言葉の獣

言葉の獣

作者・鯨庭の初長編連載作。現代の日本が舞台。人の発した言葉を「獣」として見ることができる共感覚の持ち主・東雲灯と、そのクラスメートで詩が大好きなやっけん。二人の女子高生が、「この世で一番美しい言葉の獣」を探して、「言葉の生息地」と呼ばれる不思議な世界を探索するファンタジー。「言葉」や「詩」を「獣」や「風景」として可視化している点が斬新で、「言葉とは何か、詩とは何か」というテーマに、「言葉の獣」という架空の生き物を通して、詩的かつ哲学的にアプローチしている。リイド社「トーチweb」にて、2021年6月11日より連載を開始。

正式名称
言葉の獣
ふりがな
ことばのけもの
作者
ジャンル
ファンタジー
 
動物・ペット
レーベル
トーチコミックス(リイド社)
巻数
既刊2巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

東雲 灯 (しののめ あかり)

「言葉」を生き物の姿(言葉の獣)で見ることができる共感覚を持つ女子高生。小学校の国語の授業で、谷川俊太郎の『生きる』を音読した際、神様のように美しい獣と遭遇。その経験がきっかけで、「この世で一番美しい言葉の獣」を探すようになる。クラスメートのやっけんが、自分と同じく「言葉の生息地」という特殊な場所に来られることを知り、「この世で一番美しい言葉の獣」を一緒に探してほしいと頼む。言葉の獣をスケッチするのが趣味。しかし、自分の存在を残したくないと考えており、スケッチブックがいっぱいになると捨てようとする。

やっけん

長身、ショートカットの女子高生。東雲灯のクラスメート。「詩」が大好きで、「詩」に対する周囲の無理解に憤慨している。Twitterで、普通そのままスルーするような感覚をうまく文章に落とし込んでいる「天然の詩」を見つけるのが趣味。「言葉」を生き物の姿(言葉の獣)で見ることができる東雲と出会い、「言葉の生息地」と呼ばれる特殊な世界に誘われる。ちなみに「言葉の生息地」で東雲は人間のままだが、やっけんは虎の姿である。東雲の頼みで「この世で一番美しい言葉の獣」を一緒に探すことになる。本名は薬研(やげん)だが、東雲に「やっけん」と間違えられ、以後その呼び名が定着した。

書誌情報

言葉の獣 2巻 リイド社〈トーチコミックス〉

第1巻

(2022-05-07発行、 978-4845861224)

第2巻

(2023-02-24発行、 978-4845861521)

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