超戦士ガンダム野郎

超戦士ガンダム野郎

プラモデルに関して天性の才能を持つ少年天地大河が、ガンダムのプラモデルを操り、敵対するモデラーたちと戦っていく様子を描いたロボットバトル漫画。『プラモ狂四郎』の世界とリンクしている。

正式名称
超戦士ガンダム野郎
ふりがな
はいぱーせんしがんだむぼーい
作画
原作
ジャンル
ロボット
 
バトル
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概要・あらすじ

ガシャポン好きの少年、天地大河川口名人の誘いを受けてG研に所属する。究極のガンダムを作り上げるというG研の目標に共鳴し、ガンダムのプラモデルに関する作成、操縦技術を磨いていく。その成長の過程で、G研のライバルたちや大暗黒SD連合など様々な敵が現れるが、持ち前のSDスピリットを発揮し、シミュレーターの中や異空間などを舞台に、バトルを繰り広げていく。

登場人物・キャラクター

天地 大河 (あまち たいが)

無類のSDガンダム好きで、毎日のようにガシャポンを回している10歳の少年。ある時川口名人と出会い、彼の勧めでG研に所属。究極のガンダムを作るという目標を掲げ、モデラーとしての腕を鍛えつつ、多くのライバルたちや、G研を狙う敵と戦いを繰り広げていく。当初はアニメには疎かったが、G研に加入してからは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のVHSを購入したりと、アニメにも興味を持ち始めた。 敵のプラモデルを撃破する際に「天誅」と叫ぶ癖がある。

杉本 ヒロシ (すぎもと ひろし)

G研名古屋支部に所属する大柄な少年。バトルシミュレーターにおける技量が高く、その実力と横柄かつ非情な性格で、大河たちを恐れさせた。しかし、SD仮面の出現によって互いに窮地に陥った際に共闘し、和解。以後は性格も丸くなり、コメディリリーフ的な役割を果たすことも多くなった。時に狼馬によってマインドコントロールをされてしまうということもあったが、実力の高さは健在で大河や亜留と共に数々の戦いを勝ち抜いていった。 タケシという弟がいる。

豪多 亜留 (ごうた ある)

G研長野支部に所属している、プラモ狂四郎の弟子を名乗る少年。3歳のときからプラモデルを組み立て続け、シミュレーターで訓練を重ねてきた。大河とは激闘を繰り広げた末にお互いを認め合い、ヒロシも含めた3人でトリオを組み、G研の要として活躍し続けた。モデラーとしてだけでなく体術にも秀でており、ヘリコプターに搭乗するターゲットに向けて、弓矢を命中させたこともある。

川口 克己 (かわぐち かつみ)

バンダイに籍を置く凄腕のモデラー。ガシャポンを楽しむ大河の前に現れ、彼がG研に所属するきっかけを作った。『プラモ狂四郎』にも登場しているほか、『ガンダムビルドファイターズ』においても初代メイジン・カワグチとして名前が知られている。

城 ススム (じょう すすむ)

天地大河のライバルの1人であり、シミュレーターによる最初の対戦相手。ガンダムのアニメに詳しい。クールな秀才だが詰めが甘く、予想外の出来事に弱い。不幸にも大河のライバルとしての立場を亜留やヒロシに奪われていってしまい、中盤以降は登場しなくなった。

スミス大薫 (すみすだいくん)

慈尾家の嫡男で、G研へ数々の妨害工作を仕掛けたSD仮面の正体。支配欲が強く、ガンダム関連のプラモデルをすべて手中に収めるという野望を抱いており、その目的のためなら手段を択ばない。自分以外のすべての存在を見下しており、後に狼馬と大暗黒SD連合を結成するが、狼馬のことは捨て駒としてしか見ていなかった。

狼馬 舞留人 (ろま まいるど)

北海道に居を構える名家狼馬家の御曹司。様々なトラップを仕掛けたりG研の仲間割れを煽るといった狡猾さを持つ。またガンキラーのような強力なプラモデルを組み上げるなど、モデラーとしての腕も卓越している。 仲間想いな面もあり、1度は自分を裏切った大薫と再び同盟を結ぶといった心の広さも併せ持つ。

千本木 獅子丸 (せんぼんぎ ししまる)

九州の名家千本木家の長男。プラモデルだけでなく、ジオラマの構築も得意としている。かつてG研を追い出された過去を持ち、復讐のためにエビルコマンドを組織。G研制圧を目論むが、大河たちに一蹴される。後に大薫、狼馬と組み枢軸軍団アクシズを旗揚げし、再度大河に挑戦する。 しかし彼らは将軍Xに利用されているにすぎず、将軍Xにより大河ごと攻撃を受けてしまう。

将軍X (しょうぐんえっくす)

異空間と人間界を繋げる能力をもつ。この力を使って人類を排除し、自らの意思を受けたプラモデルが支配する世界を作り上げようと企む。闇大帝や鎧武者のミイラ、巨大な目玉など、様々な形態に変化できるが、真の姿は闇帝王と呼ばれる巨大かつ不気味な存在。大河の操作するグレートガンダムを追い詰めるが、新生大将軍の手によってグレートガンダムがV2ガンダムに変化すると形勢は逆転し、敗れ去る。 しかし新たな形態を得て復活。V2ガンダムを破壊するが、大河、亜留、ヒロシの力を得た新生大将軍の手により、完全に滅ぼされた。

集団・組織

ガンダム研究会 (がんだむけんきゅうかい)

『超戦士ガンダム野郎』の組織。究極のガンダムである「ハイパーガンダム」の作成を目的とする研究機関。全国に支部を持ち、幕張メッセなどの施設の一部を貸し切るほどの規模を持つ。ガンダムやプラモデルに関するイニシアチブを握っているが、それを狙って攻撃を仕掛けてくる大暗黒SD連合のような組織も後を絶たないのが現状である。

その他キーワード

ガンキラー

『超戦士ガンダム野郎』の登場メカ。狼馬によって組み上げられたプラモデル。ガンキラーと言う名前は「ガンダムを殺す者」という意味合いを持つ。初登場時は1000という大河が操るプラモデルの5倍以上ものSDスピリット指数を誇り、1度は大河を完膚なきまでに叩きのめしている。機体はガンダムF-91をベースとしており、同作の敵兵器であるバグを利用した兵器などを搭載している。 また、ジオングのパーツも流用しているため、首だけの状態でも稼働させられる。

千生将軍 (せんなりしょうぐん)

『超戦士ガンダム野郎』の登場メカ。鯱をモチーフとした頭部が特徴のプラモデル。ザクレロとガンダムF-91をモデルとしており、両者の武器を装備している。狼馬の作り上げたガンキラーに対抗するため開発され、ヒロシによって運用されていたが、後に大河が使うこととなる。千生大将軍、さらに雷帝千生神将軍に強化されていき、ガンキラーを始めとした強敵を次々と撃破。 最終的には巨大な武者巨人である大光帝と融合し、千生大光帝に進化。圧倒的な力を誇る将軍Xをあと一歩のところまで追いつめた。

グレートガンダム

『超戦士ガンダム野郎』の登場メカ。大河の使用するVガンダムが、将軍Xとの戦いによって窮地に陥った際に新世大将軍の力によって変化した機体。ガンダム、ガンダムMk-II、Zガンダム、ZZガンダム、Vガンダム、ガンダムF-91の武器、防具が搭載されている。素体はVガンダムであるため、リアル体型のモビルスーツとしては比較的小型の部類に入る。 なお、本機は作中で大河が最後に使用したプラモデルである。

SDスピリット指数 (えすでぃーすぴりっとしすう)

『超戦士ガンダム野郎』のキーワード。シミュレーター上で、ガンダムのプラモデルが持つ戦闘力を示す数値。基本値はカードダスに記載されているモビルスーツのHP(ヒットポイント)ないしMP(マジックパワー)の1割だが、操縦者の精神状態や、パーツの奪取などの外的要因によって大きく増減する。そのため、初期値が高い機体が絶対的に有利であるとは限らない。 なお、使用するプラモデルがSDでない場合は「プラモスピリット指数」と呼称される。

クレジット

原案

大河原邦男

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