概要・あらすじ
ある日、社畜サラリーマンの一色孝雄(タカオ)が帰宅すると、部屋に着物を着た小さな女の子がいた。幻覚かと疑うタカオだったが、女の子は実在し、その正体はナズナ様という貧乏神だった。彼女は、ただの貧乏神ではなく、取り憑かれた者の願いを叶えることができるという。さっそく体の疲れを取るように願うタカオ。すると、さっきまでの疲れがウソのように消え去り、体がすっかり軽くなったが、それと同時に部屋のテーブルが突然壊れてしまう。願い事が叶うと、その分何かが壊れてしまうシステムらしい。また、タカオが感じた「福」の分だけ、ナズナの手帳に「福印」を押すことができ、手帳が福印でいっぱいになると、彼女は福の神になれるという。そんなわけで、福印をためるため、ナズナはタカオにずっとへばりつくようになる。ナズナのような神様はほかにもおり、タカオの会社の後輩である中野加奈に取り憑いた福の神ナンテン、タカオのマンションの隣人である香月栞に取り憑いた貧乏神ヨモギなどが現れるようになった。こうして、人間と貧乏神や福の神の波乱万丈な日常が幕を開けるのであった。
登場人物・キャラクター
一色 孝雄 (いっしき たかお)
28歳の男性会社員。日々社畜として働いているせいか、目の下のくまが目立つ。貧乏神のナズナ様に取り憑かれ、波乱の日常を過ごすことになる。性格が歪んだ小人物だが、仲間思いでまじめな一面もある。
ナズナ
社畜サラリーマンの一色孝雄に取り憑いた、貧乏神の女の子。ボロボロの着物に「び」と書かれた三角頭巾が特徴。貧乏神最凶といわれる黒松を父に持ち、福の神三宮女の一人である牡丹を母に持つ、超エリート神。願いが一つ叶うと何かが一つ壊れる「念願成就」の能力を持つ。取り憑いた人間が感じた「福」を集めて福の神になることを目標としている。
中野 加奈 (なかの かな)
一色孝雄の会社の後輩女子。ポニーテールと巨乳が特徴。無病息災の能力を持つ福の神であるナンテンに取り憑かれており、心身ともに健康。タカオの願いにより、通常は見えない福の神や貧乏神の姿が見えるようになる。
ナンテン
中野加奈に取り憑いている福の神の男の子。健康運上昇の神で、無病息災の能力を持つ。坊ちゃん刈りと、身につけた小槌が特徴。愛らしい外見だが、おっぱいが好きなエロガキ。自分の姿が見えないため、加奈に好き勝手をしていた。一色孝雄の願い事で、加奈に姿が見えるようになり、うかつにおっぱいに手出しできなくなる。
香月 栞 (かづき しおり)
一色孝雄が住むマンションの隣人。黒髪ストレートの女性で、shioのペンネームで活躍するイラストレーター。金遣いを荒くさせる力を持つ貧乏神、ヨモギに取り憑かれている。
ヨモギ
香月栞に取り憑いている貧乏神の女の子。着物姿と「び」と書かれたマフラー、ショートヘアが特徴。浪費系の神で、取り憑いた人間の金遣いを荒くする。福印を集めると福の神になれるナズナに嫉妬して、福印集めの邪魔をしにきた。