概要・あらすじ
1999年、南アタリア島に正体不明の宇宙人の戦艦が落下。地球人はこれを機に地球統合政府を樹立、同時に宇宙人の戦艦をマクロスとして改装した。2009年、マクロスは進宙式の最中に勝手に起動し、大気圏外に近づいていた宇宙人ゼントラーディ軍の宇宙船を撃墜してしまう。
ゼントラーディ軍の反撃による混乱の中でアクロバット飛行のパイロット一条輝は偶然可変戦闘機バルキリーに乗り込み、歌手志望の少女リン・ミンメイ、統合宇宙軍中尉・早瀬美沙と知り合うこととなる。その後マクロスは地球を離れ、一条輝は軍のパイロットとしてゼントラーディ軍と戦うことになる。
登場人物・キャラクター
一条 輝 (いちじょう ひかる)
アクロバット飛行のパイロットであったが、宇宙戦艦マクロスの進宙式の際に歌手志望の少女リン・ミンメイと知り合い、彼女を守るため統合宇宙軍のパイロットとなる。可変戦闘機VF-1J改バルキリーに搭乗、操縦技術は非常に高い。階級は軍曹から後に少尉に昇格、バーミリオン小隊を率いることになる。 リン・ミンメイとはその後も恋人未満の交際が続いている。また軍への入隊前から早瀬未沙中尉と知り合い、その後の任務でも同行する事となる。
リン・ミンメイ
『超時空要塞マクロス THE FIRST』のヒロインの一人。横浜の中華料理店の娘。歌手志望であり、南アタリア島で行われる宇宙戦艦マクロスの進宙式に付随したミス・マクロスコンテストに出場するため、南アタリア島に来ていた。だが宇宙人ゼントラーディ軍の攻撃によりコンテストは中止。 この混乱の最中、パイロットの一条輝と出会う。その後、マクロスのフォールド(ワープ)によって宇宙に飛ばされたためマクロスに乗り込むことになり、マクロスの中で歌手デビューを目指すことになる。一条輝とは恋人未満の交際が続いている。
早瀬 未沙 (はやせ みさ)
『超時空要塞マクロス THE FIRST』のヒロインの一人。統合宇宙軍中尉であり、父は統合軍の提督。宇宙戦艦マクロスの主席航空戦闘指揮官。マクロス進宙式最中に勃発した宇宙人ゼントラーディ軍との戦闘の際、民間人パイロット一条輝を誤解から可変戦闘機バルキリーに乗せて出撃させてしまう。 その後マクロスに乗ったまま冥王星付近へフォールド(ワープ)、地球への帰還を目指すことになる。軍に入隊した一条輝とは任務で同行する場面もある。
ロイ・フォッカー
統合宇宙軍少佐で可変戦闘機バルキリーのパイロット。統合戦争では180機を撃墜したエース。以前一条輝の父が率いるアクロバットチームに所属しており、その縁で一条輝を宇宙戦艦マクロスの進宙式に招待した。一条輝が軍に入隊してからは彼の直属の上司となる。 マクロスのブリッジクルーの一人クローディア・ラサールとは恋人同士。
クローディア・ラサール
統合宇宙軍中尉で宇宙戦艦マクロスの女性ブリッジクルー。黒い肌と短く縮んだ髪が特徴。可変戦闘機バルキリーのパイロット、ロイ・フォッカーとは恋人同士。また同じくブリッジクルーである早瀬未沙とも親しい。マクロスに乗ったまま冥王星付近へフォールド(ワープ)、地球への帰還を目指すことになる。
ブルーノ・J・グローバル
統合宇宙軍准将にして宇宙戦艦マクロス艦長。鼻の下にひげを蓄えている。パイプを手にする癖があるがブリッジでの禁煙は守っている。マクロス艦長就任直前に、何らかの事情で経歴に傷を負っている。マクロスに乗ったまま冥王星付近へフォールド(ワープ)、地球への帰還を目指すことになる。
マクシミリアン・ジーナス
統合宇宙軍伍長。眼鏡を掛けている。当初は陸戦用ロボット兵器デストロイドトマホークのパイロットを務めており、敵ゼントラーディ軍のエースパイロット・カムジン・クラヴシェラと互角以上の戦いを見せていた。その実績を買われ、可変戦闘機バルキリーのパイロットとして一条輝率いるバーミリオン小隊に編入された。 天才的な操縦テクニックの持ち主だが、それを鼻に掛ける部分は少ない。
柿崎 速雄 (かきざき はやお)
統合宇宙軍伍長。長身で体格もよい。可変戦闘機バルキリーのパイロット。訓練兵時代にエースパイロットのロイ・フォッカーと出撃した経験がある。その後一条輝率いるバーミリオン小隊に編入。度胸はあるが調子に乗りやすい。肉好き。 宇宙戦艦マクロスのブリッジクルーであるヴァネッサ・レイアード少尉に気がある模様。
ブリタイ”クリダニク”7018
巨大な宇宙人の軍隊ゼントラーディ軍の指揮官。敵である監察軍の反応を追っていたところ、地球の南アタリア島で地球人の手により修復された監察軍の宇宙戦艦マクロスを発見。マクロスからの攻撃を受けたことをきっかけにマクロスを追い、攻撃を加えるようになる。 参謀としてエキセドル・フォルモを従えている。
集団・組織
ゼントラーディ軍 (ぜんとらーでぃぐん)
『超時空要塞マクロス THE FIRST』に登場する組織。巨大な宇宙人による軍隊。外見は地球人によく似ているが、顔など体表の一部が盛り上がった個体も見られる。ゼントランと呼ばれる男性とメルトランと呼ばれる女性が分かれて生活している。地球人サイズの宇宙人をマイクローンと呼んでおり、「マイクローンの住む星には手を出すな」という禁忌を持つが、彼らの一人ブリタイ・クリダニクが率いる部隊は、地球人が改造した宇宙戦艦マクロスに攻撃されたことから興味を持ち、マクロスに攻撃を仕掛けるようになる。 監察軍と呼ばれる別の宇宙人の一団と交戦状態にある。
監察軍 (かんさつぐん)
『超時空要塞マクロス THE FIRST』に登場する組織。宇宙人による軍隊。劇中には姿を現していないが、地球人より巨大な宇宙人により構成されていると考えられる。ゼントラーディ軍と呼ばれる別の巨大宇宙人の一団と交戦状態にある。1999年に監察軍の軍艦の一つが地球の南アタリア島に墜落、これが地球人の手により改造されて宇宙戦艦マクロスとなった。 監察軍の手によりマクロスに仕掛けられたブービートラップが発動したことで、マクロスとゼントラーディ軍の戦いは引き起こされた。
その他キーワード
SDF-1マクロス
『超時空要塞マクロス THE FIRST』に登場する宇宙戦艦。元々は南アタリア島に墜落した監察軍と呼ばれる宇宙人の軍艦で、それを地球人が修復したもの。地球に様々なオーバーテクノロジーをもたらした。監察軍によるブービートラップが仕掛けられており、地球人の意に反して宇宙人のゼントラーディ軍を攻撃、戦いの発端となった。 艦首部分に大型のエネルギー砲を装備する。また宇宙にフォールド(ワープ)した際に巻き込んだ強襲揚陸艦ダイダロスと空母プロメテウスが本体に接続されている。艦内には街の一区画が移設されている。フォールド時のトラブルが原因で、艦首の主砲を撃つためには通常時の要塞型から人型へとトランス・フォーメーション(変形)する必要が生じている。 トランス・フォーメーション時には右腕を敵艦にぶち込み内部から破壊するダイダロスアタックという攻撃法も用いる。艦長はブルーノ・J・グローバル。
VF-1バルキリー (ぶいえふわんばるきりー)
『超時空要塞マクロス THE FIRST』に登場する可変戦闘機。量産され統合宇宙軍に採用されている可変翼戦闘機である。戦闘機形態から、手足の生えた飛行機型のガウォーク形態、さらに人型のバトロイド形態に三段変形する。大気圏外での飛行も可能。バトロイド時の頭部の差異で数種類のバリエーション機が存在する。 VF-1Dは複座型。劇中では一条輝やロイ・フォッカー等が搭乗する。
デストロイド
『超時空要塞マクロス THE FIRST』に登場する陸戦用ロボット兵器。量産され統合宇宙軍に採用されている。宇宙空間での活動も可能。砲撃用のトマホーク、格闘用のスパルタン、対空用のディフェンダー、超大型のモンスターが存在する。宇宙戦艦マクロスの人型形態での攻撃ダイダロスアタックの際には、マクロス右手に接続された強襲揚陸艦ダイダロスの艦首から、デストロイドの大群による一斉射撃が行われる。 劇中ではトマホークにマクシミリアン・ジーナスが搭乗した。
クレジット
- 原作
-
スタジオぬえ
関連
超時空要塞マクロス