概要・あらすじ
師匠の遺言に従い真の騎士になるために剣聖界アースティアを旅している熱血少年アデュー・ウォルサムとその相棒のリュー(「リューナイト・ゼファー」)だったが、西の大陸「ウエストガンズ」で勇者を探している魔法使いの少女パッフィー・パフリシアと、その従者である僧侶のイズミ、忍者のサルトビたち一行に出会う。
パフに勇者と認められたアデューはパフたちと共に旅をすることになる。道中で大賢者ナジーに出会った一行は、ナジーの見た予知の内容を確かめるために世界の中心に刺さる巨大な剣「大いなる剣(アースブレード)」のあるヴァニール大陸を目指す。
登場人物・キャラクター
アデュー・ウォルサム (あでゅーうぉるさむ)
騎士のリュー(「リューナイト・ゼファー」)を操る自称「音速の騎士」の熱血少年で、師匠の遺言を守るために真の騎士になるべく旅を続けている。「騎士は非道をせず」といった騎士道大原則を忠実に守ろうとするが、がむしゃらな性格のせいか一人で突っ走ってしまうことが多い。戦い方も突進に偏りがちだが、剣の腕はなかなかのもの。 元々はリューナイト・ゼファーは師匠のものであったため願掛けとして外ではゼファーの名を告げずにいたが、師匠の技であった必殺技「重閃爆剣(メテオザッパー)」を習得したことで正式にゼファーを受け継いだと自覚するようになる。
パッフィー・パフリシア (ぱっふぃーぱふりしあ)
魔法王国パフリシアの第一王位継承者である魔法使いのお姫様で、魔法使いのリュー(「リューメイジ・マジドーラ」)に乗り魔法を駆使して戦う。優しく礼儀正しい性格で、何かに気づいたときや納得した際に手を「ぽんっ」と打つ癖がある。身体能力も高く、太ももを露出するような服装が多い。旅を介して正義感の強い少年アデュー・ウォルサムに好意を寄せていく。
イズミ
パッフィー・パフリシアのお目付け役として旅に同行する従者で、パーティーのリーダー役を務める生真面目な性格をした僧侶の男性。回復の呪文を得意とする。怪力を持ち知識や見聞も広いが、女性に対する抵抗心が薄い。僧侶のリュー(「リュープリースト・バウルス」)に乗り、治癒や防御面でアデュー・ウォルサムたちをサポートする。
サルトビ
東方の島国「ヒノデ国」出身の、魔法王国パフリシアに使える忍者。故郷を壊滅させられた復讐のためにパッフィー・パフリシアたちの旅に同行している。忍装束を身にまとい、顔の下半分を隠すマスクを片時も外そうとしない。パッフィー・パフリシアに惚れ込んでいるせいか、パフに好意を寄せられているアデュー・ウォルサムを快く思っておらず、何かにつけて過激な手を使いアデューを排除しようとする。 忍者のリュー(「リューニンジャ・爆裂丸」)に搭乗し、忍術を駆使して戦う。
カッツェ
とにかく金目の物やお宝に目がなく、自分にとって金銭的に得のあることならばどんな危険もかえりみないエルフの宝物狩人の少女。極度の近眼のため、眼鏡を外すとほとんど何も見えない。ガンマンのリュー(「リューガンナー・イエーガー」)に乗り、二丁の5連装拳銃でアデュー・ウォルサムらから武人の札(カード)を盗もうとする。
ガルデン
エルフと邪竜族のハーフの青年で、卓越した剣技と強力な雷の魔法を得意としている。残忍な性格をしており、勝負においては「敗者などゴミ同然」と考え征服欲と野心を露わにする。リューと魔族のロボットドゥームの合成品である魔法剣士のリュー(「ダークナイト・シュテル」)に乗り、アデュー・ウォルサムらを追い詰めていく。
リューナイト・ゼファー (りゅーないとぜふぁー)
『覇王大系リューナイト』に登場する巨大ロボット。アデュー・ウォルサムが呼び出す騎士のリューで、剣と盾を持って戦う。気位が高く、正義感の強い性格をしている。元々はアデューの師匠のものだったが、亡くなった後はアデューが登場している。必殺技は全身に光を纏って敵に突撃する「覇翔斬り(クラッシュドーン)」と、剣に集めた魔力の光を敵にぶつける「重閃爆剣(メテオ・ザッパー)」。
リューメイジ・マジドーラ (りゅーめいじまじどーら)
『覇王大系リューナイト』に登場する巨大ロボット。パッフィー・パフリシアが呼び出す魔法使いのリューで、杖と宝珠を手に魔法の力で戦うほか、アデュー・ウォルサムが操るリューナイト・ゼファーの剣に魔法の力を与えるなど援護にも長けている。使用する魔法は「ホノオン」、「ヒュント」、「フルム」、「キラリン」、「ライダース」などで、威力によって語尾が変化する。
リュープリースト・バウルス (りゅーぷりーすとばうるす)
『覇王大系リューナイト』に登場する巨大ロボット。イズミが呼び出す僧侶のリューで、メイスと盾を手に肉弾戦もこなす。「奇跡(ミラクル)」と呼ばれる回復や防御の法術のほか、闇の力を浄化する能力も持つ。アデュー・ウォルサムが操るリューナイト・ゼファーが負傷により腕を失った際は、回復の法術で腕を再生させてみせた。
リューニンジャ・爆烈丸 (りゅーにんじゃばくれつまる)
『覇王大系リューナイト』に登場する巨大ロボット。サルトビが呼び出す忍者のリューで、敵を翻弄する素早さを持ち、忍者刀や手裏剣、爆弾や投げクナイなど非常に多くの武器と忍術を駆使して戦う。必殺技は高速回転しながら敵へと突っ込んでいく秘術「轟乱舞斬(パイル・エグゼクター)」で、ライバルのアデュー・ウォルサムにも披露せず隠してある。
リューガンナー・イエーガー (りゅーがんなーいえーがー)
『覇王大系リューナイト』に登場する巨大ロボット。カッツェが呼び出すカッツェ家に代々伝わるガンマンのリューで、複座式のリューであり終盤にはカッツェの兄と共に搭乗する。魔法弾を撃つことができる二丁の5連装拳銃で戦う。アニメ版での名前はリューガンナー・デリンガー。
ダークナイト・シュテル (だーくないとしゅてる)
『覇王大系リューナイト』に登場する巨大ロボット。ガルデンが呼び出すリューと魔族のロボットのドゥームの合成品でありで、非常に攻撃的かつ残忍な性格をしている。強大な闇の力を持ち、魔法剣士として長いランスと強力な魔法を駆使して戦うほか、強固な装甲を持つ邪竜形態に変形することもできる。
場所
アースティア
『覇王大系リューナイト』の舞台である「剣聖界」と呼ばれる異世界。アデュー・ウォルサムとパッフィー・パフリシアたちが初めて出会った「ウエストガンズ」のある西部大陸や、パフの故郷であるパフリシア王国がある中央大陸、騎士の国があるバイフロスト、サルトビの故郷日の出国がある東部大陸などから形成され、世界の中心には世界のどこからでも見えるほど巨大な剣「大いなる剣(アースブレード)」が深々と刺さったヴァニール大陸がある。
その他キーワード
精霊石 (こくーん)
リューを上位的機体に階級転位(クラスチェンジ)させることができ、剣やクナイなど専用の武具にはめこまれている。魔王クラスの敵と渡り合えるほどの力を得ることができるが、転位に失敗すれば乗り手とリューも滅んでしまう危険性を秘めている。パッフィー・パフリシアの話では、そのうちのひとつがパフリシア王国の地下に保管されている。
クレジット
- 原案
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矢立 肇 , 幡池 裕行