する。値段によって威力が変わり、高いもので8千万円、安いもので50円のものがある。このほか、霊を吸い込んで封印するお札は吸魔護符と呼ばれる。

精霊石 (せいれいせき)

霊力が内包された特殊な石。力を解放して悪霊を一掃する、目くらましに使う、結界を作るなど、攻守ともに様々な用途に使用することができる万能の道具。大きいものほど力が強いがその分価値が高く、数億円単位で取引される。身を守るための咄嗟の切り札として使用されることが多く、美神令子はイヤリングやペンダントとして身につけていた。

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