観用少女

観用少女

希少な生き人形観用少女を販売する人形店の店主をガイド役にした、笑いあり、涙あり、ときにはホラー要素ありのファンタジー短編集。特別な銘を持つ人形のほかは、登場人物や施設の固有名詞は一切示されない形で物語は進む。

概要

人形自らが買主を選び、価格も法外という、プレミアム人形観用少女。そんな高価な人形の育成には、ミルクと砂糖菓子以外は与えてはいけないという掟があった。だが、人形店のショウウィンドゥ越しに買主として見込まれた青年は、観用少女の懇願に抗いきれず掟をやぶる。(「食卓のミルク」より)

登場人物・キャラクター

主人公

病魔に侵されたうえ、職まで失ったきまじめな青年で、名前はない。人形店の前で行き倒れたところを、店主に介抱された。その際、観用少女を目覚めさせてしまう。買い取り能力は皆無だったが、観用少女がしがみついて... 関連ページ:難病の青年

主人公

描いた人物に死をもたらす異能の絵描き。名前はない。雨にぬれた月の銘を持つ観用少女に恋をした老人が、自分のために目覚めなかった人形を死の道連れにするために雇った。雨にぬれた月の異変に気づいた店主が制作の... 関連ページ:青年画家

主人公

個人金融会社の気のいい青年従業員で、名前はない。借金を踏み倒して夜逃げした人物の家で、置き去りにされた観用少女と出会い、買い手が見つかるまでの間、かいがいしく面倒を見た。その甲斐あって、別れ際に大泣き... 関連ページ:金融会社の社員

主人公

娘を亡くした失意の母親に、自分の存在を忘れられてしまった悲劇の少年。名前はない。姉のふりをすることで母の偽りの愛を得て心慰めていた。観用少女には無条件で愛される質。母親のために購入された姉娘に瓜二つの... 関連ページ:女装の少年

ウェーブのかかった髪を細いリボンで束ね、中国風の衣装を好んで着用する美青年。名前はない。訪問客に観用少女の特性や育成方法をレクチャーするのが常で、アフターサービスとしてミルクや砂糖菓子ドレスといった育... 関連ページ:店主

場所

人形店

『観用少女』に登場する施設。観用少女を取り扱う唯一の専門店で、中国風の調度品に囲まれた店内には、常に数体の観用少女が眠っている。ミルク砂糖菓子香り玉といった、観用少女の育成に必要な品を販売するほか、環境の変化などで調子を崩した観用少女のメンテナンスも行う。

その他キーワード

観用少女

『観用少女』に登場する生き人形の総称。休眠状態で客を待ち、意中の相手が現れると目を覚まして買い取られるのを待つ不思議な性質を持つ。大きさは人間の少女ほどで、うまく育てば購入時の外見を長く保つことが可能... 関連ページ:観用少女

ポプリ・ドール

『観用少女』に登場する生き人形のバリエーションの一つ。ミルクと一緒に香り玉を与ることで芳香を放つ特殊な観用少女。香り玉の種類は一つだが、放つ芳香は観用少女にごとに変化する。短編「桃源郷」に登場する3体... 関連ページ:ポプリ・ドール

白雪

『観用少女』に登場する銘持ちの生き人形。短編「スノウ・ホワイト」に登場する、透けるような白い肌と絹糸のような長い漆黒の髪の持ち主。出戻りの経歴があるプライスダウン商品だが、観用少女としての品質は最上級... 関連ページ:白雪

あの子

『観用少女』の短編「ミッシング・ドール」に登場する生き人形。若い娘の姿に成長した観用少女で、言葉も不自由なく話す。亡くしたばかりの愛する主人を祖母と思い込み、その祖母が、自分を育てるために手放したとい... 関連ページ:あの子

オランピア

『観用少女』の短編「楽園の果実」に登場する銘持ちの生き人形。観用少女の改良種「歌う少女」の初期型で、誰にでもほほえむ人形として知られていた。だが、持ち主が殺害されて盗まれたうえ、犯人も死んでしまった経... 関連ページ:オランピア

アクアプラン虫

『観用少女』の短編「珊瑚」に登場する水生の生き人形。幼い少女がいる家庭の父親が、酔った勢いで買ってきたお土産で、小さな珊瑚の殻の中で眠っていた。当初は、アクアプラン虫という品名以外は、入手ルートも育成... 関連ページ:アクアプラン虫

天国の涙

『観用少女』に登場する宝石。最高に愛されて育った観用少女の涙が、真珠のような粒宝石となる。観用少女本体よりも高額で取引されることがある品で、色はさまざま。人形店の店主は、涙を流す瞬間に見ていたものの色を映すことが多いと語っている。

花冠

『観用少女』の短編「メランコリィの花冠」に登場する寄生植物。観用少女の頭上で一日だけ咲き誇る美しい花で、観用少女が受け取る愛の種類によって色が変化する。幸福な愛に満たされた観用少女の花は珊瑚色、哀しみ... 関連ページ:花冠

SHARE
EC
Amazon
logo