概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ヒルコ
翻訳家として働く女性。桃、端午、コタローの三人の母であり、シングルマザー。痩身で美人の33歳。帰国子女で型にとらわれることのないハッキリした性格ゆえに、学生時代は浮いた存在だった。高校を辞めて海外に行ったが、10年以上経ってから、桃と端午を連れ、コタローを身ごもった状態で帰ってきた。
大蛇丸 (おろちまる)
ひねくれた性格の美青年。29歳。大学卒業後は銀行で忙しく働いていたが、今は辞めてフラフラしている。ニートだと言われているが、一応ジィさんの資産で株をしている。ジィさんに似ており、彼に大変懐いている。いつも家にいるため桃や端午、コタローの面倒をよく押し付けられている。ヒルコのことが好き。
由良ノ介 (ゆらのすけ)
大人しく穏やかな性格で、何かと周囲の面倒を見ることになるしっかりものの美大生の青年。20歳。大蛇丸の弟。貧乏でいつもバイトに勤しんでいる。ヒルコのことが好き。
キノ
バスの中で大蛇丸に話しかけてきた、少女のような格好をしている老婆。いつも少女のような格好をしているわけではないが、服装にはこだわりがあるようで目に付く格好をしている。人の言葉に色がついて見える。自称彫刻家、画家、版画家、チェンバロ奏者、映像作家、詩人、女優、そして母親。
桃 (もも)
ヒルコの娘。端午とは双子。いつも端午と二人で創作遊びに熱中している。女の子らしい服装と長い髪をしていたが、端午が髪を切るのに合わせて自分も髪を切った。
端午 (たんご)
ヒルコの息子。桃とは双子。いつも桃と二人で創作遊びに熱中している。小学校にあがるまでは服装も髪型も桃と全く同じで、女の子にしか見えなかった。それゆえ小学校入学の際に同級生にしつこくからまれて髪を切る。
コタロー
ヒルコの息子。桃と端午の弟。由良ノ介は自分がコタローの父親だと思い込んでいたが、ヒルコは桃と端午と同じく、前の彼氏がコタローの父親だと思っている。
二千花 (にちか)
ヒルコの友達の女性。学生時代は太っており、愛想を振りまくしか能がなかったが、20年で20キロ痩せた。努力家でヒルコと同じ翻訳家だが、同時通訳などもこなせる高スキルの持ち主。学生時代はヒルコのことが嫌いで、靴を隠す嫌がらせをしていた。
オトハ
由良ノ介と大学で知り合った青年。色弱の美大生。由良ノ介と取り壊し寸前のアパート一棟をルームシェアをすることになる。実はキノの孫。
ジィさん
大蛇丸と由良ノ介の祖父。二人の名付け親でもあり、若い頃は由良ノ介にそっくりだった。かぶき者と言われるような変わり者。資産があるようで成人後は毎年大蛇丸と由良ノ介にそれぞれ100万円送り、自身は由良ノ介と株をやっている。