あらすじ
第1巻
17歳の時にバイクに轢かれた少女は、自分がプレイしていた乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」のキャラクターであるセシル・オールディントンとして転生した。ブラッディ・マインドのシナリオでは、セシルは15歳で魔法を学ぶ学園に入学し、その1年後に攻略対象のヤンデレな男性キャラクターや級友たちに殺される役回りだった。転生した先でも10代で死ぬのは避けたいと考えたセシルは、これまでのゲームの知識を活かして殺されないように立ち回ることを決意。セシルの従者で攻略対象の一人であるアシュレイ・カーライルとは、ゲームとは違う接し方をしてアシュレイから信頼を得たり、学園ではできるだけ他人との交流を避けて過ごす。
関連作品
小説
本作『転生してヤンデレ攻略対象キャラと主従関係になった結果』は、喜多結弦(一迅社 アイリスNEO)の小説『転生してヤンデレ攻略対象キャラと主従関係になった結果』を原作としている。イラストはShabonが担当している。内容は漫画版と同じく、乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」の世界で、殺されないように立ち回るセシル・オールディントンの姿が描かれている。
登場人物・キャラクター
セシル・オールディントン
乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」に登場する貴族の令嬢。7歳の時に魔法を使った際に、17歳で死亡した日本人の少女の記憶が蘇り、セシル・オールディントンに転生したことを知る。日本人の少女がブラッディ・マインドにハマっていたため、ゲーム上でのセシルの性格や行動、16歳で学園の人間に殺されることも熟知している。このままだとゲームと同じ運命をたどる結果となりかねないので、15歳で入学した学園では、ゲームのような高飛車で自己中心的な振る舞いでなく、他人を思いやりつつもできるだけ他人と距離を取るように心がけている。
アシュレイ・カーライル
乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」に登場する少年で、攻略対象の一人。年齢はセシル・オールディントンのひとつ年下。6歳の時に両親を失い、セシルの従者としてオールディントン家に引き取られる。ゲームでは幼少の頃からセシルに虐待を受けたことで心に深い傷を負い、さらに好意を寄せるヒロインのレイラ・モートンをセシルがいじめていたことでセシルを殺害する。前世の記憶が蘇り、このことを知っているセシルはふつうの主従関係で接していたが、アシュレイ・カーライルはセシルに執着するようになる。
レイラ・モートン
乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」に登場する少女。ゲームではヒロイン的な役回りで、ストーリーはレイラ・モートンを中心に展開される。前世の記憶が蘇ったセシル・オールディントンにとってもっとも注意すべき人物。誰にでも優しい可憐なお嬢様だが、同性へのセクハラやセシルの観察など、時おりゲームで見られなかった行動を起こしている。
オズウェル・アークライト
乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」に登場する少年。セシル・オールディントンのクラスメイト。陽気で軽薄な性格で、親交のあまり深くないセシルに馴れ馴れしく話しかける。前世の記憶が蘇ってゲームの知識を持つセシルでもオズウェルのことを知らなかったり、セシルに接するグレイ・ランドルフを睨みつけるなど謎が多い人物。
グレイ・ランドルフ
乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」に登場する少年。攻略対象の一人。年齢はセシル・オールディントンのひとつ年上。ランドルフ公爵の跡取り息子でもある。実はセシルと同じく、18歳で亡くなった日本人男性が転生しており、前世で妹がプレイしていたのを見たり、設定資料を読んでいたためにブラッディ・マインドの知識をある程度持っている。セシルが殺されるのを見過ごせず、学園に入学したセシルに対してすぐに学園から去るように忠告する。
ローナ・ランドルフ
乙女ゲーム「ブラッディ・マインド」に登場する少年。ランドルフ公爵が養子にしたため、グレイ・ランドルフの義弟にあたる。年齢はセシル・オールディントンのひとつ年下。15歳で魔法を学ぶ学園に入学すると、寮ではアシュレイ・カーライルと同室となる。
その他キーワード
ブラッディ・マインド
ヤンデレばかりの世界を舞台に、ヒロインのレイラ・モートンが、学園で共同生活しながら攻略対象の男性キャラクターとなかよくなってハッピーエンドを目指す乙女ゲーム。攻略対象は全部で六人いて、内一人は条件を満たさないとうちは攻略対象とわからない隠しキャラクター。バッドエンドだけでなくハッピーエンドでも人が死ぬこともある。セシル・オールディントンはレイラをいじめるライバルキャラクターであり、高確率で殺される設定となっている。
クレジット
- 原作
-
喜多 結弦
- キャラクター原案
-
Shabon